お題~二次創作小説について~

ふじい(以下F)「久々なんだけどさあ、何話すかね?」
サイレン(以下S)「そうだな。多少建設的に、主人公の強さについてとか」
F「強さ、漫画とか小説とかアニメの主人公の強さの立ち位置?」
S「そういうこと。まずはテニスの王子様の……」

しばらく省略

F「そういやラノベは流行がハッキリしているな。スレイヤーズ、オーフェンの頃は最強系主人公がそこらに居た。正確には、最強に近い初期ポテンシャルを持った主人公ね」
S「そして敵は主人公を超える、真の最強か。もしくは元より、強さの単位が違うやつ」
F「今のラノベの流行は、強いヒロインの脇に居るジョーカーキャラの男主人公ね。ハルヒとかシャナとかゼロ使とか。今は置いておいて、少し語る場所を変えて。スレイヤーズが理想の根元にあったせいか、一昔前のSSは最強主人公多かったねー。しかも二次創作にも波及したせいで、オリキャラ大活躍」
S「二次創作のオリキャラか、アンタも書いてるだろ?」
F「でもまあ、昔から俺のコンセプトは多少違いますよ? まあ、大昔は似たり寄ったりだけど。ちなみに、大昔は黒歴史なので、決して触れないように。そいつに触れることは(俺の)死を意味する! まあ、もう投稿先のサイトを辿ってもリンクが切れているんで、大丈夫でしょうが」
S「……直接検索すれば、たどり着けるけど」
F「グゲェ」

 と言う訳で、二次創作小説のお話。無敵主人公論より、正直こっちの方が面白かったので。いやーははは、自分の過去に足を踏み入れるのってツレえ。なんで久々なのに、こんな疲れるお題を……。

F「最初に言っておく、踏み台イクナイ」
S「それはアレか。オリキャラが元の作品のキャラを使って、強さをアピールする事か」
F「ふはははは、一時期、シエル先輩の月姫SSでの仕事は、かませ犬と解説役だったぞ。ほぼかませ専業のネロ教授に比べれば、多少マシだが。もっとどてらい奴は、アルクェイドもかませにするけどな」
S「いや、彼女、作中世界最強……」
F「最強を凌駕すれば、そのオリキャラがまぎれもない(脳内)作中世界最強じゃん」
S「なにそれこわい」
F「そもそも、そんなキャラを作品に乱入させた時点で、余程物語を上手く書けないと破綻するんだけどな。でも、その破綻がたまらん人種も居る」
S「それは……」
F「オリキャラ最強系には熱心なファンがつき易い。そうだな、あくまで話の作りは平均なオリキャラ大活躍のSSがあったとして。十人読んだら、一人か二人は熱心なファンがつくね。ただまあ、残りの大多数については、悲しい結果に終わるだろうけど……」
S「大多数については聞かねーよ。そういや、アレってどうなんだろう、アレ」
F「アレ?」
S「主人公が自分で現実世界からワープして、作中でモテモテで。自己投影物の究極みたいなの」
F「BLで言う所の、ドリーム小説か。確かにそれはあるね、うん、俺もいくつか見た記憶がある。たとえ、余程の拷問を受けても書く気はしないけどな」
S「それを書き始めたら、ココ閉鎖するぜ」
F「そうだねー、十人じゃ少ないな。五十人が読んだとして、一人か二人強烈なファンがつく。ドリーム小説に関しては守備範囲外なので知らん、あくまで、こっちのSS界隈のお話」
S「で、残り四十人以上の方々は…」
F「まあでも、熱心なファンの方はまず感想くれるからね。基本、金は関わってこないサイト運営。分かりやすいモチベーションは人からの批評ですよ、批評。これだけの人が自分の作品を見てくれているんだ。その実感こそ、SS作家のガソリンなんですよ」
S「すげえ、珍しく真面目な事言っている。先達として、マシな事を言っている」
F「まあ、自分、ガソリンが無い状況で、何年も走ってきましたからね。もう、惰性や慣性や根性のみでのラストラン。いやあ、俺がなんの飛び道具も使わないで書くと、結構凡作になるんだわ……つまんなくないけど、感想を書くほどじゃないよねーって感じで……」
S「いやだ、何この分かりやすい敗残者」
F「ま、具体的にどうすれば良いのかってえのは、書き続けて探すしかないのかもな。俺だって、キャリア年数二桁寸前で模索中だよ。オリキャラは強くてナンボって主義の作者さんもいるだろうしねえ、しかも俺よりキャリアがあったり、文章力があったりの。んー難しいなあ、俺も最近は停滞気味だし。また書けば、新たな考えが浮かぶかもしれない。やっぱ、人間書いてナンボだね」
S「そうだな」
F「ただ最近、2chでの台本形式のSSや、やる夫シリーズに、物を書いてみようと思い立った人間や、ベテランSS作家が持っていかれちゃって。そりゃあ、向こうの方がガソリンたくさん貰えるから、あっち行くよね。俺は行く気ないけど、二次創作小説ってジャンル自体がどうなるものか」
S「なんだかんだで、小説って形式自体は不滅じゃないか?」
F「それは思う。それにしても、相変わらず迷走する対談だぜ」
S「ある程度ネタになればいいんじゃね」
F「まあ、そんなもんか」