ディスクウォーズ:アベンジャーズ第11話!
日常回INジャパン! 先週は住宅街にニンジャがうろついてましたが、今週は普通の日本、ごく当たり前な日本でのお話です。今後の舞台になる以上、一回限りと過剰にジャパンな描写を盛りこまなくてもいいし、日本制作なので妙なアジアンテイストや中華風味もなく。海外発だと、例え日本人アーティスト参加でも、ニンジャ普通にいますからね? ともかく、歩道橋の上を飛ぶソーや、甘味屋でいつもの調子のキャプテン・アメリカと言った、よく知る日常の中でのアベンジャーズは実に面白く。
あと単純に、日常を子供たちとともに楽しむアベンジャーズもいいですよね。許容がある上に派生誌が多いスパイダーマンやエニタイムなんでもアリなデッドプールとは違い、アイアンマンを始めとするこのメンバーがゆっくりしているというのも新鮮で。派生誌で多様に描けるのがアメコミの強みといえども、今の御時世、のんびりとした光景が似合わぬor挟み込んでいるヒマが無いメンツは多々。色々あったせいで、元来の明るさやファッションデザイナーという本職を披露する間も無いワスプなんか、その恩恵をモロに。そうか、ゴスロリか……。
今日は人の尻馬に乗る形で、馬面なあの人の紹介。エドくん居れば、俺、いらない子なんじゃないかな……。
ベータ・レイ・ビル(ベータ・レイ・ソー)
マイティ・ソーと同じ力を持つ、もう一人の雷神ベータ・レイ・ソー、本名ベータ・レイ・ビル。ムジョルニアと同じ能力を持つストームブレイカーを自在に操り、悪を雷撃にて誅する!
ここまではエド君が説明してくれたので、補足的な物を。北欧神話に名を残す悪魔スルト、彼の害意は神界や地球のみにとどまらず、とある銀河を壊滅寸前にまで追い込んでしまった。スルトの魔の手から逃れた人々は、生物工学を結集、新天地を切り拓くだけの力を持つ守護戦士を作り上げる。腕力と敏捷性に長けた肉食獣ベータ・レイ・ビルはこうして誕生した。
冬眠状態のまま宇宙戦艦スカトルバットで送り出されたビルは、偶然太陽系にたどり着く。そこで宇宙船へ調査にやってきたソーと接触、スカトルバットがソーを脅威と判断した結果、ソーとビルは戦闘になってしまう。戦闘中、力の源であるムジョルニアを手放してしまい、無力な人間ドナルド・ブレイクとなってしまった当時のソー。ビルがムジョルニアを手にすると、ムジョルニアは雷神の姿と力をビルに与えてしまう。この異星人は、神の資質を持つ者だったのだ。
事態を知ったオーディンは、ソーとビルをアスガルドへ召喚。戦利品としてムジョルニアを求めるビルに対し、再度のソーとの対決を指示。再戦でビルはソーに再び勝ち、雷神の地位とムジョルニアを与えられるが、そもそもこの戦い、自身が有利になるよう仕向けられていたのを察したビルは拒否する。自らを唯一無二最強の雷神と思っていたソーの鼻っ柱を折りつつ、ビルの価値を確かめたのではないか? 真意は定かではないものの、その後オーディンはもう一つのムジョルニア、ストームブレイカーを創造し、ビルに与えた。
その後ビルは、宇宙人そしてアスガルドの一員として、神界や銀河を駆け巡っている。ソーと遜色ない力を持つ彼であるが、宇宙や神界にゴロゴロ居る大敵、そして宿縁の敵スルトと、強敵には事欠かない。最初は上手く行かなかったソーとも、ダブルライダーならぬ二大ヒーローダブルソーとして友情を築いている。
ビルと同じ、ソー経由でアスガルドに認められ神となったものは、一時期ソーと融合し、分離後独立したサンダーストライク。
ソーの勇姿に感動した結果、アスガルド人となることを志望したソーガールなどが居る。
なお、ビルを送り出した惑星は、ビルがストームブレイカーを持って里帰りした頃には、ギャラクタスに美味しくいただかれ消滅していた。なんというか、ふんだりけったりだ。
そして更なる余談だが、ある事件により幼児化したソーとビル。日本人アーティストであるグリヒルさんにより描かれたこの二人はぬいぐるみで欲しいぐらいにかわいい。リトルポニー!