四月馬鹿
「そういや管理人よ。お前さん今日は教習所で効果測定受けるって言ってたよな、結果どうだったんだ?」
「……」
そうか、駄目だったのか。○×といえどもコケる時はコケるもんだししゃあないよな。五ヶ月たって未だ仮免がとれていない上に見極め五回落ちるとか駄目人間過ぎるけど、ここで負け犬とかなじったら流石に悪いものな。人間得手不得手があって当然なんだ。
「落ち込む事はないぞ。夏に俺の車に乗った際の『俺は免許持っていないけどアンタよりは絶対運転うまい』とかの暴言も忘れてやるから気を落とすな」
「いや……実はな」
「ああん? 受かったのか? それなら何故にふさぎこんでいるんだ」
「いや、怖くてうけられなかったんだ」
「……?」
「いや、落ちるのが怖くて受けられなかったんだよ。ほら、俺さ、シスアドとかで連敗したじゃん。その記憶がトラウマになって」
「負け犬がぁッ!!」
なんでしょうこの男は。免許とる気があるのでしょうか? なんかタチバナ臭がただよってきましたよ?
教習所に通い始めたのが11月、教習期限が八月まで、現在仮免未取得で五ヶ月経過……仮免取得で約半分の習得とするなら理屈的に間に合いません。
とりあえずですねエイプリルフールネタではココに勝てないと思いましたので、変化球で四月の只の馬鹿の話をしてみました。あと一発勝負のネタも用意してあるのですが日付が変わるまでに完成できるかどうか……
おまけ
「コミックキャッスル行きたいんだけどさー午後から会社の就職試験があるんだよな」
「ははは、午前中に行けばいいじゃない。スーツ姿で」
「……」
「その手があったかって顔するなよ!!」