日々雑談~2263~

 数週間ぶりのキン肉マン。開祖シルバーマンの必殺技であるアロガントスパークをネメシスが仕掛け、スグルに炸裂。しかし、アロガントスパークの代償に、ネメシスの肉体には多大なダメージが。そしてスグルの目には、未だ光が――

 現時点での推測ですが、おそらくアロガントスパークはシルバーマンクラスの肉体があってようやく出来る技なのではないかと。体格だけでも、シルバーマンはネメシスやスグルより一回り大きいですからね。実際、ネメシスのアロガントスパークは、体格が足りないせいか着地時のバランスに難があり、かなり上半身に重心が寄る形になっております。その結果、両手と首の部分はシルバーマンのアロガントスパークに似ているのですが、腰や両膝が浮く形に。本家シルバーマンのアロガントスパークは、首と両手足を地面に叩きつけるというか全身で叩き潰す形になっており、実際くらったサイコマンは今のスグルと違い、両手足や首が無残にひしゃげております。身体の圧で仕掛けるアロガントスパークよりも、身体の柔軟性が求められるマッスルスパークの方が、ネメシスに向いてるのかもなあ。

 アロガントスパークがシルバーマンの五体があってこその技と推測したのは、これに似た例が既にキン肉マンの世界にはありまして。それは、シルバーマンの兄、ゴールドマンこと悪魔将軍の必殺技である地獄の断頭台。将軍の肉体を構成する悪魔六騎士のアシュラマンとサンシャインが無理やり二人で悪魔将軍のボディを再現し仕掛けた際に、地獄の断頭台は強靭な悪魔将軍の肉体(悪魔六騎士全員の協力)があるからこその技と看破され、事実くらったスグルは耐えきってみせました。アシュラマンはキン肉マン2世でも悪魔将軍の足を借り受けた上で地獄の断頭台を出しているものの、その時も借り受けた場所以外の弱点を突かれ、万太郎に断頭台を破られてるんですよね……足のダイヤモンドの硬度も合わせ、やはり地獄の断頭台は悪魔将軍の肉体あってこその技です。

 シルバーマンは殺人技にしかならなかったアロガントスパークを欠陥品と言い改良を目指していたものの、自分にしか使えない技という部分も、改良の動機だったのかもしれません。プロレス技というか、伝承の技とするにはでかい欠点よねえ。そしてここまで書いて、来週全く違う事実が出てきたらどうしよう!?という不安。まあ、そんときゃあ、そんときよ!

お知らせ

 ちと今日は遠出して飲み食いしていて、終電間際で帰ってまいりました。なので申し訳ありませんが、本日の更新はお休みさせていただきます。
 美味いもので腹が満腹だぜ!というのは幸福感にあふれているものの、実際腹がキツくて動けねえやコレ!となる悲劇。カエサル様やマルクス・ガビウス・アピシウスの疑似体験ですよ、コイツぁ……。

日々雑談~2262~

 今週の勇者ヨシヒコのミュージカル回、バットマン:ブレイブ&ボールドの「ミュージカル・パニック!」と並ぶレベルで笑い転げたよ。勇者も魔物も歌い踊るヨシヒコVSヒーローもヴィランも歌い踊るバットマン、双方ネタの扱いの上手さもあるけど、ミュージカルネタをやるにあたって、ミュージカル経験者や現役をがっちり集めてるのがね。バットマンは、原語版だけでなく吹き替えもミュージカル経験者な岸祐二(レッドレーサー)を連れてくると、双方ガチ。音も動きもついてくる映像系メディアでやるミュージカルネタは、気を抜くとすぐにサムくなってしまうので、やる際には本気が求められるのです。そりゃあ、本気な作品は面白いってもんですよ。

 

 ヨシヒコの影響で脳がRPGというかファンタジー寄りになっているので、そっち系のマンガを一つ紹介。

 魔王の秘書

 本当に恐ろしいのは、魔物じゃなくて人間だったんですよ……をある意味地で行っている作品。敵を知り己を知れば百戦危うからずの精神の元、知能の高い人間を誘拐した魔王。だが、誘拐した“秘書”は、どこまでも正しい秘書であり、どこまでも有能な秘書であった。秘書の活躍により、人類と魔王(の威厳)が危ない! この視点でのパロディは多々ありますが、秘書の用いている手段が理想的な経営学なので、そこ居らへんが魔王軍という集団にて、めっちゃフルスイングしております。秘書、めっちゃ完璧ですしね、眼鏡だし。眼鏡だし。王様は、ダメだなアレ! 革命だ!
 WEB掲載で無料ですので、是非試しにどうぞ。こうして即座にリンクを貼るだけで勧められるのが、WEBコミックスの利点よねえ。

日々雑談~2261~

 というわけで、邦訳版デッドプール VS. サノスが発売されました。死の女神デスが行方不明を前に、恋敵の二人が手を組んだ! ……と言うか、こうしてちゃんと直接デッドプールとサノスの二人で居ることが、珍しかったりもします。サノスは、デスとらぶちゅっちゅ生活に突入寸前だったデッドプール(亡骸)に不死の呪いをかけて妨害しているし、デッドプールもまたもしかしたらサノスの情熱がいつかデスの心を動かすんじゃないのかと怯えてもいる。ただ、どちらかと言うと間接的な妨害や争いであり、何度も直接対決するような間柄ではありません。まあ、傭兵デッドプールと宇宙の覇者サノスでは活動のフィールドも違うし、そもそもサノスが強すぎて、直接対決でよっぽど強力な補正がかからない限り、デッドプールがワンパンで負けるわけですが。サノスもほぼ不死みたいなタフネス持ってるし、基本通常火器が最大火力なデッドプールだと、HP削れるかどうかすら怪しいわけで。いやーサノス、伊達にマーベル・シネマティック・ユニバースのラスボス候補なわけじゃあねえです。

 こう、対決や共演のイメージが先行しているわりに、意外とその回数自体は少ない例としては、デッドプール&スパイダーマンもあがってきますね。そして、デッドプール VS. サノスと同じように、この二人を主人公としたSpider-Man/Deadpool(未邦訳&連載中)というコミックスが近年刊行されました。この二作は、イメージに追いつくための作品、需要に応えるための作品なのではないかと。ぶっちゃけこれ、見えてる金鉱脈ですしね。だったら、掘らんのは勿体無い話。

 デッドプールに冠したい二文字は“許容”。どんなものでも飲み込み、どんなイメージをも糧とする、まさにネット時代の申し子。解釈による否定が、ホント肌に合わないキャラなんですよね。スパイダーマンとデッドプールのカップリングだって、ちょっと前にはその回数や資料を持ってして「ありえない!」との言説がありましたが、Spider-Man/Deadpoolが公式より出てしまった今となっては、ハシゴがガターン!と。なんつーかうん、自分の考えで一色に染めようとするのが、ホント向いてないんだな。マウンティング的な思考の天敵っぽいし、だからこそ人気者となった今でも、自由闊達な空気を残しているのかもしれない。いやーやはり、どこまで行っても、特異なキャラだわ……だからこそ、やれるとこまでは追ってみたいねえ。

日々雑談~2260~

「破裏拳ポリマー」実写映画化!溝端淳平がアクション初挑戦

>メガホンを取るのは、ジャッキー・チェンに憧れ、アメリカでアクションの修業をした経験を持ち、『仮面ライダーW(ダブル)』『仮面ライダーフォーゼ』などを手掛けた坂本浩一監督。

 あ。これヤバい。ポリマーの情け無用で執拗なハイスピードアクションが再現されるフラグがめっちゃ立った。ポリマー未見の方は、とりあえず公式配信な下記リンクをどうぞ。良い子は真似しちゃダメだぞ! マジで! 金的も目潰しもなんでもありで、リアルに相手死ぬから! 

 破裏拳ポリマー 第1話「怪盗むささび党」
 
 坂本監督と言えば、キレの良いアクションとフェチズム(例:ふともも)への執着で知られていますが、もう一つ同じくらいに素晴らしいのは、過去作を掘り出すことへの情熱とその扱いの上手さ。MEGAMAXでの、伝説の7人ライダー復権などはその好例でしょう。あの時期の昭和ライダーは、オールライダーに出てきては割を食うポジションだったので……グリードやドーパーントの幹部怪人たちを真正面から撃破していく1号~ストロンガーの面々の姿は、まさしく希望でした。なので、今回のポリマーに関しても、期待大です。復活したものの悪役になってしまったキョーダインやアクマイザーも、いかんせんカッコよかったしな!