日々雑談~5610~

 オメガ・ケンタウリの六鎗客編完! そして戦いは、小休止の後、次のステージへ! 続きが早く読みたいのはやまやまなものの、テリー・ザ・キッドの夜明けが来たかー! というのもあり。テリー・ザ・キッドの夜明けは、2009年のプレイボーイ増刊号に載った後、単行本収録されないままと、10年以上幻の作品扱いだったんですよ……。たぶん、現在の設定た当時のノリとの齟齬で、公開週は大変なことになるだろうけどな! 主に、SNSが!

 もう何回か言っている気がするけど、スグルは自己評価も低いし、唐突な好意はまず不信に思うと、少年漫画の主人公としては結構暗いところもあるから。メタ的なこというと、この影はプロレス漫画の先達であるタイガーマスク(伊達直人)の影響があるんだろうけど。上記のスグルとアリステラの特徴、実はタイガーマスクにも当てはまるんだよなあ……。

 キン肉マンのネガと言えばまず元祖が運命の王子、特にフェニックス。そしてフェニックスにはなかった王家の血を持ち、キン肉王家史上最高クラスの才能を持つ闇として登場したネメシス。そしてスグルと同じ境遇、同じリーダー役として、オメガを導くアリステラ。それぞれネガではあるものの、偽物、キン肉王家の影、もう一人のスグルと、その立ち位置は違います。

 そして正確にはネガと言うか当人そのものなんだけど、万太郎が主人公となったことで悪役になった究極の超人タッグ編のスグルもおそらくフェニックスやネメシスに連なるネガの一人。究極の超人タッグの時のキン肉マンは、まだ従来の正義対悪の構造の中に居たから、主人公側の対極はどうしてもヒールになるのよねえ……。悪同士の対決だった、ノヴァ・ヘル・イクスパンションズVS世界五大災厄もなんか気がついたらネプチューンマンが正義寄りの思考になってたし。

 しかしまあ、スグルにフェニックスにネメシスにアリステラと、新シリーズではキン肉マンとそのネガが一丸となって戦うんだから、そりゃ随分と頼もしい話だよな。これでいて、勝てると断言できないんだから、新シリーズへのワクワクが天井知らずよ!

日々雑談~6756~

 今回は今年のキン肉マンにおけるベスト回候補だな……。フルメタルジャケッツの新ツープラトン。マリキータマンの散華。アリステラとソルジャーの火事場同士の対決。これが1話にまとまってるって、業火すぎ、もとい、豪華過ぎやしませんかね!?

 もともと殺人級の大技だったナパームストレッチに更に威力を上乗せしたんだから、そりゃあ強いのは当たり前だよ!
 そして、フェニックスチームがもしブロッケンJrを脱落させてなかったら、たぶんフェニックス死んでたな……。マンモスマンがナパームストレッチを防いだ、切り取ったキャンバスを団扇代わりにして風を起こすという手段も、ナパームコンビネゾンの勢いが突破できる可能性は高い。そもそもナパームコンビネゾンは、巨体で技を仕掛けるのが難しい+ソルジャーチーム結成の段階で唯一正体が判明していたマンモスマン相手に考案したのでは?って気もするんだよな。

 能力の多彩さと驚異のタフネスで場を引っ掻き回していたマリキータマンが、ついに撃沈。よほど説得力のある技でないと倒せないというのは、イコールでとんでもない説得力の技をぶつけられるということですよ。今までさんざん相手の心をかき乱してきたロールシャッハ・ドットを映し出していた胸を完全に砕かれて敗けるというのは、ある種の因果応報。しかしこれでもまだ生きてるんじゃないかというのが、マリキータマンにはどうしてもあるな。

 でもまだ、今年の更新分は残ってると言うか、来週も更新されるんだよな……。今回のタッグマッチの決着と終了後のビジョンは、今年中にハッキリしそうね。

日々雑談~6734~

 更に言うと、プロレスは悪役が動かすとの言葉通り、主人公としては受動的なのが善玉のスグル。ただケンカを売られる形になっても、仲間だけでなく相手の救済をも願う無私の心は、間違いなく祈り。一方、オメガの民の希望にならねばならないと目的から始まっているのがアリステラ。目的を叶えるために自分たち以外を敵とする姿勢は、先行きなき呪い。この問題は、おそらく来週以降、更に深く語られるのでしょう。ためてためて、ここぞという場面でドカン! いやー。面白いわ、キン肉マン!

日々雑談~6713~

 弱小超人から強豪超人、更にオメガの希望にまで上り詰めたアリステラのこれまで。弟のディクシアが形態変化なら、兄のアリステラは強度変化。どちらが上かはわからない……というか、通天閣を武器としカメハメにまで変身したディクシアの幅の広さがとんでもなさすぎて、比べようがないのですが。火事場のクソ力によるブーストがあるキン肉マンや、1人倒せば1万パワーのバッファローマンと比べた場合、アリステラは恒常かつパワーも数千万クラスとかなり優位。もっともこの優位は、数千万クラスの超人がゴロゴロいるオメガ出身だからこそですが。たとえば平均的な超人強度が低い地球だと伸び悩むので、そういう環境下だとキン肉マンやバッファローマンの方が堅実ですね。

 端的に言ってしまうと、貧しい人は心も貧しいという、ものすごく辛い世界観。敗因に挙げられたマリポーサだけでなく、俗物的な欲望のせいで万太郎に負けた農村マンもその一例。生まれに縛られたヒカルドに、正義超人への転向が家庭崩壊につながったアシュラマンと、特にⅡ世は厳しい。ケビンマスクやハンゾウやスカーフェイスみたいに、味方側でしっかり戦うとなれば、転向も無理じゃないんだが……なんというか、敵サイドにそういう人間が立った場合、それが十中八九綻びになって負けるのよね。

 ただ、フェニックスもマリポーサも新シリーズで一皮むけ、もとより新シリーズは正義超人の論理的な絶対優位も崩れた団体抗争状態。この流れにそって、アリステラは価値を落とすことなく、自らを貫いて欲しい。それが読者としての願いであり、彼に希望を託したオメガの民の願いでしょう。

日々雑談~6707~

 優秀な弟と兄という構図は、タツノリとサダハル(ネメシス)の構図にも似てなくはない。タツノリは落ちこぼれではなかったし、周りの超人の優秀な弟への態度も違うけど。色々な方向性で、キン肉マンだけでなくキン肉王家の裏とも言える存在がアリステラなのでしょう。

 しかし、どんな不遇で悲惨なストーリーが公開されても、豚に間違われて捨てられたを超える話は今の所出てないので、やっぱ主人公はスゲエ。そして真弓はヒドイ。