日々雑談~883~

 勢いで書いてみたものの、なにか違う上に、着地点も当初の予定から大幅にずれてしまったような……。というわけで、オリジナルSS「海を覗くか 陸で暮らすか」をアップしました。もう少し、あと少しなにか手を加えたほうが良かったかな。

 うん。フォーゼ、すごくいいね。久方ぶりに手放しで絶賛したい井上脚本こと、ゴーカイジャーのジェットマン回の後に見ても、全然インパクトが薄れなかった。最初、90年代チックなバーが出た時は、録画ミスったかと思ったけどw
 転校生が学校の実力者にリンチされると書くと、えらくヒドい描写なのに、あまりにアメリカンチックなスクールカースト制のせいで、あんまり陰惨さが全くないという。というか、基本描写や世界観がネアカなので、見てて楽しい。宇宙という題材といい、派手なアクションといい、フォーゼのワクワク感には期待大。
 主人公の弦太郎も、カミナの兄貴に連なる、バカを貫きゃ男だぜ!の快男児タイプなので、これからが楽しみ。第一部の最後で死ぬなんて言うのは勘弁だけどな! てーか、近年、こういう主人公珍しいしね。クールで一歩引いてモテる男ばかりじゃ、そりゃ飽きる。
 とりあえず、このノリなら、毎週視聴できそうです。Wの時のような毎週の感想もできないことは……いやでも、今考えてみるとあれ、結構負担が大きかったんだよな。

海を覗くか 陸で暮らすか

「幽霊が見えるかって? 見えない。っていうか、見たくないよ」
 ある日僕に「姉さんは霊って見えるの?」と聞かれた姉さんは、そう言って、ぷいっと横を向いた。その話は、ここで終わった。

 何故その番組を見ていたのかは、覚えていない。たぶん、テレビを付けたら、そのチャンネルに偶然合わさっていたからだろう。つまり、暇を潰すため、なんでもない。
 テレビでは、夏恒例の怖い話特集みたいなものをやっていた。背筋が冷えるほど怖いなら、もっと暑い時期にやってくれればいいのに、どうしてこう毎年、夏の終わり、秋の涼しさが見える時期に放映するのだろうか。
『いますよ。そこに。じーっと、女の子が冷たい目で見ています』
 霊が見えるという霊能者が思わせぶりなことを言って、スタジオが悲鳴や感嘆に包まれる。音量を消して見れば、思わせぶりなオッサンが何も無いところを指さして、何故かスタジオに多数の驚き顔という、シュールすぎる番組になる。ひょっとしてそちらの方が、面白いのかもしれない。僕は、リモコンにある、消音のボタンを押そうとした。
「ん? 面白いところなのに、チャンネル変えるの?」
 いつの間にか、居間に来ていた姉さんが、やけにニコニコ、上機嫌で腰掛ける。片手にビール、口にはさきイカ。ああ、この人は、見事に酔っている。
「女の子の霊がいるって言ってもねえ。この人にしか見えてない、一人が見えていると言い張っているだけじゃない。質の悪い、パントマイムみたいだ。笑えるねえ」
 ケラケラと笑う姉さん。この人、どんだけ飲んだんだと、ゴミ箱を確認する。ゴミ箱は、軽く潰された空き缶で詰まっていた。貰い物だと言って、ビール缶満載のダンボールを抱えて帰ってきた時点で、この展開を予測しておくべきだった。僕の迂闊だ。
「だいたい、本当にまるっと全てみえるんなら、霊能者なんかやるわけない」
 どの宗教のやり方にも見えない除霊を霊能者が始めたのを見て、姉さんは怖気を吐き出すように、呟いた。

「見えるから、霊能者をやるんじゃないのかよ」
「んふふ。アンタは、わかってない。わかってないよ。じゃあ、霊が見えるということを説明してあげましょうか」
 うわあ、すごく酔ってる。姉さんはニコニコしたまま、手を伸ばすと横に大きく広げた。
「想像しなさい。広い海を、アンタは今、海岸で海を望んでいる。青く深く、どこまでも続く海を」
 ああ、さっきの手を広げる仕草は、水平線をアピールしたかったのか。
「目を凝らすと、魚群が見える。時折、トビウオがぱちゃぱちゃ飛んでたり。実際目にすると、キレイよね、トビウオって」
「あの。それは霊じゃなくて、魚の見方じゃないかなあ……」
 霊能者の話が、漁師の話にスライドしようとしている。
「だから、アンタは駄目なのよ」
 酔っぱらいに駄目だしされるという、屈辱。
「あくまで喩えよ、たーとーえ。霊が見えるっていうのは、コレね。魚群を水上から望むみたいな。ああ、なんかあっちの方に魚がいるっぽいなー。霊感が鋭いって人は、だいたいこんな感じじゃないかなあ」
 視覚で見ているというより、感覚で存在を察しているといったところか。でも、それだと。
「そんなに抽象的で、見えてるって言っていいの?」
 それは見ているのではなく、感じているということじゃあないのか。
「いやあ。これでいいのよ。これで、十分なのよ。どっちにいるか分かるのなら、双眼鏡で魚群の方を見ればいいだけじゃない。なんなら、船で近づいてみればいい。感覚的に察する事ができるならば、あとは見える努力をすればいいだけなんだから」
「双眼鏡や船で近づくっていうのは、どういう意味?」
「しかるべき道具を使い、注視しろ。虎穴に入らずんば虎子を得ず、自らヤバいと思った場所に足を踏み入れろ。こんな感じね。この喩えのまま行くなら、霊能者は漁師? 一応ほら、除霊なんてやってるし」
 まあ、そんなところだろう。しかしまだ、疑問は残る。
「もし霊能者が漁師だったとしたら、魚群を察知できるって、凄い才能じゃない? 才能を活かそうとするのは、当然だと思うよ」
 世の中には魚群レーダという物がある。レーダーなんて無い時代、漁師は勘と経験で魚のあたりをつけ、漁を行っていた。その勘と経験に似たような物を持っているとしたら、霊が見えることを生業に結びつけても、何ら不思議はない。
「あー……ゴメン、ゴメン。ちょっと例えが悪い。いや、これでいいのか、とりあえず、目を閉じて。海の情景を想像して。船の上で一人、たゆたう波に身を任せている。そんな光景を」
「なんか、不安になる光景だなあ」
「あー!もう! 豪華客船でもイージス艦でも、なんでもいいから想像しなさい!」
 キケン、ヨッパライサワルベカラズ。豪華客船やイージス艦と言われても、乗ったことのないものを想像できるはずもなく。第一に思いついて想像したのが、スワンボートというのが悲しい。足こぎ式で、池に浮いているような。こんなので海に出るなんて、狂気の沙汰だと言われるような船、というかボートだ。
「思い浮かべたわね。じゃあ、このまま私の話を聞きなさい。想像力だけを高めて、耳だけに意識を集中するのよ」
 先程からうっすらと思っていはいたが。今日の姉さんは、口調が少し違った。

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日々雑談~882~

 金曜ロードショーのルパンVS複製人間を、きっちり最初から最後まで見ました。適度に忘れた頃にやってくれるから、何度見ても飽きない。
 モンキー・パンチの色を出しつつ(例:EDのミサイル乱舞)、アニメのルパンや独自色も一緒くたにまとめて名作に。クローンという当時流行り始めた言葉を、いまでも通ずるやり方で使っているし、いやホント、いい映画だわ。複製人間が無かったら、日本のアニメ史はだいぶ変わってただろうなあ。

 明後日、仮面ライダーフォーゼがスタートか…。あのビジュアルに不安を持つ方も多いでしょうが、動くとカッコいいですよ、フォーゼ。オーズ&将軍様での暴れっぷりを見るに。なんというか、ボカして言うと、スゲエ宇宙っぽい動きだなあと。
 フォーゼに期待したいのは、やはり大気圏突破能力。ゼクトに栄光あれー!って燃え尽きちゃった人のせいで、仮面ライダーとザクは大気圏突破は出来ないという認識に。江田島塾長やジャガーノートは、宇宙から生身で平然と帰ってこれるのに……。あの人達、真空でも我慢すれば平気だからね。
 ふと気付いたが、塾長もジャガーさんも、大気圏突破能力があるわけじゃなくて、持ち前のタフネスでどうにかしているだけか。それはそれで、スゲエけど。というか、アイツらやっぱ人間じゃねえ。

日々雑談~881~

 しばらくは、過剰なまでに積極的に! WEB拍手返信です。

>DCにもデッドプールみたいのっていたんですね、アンブッシュバグ。

 ああ。そういやいましたね、アンブッシュバグ。

ハロー、アンブッシュバグ

 たしかに彼も、第四の壁を破壊するたぐいのキャラですけど、知名度と人気がその、イマイチで。デスストロークの皮をかぶって、しれっとDCに出張しているデッドプールさんが、現状多分彼にとって最強の敵。

>橘さん伝説の内、いくつかは中の人たる天野さんの素ボケという話を聞きました。例:コレクッテモイイカナ?は撮影終了と勘違いした素の天野さんの発言

 一瞬納得しかけたものの、よく考えればおかしいのが橘さんクオリティ。オッケー出てから聞きなさいよ! そもそも、食うなよ! いやいや、なんでそれにNGを出さず、しれっと撮っちゃってるんだよ!
あまりの橘さんクオリティのせいで、ツッコミがクドくなったよ!

>アルティメット版じゃコロちゃんだって根性と友情パワーでマグニートさんの磁界を打ち破ったこともあるんですよw

 マーベル大辞典のコロッサスの欄で採用されてましたね、マグニートーに一撃食らわすコロッサスさん。いやあ、あの時は輝いてたなあ……(遺影を持ちながら)

>え?アメコミクエストさんでセントリーの邦訳を聞いたときはヴィレッジブックスの社運を掛けたジョークかと思いましたが、ゾンビーズまで!?大丈夫かヴィレッジブックス!?こりゃあ結成当初のサンダーボルツまで邦訳してもらわにゃあ・・・ダメですか?

 あいつら正気じゃねえ(褒め言葉) 個人的には、正史と呼べる基本シリーズを出版していく一方、ゾンビーズやデッドプールのような飛び道具を織りまぜていくのが、人目を引きやすいやり方なんじゃないかと。サンダーボルツも、飛び道具と正シリーズの間の子的な扱いで行けるかも。
 というか、白黒でも構わんので、コンビニ版ぐらいの紙質や安さで出してくれればいいのに。絶対普及の上でのネックは、価格の高さだぜ……。

>パワーレンジャーはいくらだったのか気になります。最近買い戻したそうですが…
>自分がディズニーの社長ならこの金額提示してきたやつクビにしますよ。ありえんわ・・・

 あの韓国のペンギン、全く続報がないですね。いやどう見てもアレ、高すぎたしなあ……。在米韓国人が米国において魅力的な市場なら分からんでもないけど、そこまでのマーケットには見えないし。ハイクオリティな特撮映像もついてくる、パワーレンジャーの方がお得に感じる。

>地獄から蘇った昨日の敵が今日の友に・・・も燃えるキン肉マン世代です。

 男塾より、復活の基準があいまいでしっちゃかめっちゃかな分、バラエティに富んだ友情を築けていた気がします。まあ、男塾も、王大人が居ればどうにかなりますけど。
 そういやなんだかんだでザ・ニンジャ、怨霊やってた時も含めれば、悪魔騎士編からずっと全シリーズに出てるな!

日々雑談~880~

 人間、感情のままに言葉を吐き出すわけにはいかないわけでして。オブラートって、大事ですよ? 中身を見ぬこうとすることも、合わせて。

 流石にいくらサイクロップスさんでも「ジャガーノート止まんないから、ちょっとサイトラックのトコ行って力借りてきて!」という博打に頼るわけではなく。あくまで、サイトラックとの交渉は作戦の一つに過ぎず、他にもジャガーノートを止めるための作戦を多数立案しているわけですよ。
 ……最初、「ホープにタイマン張らせて、ジャガーノートのヘルメットを奪取。エマのテレパシーを使い、ジャガーノートを沈静化」という、旧来のジャガーノート攻略法一本でどうにかするつもりだったみたいだけど。
 結局、いざヘルメットを取ったはいいものの、ジャガーノート本人から放たれる思念波で、エマもホープもKOされたわけですが。というか、ジャガーノートとタイマン張って、やるべき事は果たしたホープちゃんマジ強い。
 精神耐性を装備に頼らぬ反射属性にして、パワーやスタミナも数段階上昇。飛行能力や洗脳能力まで追加。邪神サーペントの加護に死角なし。今まで加護していた、邪神サイトラックの立場ホントにねーな!