お客様は神様です。 邪神もいるけどな!
長話が過ぎる客がいる。今日も一人捕まって30分以上話し相手にさせられていた。ちなみに彼の捕縛最高記録は無駄話で4時間である。
「ううむ、どうするよ。もう付き合ってるヤツも終業時間だぜ、止めてこないと無駄話の付き合いで残業になっちまう」
「俺が緊急を装って呼び出してこようか?」
「てえか営業妨害に近いから叩き出すある程度強気に出ても問題ないよな」
「余計な策や暴力など無用。ここは俺に任せてもらおうか」
「なに……?」
「あ、あんたは」
ババーン!
「「バ、バイトリーダー!!」」
「お前ら、ここは俺に任せてもらおうか。なあに、話がわからん人間ではない、ハッキリ事情を説明してくるよ」
「だ、大丈夫なんですか?」
「任せろ。行ってくるぜ」
「ううむ、あの長話に全く恐れもない。流石だ」
「ああ全くだ。俺たちも恐ろしいバイトリーダーを持っちまったもんだぜ」
「すいません、ソイツ仕事終わりなんで……」
「あ? わかったわかった、もうちょっとだけな、な?」
「……話が終わらんどころか、リーダーも捕まったな」
「むしろ仕事が終わりだって真実を出したから余計な策ができなくなったんじゃね? 墓穴だよ」
その後20分後に二人は解放された。別に策を講じたわけではなく客が飽きたので解放されたのである。
「まあ前に四時間捕まったときよりマシだったよ」(バイトリーダー談)
なんで四時間捕まって話せばわかる相手だと思ったのかその理由を小一時間(ry