映画宇宙戦争は、純粋たる悪夢を映像化したんだろう。一夜の悪夢。

「えー。いっそリランチ後から始めりゃいいのに、なんでここから始めるの？　NEW５２から邦訳始めよーぜ」
　なんてこと思ってて、スイマセンでした！　フラッシュポイント、面白いです。世界設定があーだこーだというのを差っ引いても、パラレルワールド物として良作。キングダムカムやダークナイト・リターンズ以上に、フラッシュが迷い込んだ、この異世界の思いっ切りっぷりは凄い。やばい、一番好みかもしれない。
　ちょっとネタバレになりますが、この世界における地球のグリーン・ランタンはアビン・サーですからね。重症のまま地球に訪れ、ハル・ジョーダンにリングを渡したオッサンが生存。ハル・ジョーダンは常人のまま存在。ウルトラマンに例えるなら、ハヤタが人間のままで、ゾフィーがそのまま地球防衛に専念しているようなモン。このグリーンランタンの改訂すら、フラッシュポイントの世界では並レベルです。スーパーマンやバットマンに関しては、よくこんな設定思いついたなというぐらいに、物凄い改訂が入ってますよ？
　問題があるとしたら、改訂の素晴らしさを堪能するには、やはりある程度、事前の知識が必要となること。例えば、類人猿を率いてアフリカを占領したゴリラ・グロッドや、セントラルシティのヒーロー“シチズン・コールド”とコールド記念館なんてのは、フラッシュを知ってる人にとっては爆笑モノです。いやまあ、知らんでも十分面白い気がするけど。
　この世界観で、また別の話を……となると、おそらくグダグダ確定なので、そういうことは願えんなあw