「ある女性が不法に所有しているマジックアイテムを奪ってきて欲しいのです」
そんな依頼を受けて、冬木市を訪れたタスクマスターの前に現れる、良く知った厄介な人間。
「ヘイ、タスキー! いくらマブカプ参戦が決まったからって、まだまだ日本での主役を一人で張るのは無理ってもんだぜ! 現在日本各地で話題沸騰、マブカプ3で人気爆発確定の、デッドプールさんも話に混ぜな!」
「なんでお前がいるんだ……」
奇しくもコンビ結成となった二人の前に、屋敷の主だけでなく、駆けつけた弓の英霊が立ちふさがる。
「なあアンタ、何処の日焼けサロンに行ったんだ? 髪まで白くなるって、絶対事故かなんかだから、しかるべきところに連絡した方がいいんじゃない?」
「シィーッ! 黙っといてやれ! きっと多分、本人はオシャレだと思ってるんだから!」
「……全身赤タイツと、骸骨男に言われたくはないがね」
魔術による模倣、技巧による模倣。アーチャーとタスクマスター、二人の贋作者による、模倣の祭典。そんな中、とんでもない事態がおこってしまう。
「おい、タスキー! 目的のアイテムを手に入れたぜ! なんか血ぃたらしたら、えらいことになっちゃったけど。今度からデッドプール改め、魔法少女カレイドプールと呼んでくれ!」
「お前、一片足りとも少女じゃないだろ」
「どうやら、見誤ったようだ。あの男は私ではなく藤ね……もとい、藤村大河の管轄だった」
魔法少女となったデッドプール改めカレイドプールは、カレイドステッキの力を悪用し「冬木市民総デッドプール化計画」を実行に移す。頑張れ二人の贋作者、冬木の平和は君たちにかかっている!
次回デッドプールチームアップ、Fate編改めカレイドルビー編。リクエスト次第で近日更新、お楽しみに!
「参ったなあ。空も飛べて、高火力となると、苦手な相手だ。ここは本家魔法少女にどうにかしてもらうか。決して、ヨゴレに関わって自分のイメージを落としたくないってワケじゃないぞ?」
「わたしだって嫌よ! それにだって、ステッキ持ってかれちゃったしね。いくらなんでも、ステッキ無しでの変身は無理だから」
「安心しろ凛。こんなこともあろうかと、あのステッキを投影しておいたぞ」
「おっけー、分かった。変身してやろうじゃない。そして絶対誤射してやる」