デッドプール:SAMURAI応援企画 お前ら誰だ!?

 デッドプール:SAMURAIの12話で、ついにロキの率いる究極のヴィラン軍団が登場……おお! シュマゴラスだけじゃなく、モードックにグラビトンにアルマジロと、随分と多種多様なヴィランが集まってるじゃねえか!
 あまりのヴィラン大集合にちょっと感動したので、勢い任せで12話に登場したヴィランを一挙紹介。話の内容はコミックベースです。日本流に言うなら、正史がベース。今回ただ、目視でのカウントかつ何人かコイツかなあ……!? と疑っているキャラも居るので、コイツもいたよー、ひょっとしてコイツじゃない? みたいなのは遠慮なくツッコミを入れていただければ。ブラスターとウェンディゴがちょっと自信ねえんだよなあ。

 というわけで、レッツラゴー!(深夜テンション

 

 

シュマゴラス

 大きさ強さ外見、際限無しの不定形であるカオスディメンションの邪神。詳しくはググってほしいと言えるキャラの一人、シュマゴラスの情報がネットにあふれているなんて良い時代だ。なお、現在、映画ドクター・ストレンジへの出演が噂されており、英語圏でも検索ワードランキングを駆け上がってる。くそ! なんて時代だ!
 今回のデッドプール:SAMURAIへの参戦で、ついにマブカプの「でシュまシュ」口調がコミックス公式になった。長かったな。

 

MODOK(モードック)

 コイツももはやググって欲しいヴィランの一人。科学犯罪結社AIMの技術者ジョージ・タールトンが有機コンピューターとして改造された姿。スーパーコンピューター級の頭脳と強力なサイキック能力を手に入れた彼は、またたく間にAIMを掌握し、首領となってしまった。頭部が肥大化した外見がとにかく特徴的で、ある意味SDなこともあってか、ディスクウォーズにマブカプ3にスクエニアベンジャーズと、近年はコミックス以外でも露出が増大。ついには新作アニメの主人公にまで登りつめてみせた。この出世ルート、まるでデッドプールみたいだぜ!

 

アナコンダ

 生態改造により大蛇のごとき伸縮自在の両腕を手に入れた、巨躯の女傭兵。地獄の教官タスクマスターの教え子の一人であり、当然のように蛇モチーフのヴィランが集まったサーペント・ソサエティにも参加している。同じ傭兵だけあってデッドプールとも何度か仕事でかちあっており、敵対した際には自慢の両腕を切り刻まれる屈辱を味わった。

 

カウント・ネフェリア

 イタリア貴族の犯罪伯爵。長い歴史と強大な権力を持つ犯罪組織マギアの首魁の一人。ヒゲと襟の立ったマントが、若干ドクター・ストレンジっぽい。かつては常人だったものの、改造手術によりイオンエネルギーを扱う超人へと変貌。手術の結果、ビームを操るリビング・レーザー、強大な腕力を持つパワーマン、スピードに優れたワールウィンド、様々な超人の得意分野を数千倍に強化した能力を持ってしまった、お前ちょっと加減しろよ案件なヴィラン。

 

ブラスター

 荒廃の異次元ネガティブ・ゾーンの王にして支配者。爆発性のエネルギー・ブラストと強大な腕力を武器とし、ミサイルの直撃でも傷つけられない強靭な肉体に飲まず食わずで生き延びられる生命力、そして暴君そのものの性格に癇癪と、まさにブラスターの名前を体現する危険人物。

 

ミスター・ハイド

 超人的な腕力と耐久力、そして野獣性と悪意を持つ巨人。科学者カルビン・ザボは小説ジキル博士とハイド氏に出てきた薬の再現に成功。自身で飲んだ結果、犯罪者ミスター・ハイドとしての力を得た。温厚なジキル博士とは違い、ザボとハイドは両面ともに悪であり狡猾。単なる破壊活動だけではなく、薬学知識による違法ドラッグ事件を何度も起こしている。

 

グラビトン

 重力を自由自在に操ることができる。その重力により、デッドプール:SAMURAIの12話は面白くもめんどくさいことになった。カナダ人の科学者フランクリン・ホールが変貌したヴィランであるため、なにげにデッドプールとはカナダ繋がりである。最近全然テレビで露出がないと言われているものの、ディスクウォーズでの属性エナジー代表ヴィランに、ドラマのエージェント・オブ・シールドへの出演と、むしろテレビで目立っている方。もっとも、エージェント・オブ・シールドで暴れたグラビトンは、フランクリンでは無かったが。なお、フランクリンはフランクリンで出演してはいる。みんなで観よう、エージェント・オブ・シールド!

 

ライノ

 猪突猛進、サイを超えた力と角と、ちょっと上か下くらいの知性を持つサイ男。スパイダーマンの宿敵として有名ではあるものの、一流クラスのタフネスとパワーにより、どんな相手とも互角以上に渡り合える。突進一筋、悪党ではあるものの純朴なところもあると、ジャガーノートと被ってるのはちょっとした問題点。かつてピム粒子を浴び縮小化、デッドプールにキーホルダーにされたのは苦い思い出。なお数年後、今度はデッドプールが小さくなり、ライノのキーホルダーにされた。

 

レッカー

 魔法のバールをぶん回すパワーファイター。同じパワー系かつ超体力を持つ、サンダーボール、ブルドーザー、パイルドライバーとチーム「レッキングクルー」を結成。どう見てもB級悪役、全員パワー属性、マーベルの南蛮軍、体力バカルテットと散々言われているが、全員がとにかくタフなため、時には勢いのまま大物食いもやってしまう厄介なB級チーム。実際、デッドプールもレッカー一人に病院送りにされたことがある。そしてチームの頭脳担当のサンダーボールは、元科学者かつその天才性で一本釣りされるぐらいにはちゃんと頭がいい。他の三人がチームの平均知力をガン下げしてるとか言っちゃダメ。
 最近はブルドーザーの娘が二代目ブルドーザーに、パイルドライバーの息子がシャベルを振り回すエクスカベーターが登場と、いつの間にか次世代レッキングクルーが生まれようとしている。

 

レデイ・ブルズアイ

 本名マツモト・マキ。日本出身の暗殺者。彼女がかつて売春目的のヤクザに囚われた際、偶然百発百中の殺し屋ブルズアイがヤクザを襲撃。その隙をついて逃げ出した彼女の目には、ヤクザを物ともしないブルズアイの強さと非情さが焼き付いていた。後に秘密結社ハンドと接触した彼女は渡米、デアデビルやキングピンの運命に大きく関わることとなる。ブルズアイのような投擲術は無いものの、持ち前のスピードと暗殺術は超感覚を持つデアデビルや一流スパイのブラック・ウィドウが手を焼くほど。

 

アルマジロ

 アントニオ・ロドリゲスという人間の男にアルマジロの遺伝子をかけ合わせて生まれたアルマジロ人間。アルマジロの如き鋭い爪と装甲、そして怪力を武器とする。ブラスターにライノにレッカーと、今回ロキが呼んだメンバー、パワーファイターが多すぎ問題。アルマジロの特筆すべき点は、職業プロレスラーであることだろう。超人プロレス団体UCWFのリングに上がり、メキシコでの生活費を強盗ではなくルチャで稼ぐと、キン肉マンの世界に生まれていれば正義超人になっていたんじゃないかというフシもある。一時ヒーロー入りしたり、ヴィラン仲間の葬式※にしっかり出たりと、純朴なところはアピールポイントの一つだろう。やはりライノやジャガーノートと被ってる気がするが。
※なお葬式会場に潜入していたパニッシャーにより会場が爆散。他の出席者と共に死にかけた。

 

マダム・マスク

 傷つき焼け付いた顔を、仮面で隠す鉄の女。さきほど紹介したカウント・ネフェリアの実の娘であり、彼女もまた犯罪結社マギアの首魁の一人。顔の傷はスターク・インダストリーズ襲撃時に、トニー・スタークには恋をと、もう一人の鉄の男アイアンマンとの因縁は根深い。自身のクローンを大量生産し、目的を達成したら殺すという非情の戦略を取るものの、クローンの一人がなんと改心してアベンジャーズ入り。クローンの見せた自己犠牲により、一度は改心した素振りを見せるものの、気づけばまた犯罪者に戻っていた。果たして、帰ってきた彼女は本物なのだろうか……?

 

ウェンディゴ

 カナダに伝わる伝説の魔獣。人の肉を喰らいし者は、呪われ魔獣ウェンディゴとなる。コミックスに初めて出たウェンディゴはハンターのポール・カルティアだったが、その後もウェンディゴの呪いを受けた者が複数登場。ハルクやウルヴァリンとも渡り合う実力に政府や各国の機関が目をつけたことにより、呪いは力となり世界に広まることとなった。
 なお、今回紹介したヴィランの中で、一番確信がないのがこのウェンディゴ。なんか頭がハゲてるように見えるけど、ウェンディゴはフサフサだしなあ。でもこの体格にモサモサとなると……歪んだ未来のハルクことマエストロに見えないこともない。アイツはハゲにヒゲなので。でも未来とはいえ、ハルクをロキが呼んだら、ずっと死んだ魚というか死ぬわ俺みたいな顔してるだろうし……。