2010年4月25日
/ 最終更新日 : 2010年4月25日
fujii
告知
1号ライダーがライダー返しでクウガを投げ飛ばした。
烈火の如きアギトの猛襲が2号を後退させる。
V3スクリューチョップが龍騎のドラグセイバーを叩き落とした。
アクセルフォームに変身したファイズがライダーマンを打ちのめす。
Xライダーの真空地獄車に巻き込まれたブレイドが叫ぶ。
アマゾンの大切断が響鬼の音撃棒に競り勝った。
ストロンガーのエレクトロファイヤーをすり抜け、カブトが肉薄する。
電王のロッドフォームでは、空飛ぶスカイライダーまで届かない。
キバのドッガハンマーがスーパー1の梅花の型を押しつぶそうとしていた。
9人のライダーの戦いが重なる世界、荒廃しきった世界、人類が壊滅しかけた世界。世界の名はBADAN。ここはバダンの世界。
昭和における10号ライダーのZX、平成における10号ライダーのディケイド。二人のライダーはこの世界で何を見るのか……?
「こ、こいつには勝てない……。僕じゃあ、ディエンドじゃあ勝てない。そしてディケイドにも……!」
「キサマ、良い性能だな。作戦目的とIDは!?」
「通りすがり、仮面ライダーディケイド。……ダメだな。いまいち決まってない」
「ようこそディケイド。ここは君のための世界だ。だからユウスケや夏海くんは招待しなかった。思う存分、破壊し尽くしたまえ。破壊するところが残っていればな。そしてディケイドは、この世界の破壊者と破壊しあい、完膚なきまでに破壊される。お前は決して勝てない。クククク、ハハハハッ……」
「俺の名はミカゲ。またの名を、パーフェクトサイボーグ、タイガーロイド」
「この声の主こそ、バダン首領だ。争いだらけの世界を破壊し、新たな世界を作ろうとしている偉大な方だ」
「どこかで聞いたようなフレーズだな。それじゃあまるで――」
「仮面ライダーZX。バダン大首領、仮面ライダーZX。そう覚えてもらおうか。破壊者としてもライダーの総決算としても、ディケイドの上をいくライダーだ」
歪んだ世界は役割をも歪め。ZXとディケイドの戦いは、お互いの歴史を賭けて繰り広げられる。二人は戦いの先に何を見えるのか? 真実と嘘が入り交じった物語が始まった――。
「おのれディケイドぉぉぉ!」