日々雑談~6648~
昨日は地上波のスパイダーマン:ホームカミングを観た後に寝落ちして、今日はいろいろバタバタしておりました。更新できず、申し訳ないです。
少年は傷つきながらも、大人の庇護下から抜け出し、新しい一歩を踏み出した。スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのラストは若さがまばゆい……。
— 藤井三打 (@nikuzousui) 2019年7月5日
ピーター・パーカーが手に入れたのは、スパイダーマンのスーツと使命、トニー・スタークではなく自分を狙うヴィラン、そして失恋。獲得と喪失を繰り返し、人は大人になっていく。それはきっと、ヒーローも同じなのでしょう。
スパイダーマンほど、若さをテーマにするのにふさわしい男はいない……というか、1961年に誕生したスパイダーマンは若きヒーローのパイオニアでした。ロビンにバッキーと、今まで若いヒーローは多々いたものの、彼らはバットマンやキャプテン・アメリカのサイドキックであり、大人の庇護下にいる若者。そんな中、スパイダーマンはサイドキックでもなくチームの一員でもない、一人の若手ヒーローとして誕生しました。大人の庇護下に入ることなく、大都市ニューヨークを拠点とする若いヒーロー。スパイダーマンの設定は、当時のアメコミの読者層に寄り添い共感を得られる新基軸のヒーローだったのです。
こう分析すると、スパイダーマンはヒーローだけでなくもっと創作全体に影響を及ぼしていると考えてもいいのでは。たとえば、読者と主役の年齢層が若くて近い、いわゆる「なろう系」の作品も、源流をたどり続ければスパイダーマンにたどり着きそうですしねえ。若いキャラ、読者に寄り添うキャラの有用性を満天下に示したのはデカいよ。