死の手帳

なんかデスノート普通に終わりましたね。色々メディア展開とかあんのに。

月君は新世界の神にはなれませんでしたが神にはなれました。神に必要なものは強大な力でもなんでもなく、神を信じ拝んでくれる信徒の存在です。最終回で一心にキラを宗教的に拝む人々により月君は神となりました。英雄の最後の責務は死ぬことです。

感想? なんだかんだで面白かったですよ、一部も二部も。一部で月君が完全勝利、二部で完全敗北という構成も良かったと思います。月君は普通に悪役ですからね、二部でのあのみっともない死に様も悪役と考えれば有りです。
まあ、月君をタイガー・ジェット・シンに例えるとですね、一部で猪木を血まみれにした挙句にベルトを奪い取ったが、二部で腕をへし折られた挙句にベルトも奪還されると言った感じで。悪役であるならば一部で終わってしまっては駄目なんですよ、派手に負ける二部を用意しておかなければ。
デスノートの問題点はこの調子で例えるなら一部の血まみれ猪木が名試合になりすぎて二部のベルト奪還の試合が目立たなくなってしまったことではないでしょうか。二部も十分に良作だと思うんですけどね。
最もこの理屈は月君の考えを正統と考えるなら無しなんですが。

さっき「英雄の最後の責務は死ぬこと」と言いましたが、これって人類皆というか生物皆の責務ですね。そして作品の責務は最終回をむかえる事です。
デスノートの最終回もなんだかんだ言われていますが、これはこれで。万人に納得される終わり方なんて無いですよ。月君が死んだ後の世界も描いて欲しいとは思いましたが、あえて多くを語らずに話を終えてから描いた見開きの信者たちと最後のページで一心不乱に祈る女性の姿は百言よりも印象に残りました。理屈が多かった作品なのに最後は印象まかせで終わりとは予想だにしなかった。

しかしこれからジャンプの路線はどうなることやら。新連載陣見ているとマガジンみたいにそっち系を目指すのかと邪推してしまいますし。幸い、これはハズレかと直ぐに断ぜるレベルの新連載は無いですが。
友情努力勝利の三原則は遠き過去か。

おまけ

ニアにおける友情努力勝利

友情 二人ならLを超えられる

努力 一晩でダミーノートを作る(ジェバンニが

勝利 キラに勝利

努力が他人まかせでなければジャンプの王道主人公ですね(主人公じゃないけど)