日々雑談~2431~

 フッドやバッドガールズインクをアニメで観たことがある人がいたら教えてください。わりとマジで。別枠扱いなダイヤモンド・バックは、バットガールズインクの中でも若干知名度が上+ディスク・ウォーズ アベンジャーズにもサーペント・ソサエティとして出演しているので。そもそもバットガールズインク自体が、サーペントソサエティ発のチームではあるのですが。

 フッドはバッドガールズインクやインベンターに比べポジションは高く、実際いろいろなゲームに出ているものの、キャラクターとしての生誕が少し遅いのがねー……と言いつつ、2002年生まれなので、10年選手ではあるというオチ。まわりが更に上のベテランばっかだから、比較するとどうしても若くなるのよ。仮面ライダーだと龍騎と同期だけど! まあ、最近売出し中の新人こと、ミズ・マーベル(カマラ・カーン)も2013年生まれなので、仮面ライダー換算だとウィザードや鎧武の世代だけどね……ここんとこ、日米のヒーロー展開における速度の違いのサンプルになっている気がする。

 あとはまあ、フッドはマフィア寄りなので、子供向けのアニメだとちょっと出すのは難しいポジションよね。パニッシャーほどではないけど、たぶん同じカテゴリー。そんな中、フューチャーアベンジャーズが一歩踏み出したとするならば、それは凄いことだと思う。それはそれとして、フッドのアニメ事情は気になってしょうがないから、また明日、改めて探してみるか……。探している最中、DCのレッドフードが紛れ込んでくるのはご愛嬌よ。

日々雑談~2404~

 このニュースを聞いた時、勝手に再来週だと勘違いしてて、管理者に「来週ですよ?」とツッコまれてビックリ。いやさ、今週はカウントしてなかったっていうか、いきなりすぎて頭が追いつかなかったっていうか。とにかく、早いよ! 十分に長寿漫画だけど早いよ!

 つまりは、46年のシメとなった、ドリームトーナメント編も次回終わるということ。いやー色々とあったなあ……序盤の岩田鉄五郎率いる新潟ドルフィンズ戦や若き日の藤村甲子園が参戦した阪神タイガース戦、土井垣ホント人間ちっちぇえなあ!となった剛球仮面登場のカープ戦……渚にとって不幸だったのは、明訓高校に入った時の監督が土井垣だったことだな……。あと、あぶさん見たかったなあ。藤村甲子園も若返ってるんだし、経験と若き肉体を持ったリボーンアシュラマンのごときリボーンあぶさんが出ても良かったと思う。

 言いたいことは尽きぬものの、それは最終回まで取っておきます。好きでなきゃ、新潟行った時にわざわざドカベンロードでパシャパシャ写真撮りまくってねえですよ。

 

 フューチャーアベンジャーズ、7月30日から再開ですってよ、奥様! いやー楽しみだ……たぶん30日って、モロに夏コミ諸々の締切にぶち当たって、なんか死んでそうだけど……い、生きて見届けねば!  

フューチャー・アベンジャーズなコラム~その6~

 フューチャー・アベンジャーズ第6話!
 アディを押しつぶしそうになる後悔。だがアベンジャーズには、同じように後悔を背負い続ける男がいた――

 

 マコトが無邪気にヒーローになりたがりアーマーを欲しがるのは、本人の性格に加えてヴィランとしての活動期間が無いというのも大きいのでしょう。ヴィランとして育てられつつも、ヴィランとしての経験や悪しき心を宿らせる洗脳がなければ、それはヒーローにも成り得る無垢な力。妖刀だって、打たれてから何も切らなければ単なる名刀です。

 そうはいかないのが、ヴィラン“テクノプリースト”としての活動期間があるアディ。特に何をしたのかは語られなかったものの、斡旋がヒドラで、当人の能力が機械を自在に操れるテクニカルアクト。この近代化社会で機械を操るということは、ある意味万能にも等しい力です。

 その力をヒドラの指示通りに振るえば―― きっと、少年が背負うにはあまりに重すぎる荷が、容易く生まれてしまうでしょう。

 

 ヒーローとは正しくあろうとする者であったとしても、誰もが生まれてから今まで清廉潔白とは限らない。
 アイアンマンとなる前の、武器商人トニー・スターク。未だトニーが作った武器が世界中にあり、数々の悲劇を起こしているのは映画でも描かれたこと。それに、戦場で死にかけるという事故が無ければ、トニー・スタークは武器商人として今でも活動していたかもしれない。

 トニー・スタークは、ヒーローとして活動をするには汚れすぎているし、信頼できる過程でヒーローになった人物ではない。これもまた、一つの正しい指摘です。

 

 そんなトニーの過去を知り、それを認めぬと同時に恨みの炎を燃やす男、エゼキエル・ステイン!

 映画アイアンマンでもトニーの殺害を目論見、コミックスでも強大な敵として立ちはだかったオバディア・ステインの息子。死亡した映画や、自殺したコミックスとは違い、フューチャー・アベンジャーズの世界ではオバディアも生きて収監されているようですが、まあ十中八九、ロクでもないことをやらかしたのでしょう。つーか、キレイなオバディアって想像できねえ。

 エゼキエルが使用するのは、オバディアの遺産とも言えるアイアンモンガー。そして自ら強化改造を重ねたアイアンモンガー2。アイアンモンガー2のスーツは、エゼキエルがコミックスで装着したスーツに酷似してますね……ただ、アイアンモンガーとビジュアルが違いすぎる上に、元祖と2を作る間に技術が進歩しすぎてて、これ同型機扱いでいいのかな? とファンの間でも議論を読んでいますが、それはさておき。ガンダムで言うなら、一年戦争と∨ガンダムのMSぐらいの差があると言ってもおかしくないもんな。

 

 アイアンマンの罪を糾弾しつつ、過去のデーターより完璧な対策を打ち立てたエゼキエルの二段構えな作戦。罪をただ黙殺すればヒーローとしての資格が疑われ、単に敗北すればそこでオシマイ。非常に狡猾です。そしてエゼキエルは知らないことですが、トニーが罪との向き合い方を誤れば、アディもおそらく潰れてしまっていたでしょう。

「過去は変えられない。だが、未来を選ぶことはできる」

 トニー・スタークのあり方は、エゼキエルからすれば不条理で、厚顔無恥な答えなのかもしれません。でも、トニーは世界中で少なくない人間が向けている自身への恨みと、武器商人としての罪を自覚している。自覚しつつも、自分ができることをやり続け、ヒーローに相応しい人間として振る舞い続ける。厚顔であったとしても、その内では恥も罪も渦巻いている。それでも、前に歩み続ける。

 トニーの過去のデーターを分析することで満足してしまい、過去の恨みが原動力であるエゼキエル。とどまったまま追いつこうとする人間が、先ゆく人間に勝てるものか。この辺、エゼキエルは、足を引っ張ることに頑張りすぎた、どこかの魔女にも似てますね。せっかくノベライズでヒロイン力上げたんだから、笑顔で幼女の爪とか剥がしてんじゃないよ、もう。

 トニーの生き方は、過去を忘れ去るよりも辛く、一方誠実な生き方。実際アディもトニーのあり方に救われましたし、この生き方はメイン視聴者層である子供にとっても、早く知っておくべきことではないですかね。子供や若者はやってしまったという後悔を背負いがちで、処理の仕方を知らないまま、潰れてしまうこともあるので。忘れるのもいいけど、こうやって重荷と付き合い続ける生き方もあるんだよと。ある意味キツい生き方ですが、知らぬまま潰されるよりかはナンボかマシでしょう。

 ヒーローが、強き背で一つの生き様を見せるのって、古今東西大事なことだと思うよ。

 

 アディという新キャラクターの悩みに、己の生き様で答える既存かつ人気キャラのトニー・スターク。敵は、未来を生きようとする彼らと相反し、過去を力とするエゼキエル・ステイン。

 新キャラ、既存キャラ、そしてヴィランと、ものすごいカッチリとハマってます。後述してますが、後から追う者であるエゼキエルの造形もフューチャー・アベンジャーズ独自ではなく、元々の彼のキャラ造形なんですよ。当然、作品に適した形にはいじってますが、根本的には同じ。つまり在るものを理解した上で新しいものを組み合わせて、見事な造形を成し得たということです。

 実際、今回のエピソードのハマり具合は、原作付きアニメ全般にまで話を広げてもスマッシュヒット級ですね……。いやあ、楽しみつつも勉強になりました。

 

 今回紹介するのは、エゼキエル・ステイン!
 実は、以前マッドハウスにて制作されたアイアンマン ライズ・オブ・テクノヴォアにも出ていたりするのですが、こちらでは美少年キャラ。フューチャー・アベンジャーズのエゼキエルも路線は違うとは言え、中々に精悍な顔立ち。エゼキエル、マッドハウスのアニメだとイケメン化する地形効果でもあるんだろうか。

 

 

エゼキエル・ステイン

 自身の財力と知力でトニー・スタークを心身共に限界寸前まで追い詰めたアイアンマン最大の敵の一人、オバディア・ステイン。
だがトニーは、オバディアの策謀を乗り越え再起。オバディアは部下の科学者に作らせていたアイアンモンガーのスーツを装着し、アイアンマンとの直接対決に望むものの、敗北。敗北者となったオバディアが自殺したことで、オバディア・ステインの野望は幕を閉じた。

 しかし、オバディア・ステインの野望は終われども、彼の計画は終わっていなかった。人の心理を知り尽くすオバディアにより、トニー・スタークへの憎しみを思う存分注ぎ込まれた、復讐の申し子。その名は、エゼキエル・ステイン。オバディアが持つ財産と悪意を受け継いだ、オバディアの息子である。だが、オバディアが死んだ時、エゼキエルはまだ子供だった。エゼキエルはトニーへの恨みを煮えたぎらせながら、自身の成長を待つこととなる。

 オバディア・ステインは優れた知性を持つものの、彼はあくまで“一流の企業家”だった。オバディアが装着したアイアンモンガーの制作は部下が担当しており、オバディア自身も平均的な男性の身体能力以上の力は持っていなかった。自分の知性と企業家としての力でトニーを追い詰めたオバディアだったが、一方で自身が持つことのできなかったトニーの科学者や装着者としての才能も認めていた。

 だからこそ、オバディアはエゼキエルに一流の科学者や装着者になれるような教育を施した。エゼキエルは幼少時から類まれなる才能を発揮し、オバディアの手にあるヴィラン用の装備や超兵器を設計製作したとも噂されている。

 

 オバディアの死からしばらく後、表舞台に立ったエゼキエルは、自身の天才性を証明するがごとく、トニーの技術を模倣かつ一般化し、闇市場に流してしまう。

 エゼキエルは先ゆくトニーに勝つための手段として、アーマーではなく自分自身を改造することに思い至る。手術の結果、エゼキエルはアーマーを装着せずともアイアンマンと戦えるだけの力や治癒能力を手に入れる。エゼキエルもアーマを装着するタイプのヴィランだが、彼のアーマーは優れた身体能力や手術の代償に高熱を発するようになった身体の補助と、若干違うコンセプトである。

 

 エゼキエルは優秀な科学者であり装着者であり、父譲りのビジネスセンスも持っているが、弱点も多い。

 まず一つは、自身の身体にメスを入れてしまったこと。前述したとおり、エゼキエルの身体は常に高熱を発しており、特性のインナースーツを脱ぐことができない。身体の新陳代謝もおかしくなっており、エゼキエルは常人の10倍以上のカロリーを欲する。これは全て、手術の代償である。

 第二に、エゼキエルはオバディアから知性と恨みだけではなく、彼の傲慢な性格まで引き継いでしまったことだ。エゼキエルは、人々とは自分にかしずく存在だと思っており、その傲慢さにより多くの敵を作ってしまっている。

 そして第三に、オバディアの天才性に革新的要素が無いことである。アイアンマンスーツを1から作り上げたトニーや、広く宇宙や次元を旅し数多の理論を打ち立てたリード・リチャーズ(Mrファンタスティック)とは違い、オバディアの製作物や理論には斬新さがない。トニーにも優れた知性は認められているが、エゼキエルのあり方は分析や応用に特化した模倣に近い。先行く思考を持たない限り、エゼキエルはトニーの後塵を拝するしかないだろう。

 エゼキエルは、様々な手段を講じてトニーを追い詰めるが、とどめを刺すには至らず、敗北を積み重ねてきた。オバディアのように企業家としてアイアンマンに立ち向かったジャスティン・ハマーの後継者であるサシャ・ハマー。似た境遇にある彼女と手を組み、自身の技術を販路に乗せることで、スーパーヴィランの持つ装備は、アイアンマンに近い域まで進歩してしまった。科学で先行くアイアンマンが、同じ分野に属する敵に苦戦するのは、模倣者エゼキエルの成果の一つである。

 

 エゼキエルはある時、爆発事故に巻き込まれ、頭部の毛を全て失ってしまう。スキンヘッドとなった彼の姿は、同じスキンヘッドであった父オバディアに不気味なほど似ていた。


※オバディア


※エゼキエル

 オバディアに似た顔と精神性、他人の技術を模倣することに長けた知性。トニー・スタークが未来を生きようとする男ならば、エゼキエルは過去で生きる男なのだ。

フューチャー・アベンジャーズなコラム~その5~

 フューチャー・アベンジャーズ第5話!
 鉄拳の武道家VS神界の魔女in秘境都市! この異種格闘技感が、たまらんよな!

 

 グーグルマップに秘境都市クン・ルン(崑崙)っていれたら一発で場所出てきたらヤだよな。でも、完璧主義のトニー・スタークなら、ヴィスコに登録しているかと思ったけど。……待て、ひょっとしてヴィスコにも赤ちゃんモードという名のセーフモードがかかっているのか? セーフモードを解除したら、瞬殺モードとか推してくるの?

 いやしかし、崑崙が神秘的な都市である以上、川口浩や藤岡弘、に頑張ってもらって、やっぱ見つからなかったってオチがベストだと思うのですよ。いや、見つからなかったらダメだけど。それはそれとして藤岡弘、には探しに行ってほしいけど。

 

 崑崙に受け入れられるソー。歴代のアイアンフィストを知っている口ぶりから見て、ソーがこの街に来たのは昨日今日じゃあないな。なるほど。台詞一つで想像力を膨らませるっていうのは、こうやるのか……これならば、知っている人はピンと来て、知らない人にも「先代がいるの?」と、過分に尺をとることなく興味をもたせることができるってワケか。そして、後に不死竜シャオ・ラオの設定をアイアンフィストに語らせ、想像力と知識を更に補強と。ううむ、勉強になる。

 

 アイアンフィストの元で、修行するフューチャーアベンジャーズの面々。どんな凄い能力者であろうと、基礎訓練がなっていなければ、ただのカモネギだからな。パニッシャーやデッドプールやスパイダーマンのように、能力とは関係ない前歴や、実戦で鍛えたヒーローも多々いるものの、こうして鍛えるのが正当なやりかた。

 能力一辺倒と思われがちなX-MENも、能力抜きの地道な鍛錬や能力を活かすためのスキル取得に、相当な時間をさいているしねえ。例えば目からビームを出せるだけと思われているサイクロップスも、ビームを敵に当てるための空間認識能力やリーダーとしての指揮能力に柔道や合気道は黒帯級と、ビーム以外の能力もハンパないわけで。目を瞑ったり、能力を封じられていても、素手で複数人の兵士をぶちのめすぐらいは、容易にできる腕前。パイロットとしても一流で精神攻撃への耐性もアリと、サイクさん、ビーム以外も凄いのよ?

 ヒドラでしっかり基礎訓練をしていたせいか、マコトたちの身体能力はなかなか。ただ、さっき言ったように、ヒーローとして活動するならなかなか以上が求められるわけで。まだまだ、弱き光。そう言った意味では、人の身から神の拳を手に入れたアイアンフィストは、コーチ役として適任。フューチャー・アベンジャーズの正メンバーは、フィジカルが違いすぎるソーやハルク、コーチ役というよりコーチ雇用も含めたプロジェクト責任者向けのアイアンマンと、普通の師匠向きがあまり居ないイメージがあるからなあ。

 もっとも、トップクラスで師匠向きなキャプテン・アメリカがいるのですが、まだキャップはマコトたちと若干距離があるので。もう少し何か、屋上で一緒に弁当を食べるとか、運動会の二人三脚でコンビを組むみたいなイベントがないと、「一緒に帰って、ホークアイに噂とかされると恥ずかしいし……」って断られちまう距離感だぜ。まったく、しょうがねえな、ホークアイは!(流れ弾

 

 トンファーキック! トンファーキックじゃないか! 
 うむ。若干デザインに統一感がありすぎるものの、流石にトニーのスーツは性能が高いな。きっとクロエがトンファーキックを繰り出すことを見越して、彼女のスーツにトンファーを装備させておいたに違いない。ゴメン、たぶん違う。

 まだまだ、ソーやアイアンフィストに比べれば、フューチャー・アベンジャーズの面々は何もできないレベル。でも、考え方を変えることにより、できる可能性が生まれてくる。前回は子どもたちを救い、今回はクン・ルンの人々を救う。心身ともに鍛えていけば、その手の大きさはきっと広がっていくはず。

 ディスク・ウォーズは、アキラとアイアンマンのように少年少女がヒーローの力をどう引き出すかがポイントだったけど、フューチャー・アベンジャーズの場合は、マコトたち少年少女自身がどうなるかがポイントに。枷と思われていたものが、絆の力でやがて大きな力になっていったのがディスク・ウォーズなら、未熟が大きな力を目指しているのが現状のフューチャー・アベンジャーズ。ヒーローと少年少女という構図は一緒なものの、切り口はだいぶ変わってきたねえ……。

 

 今日の紹介は、アスガルドの魔女エンチャントレス。DCコミックスに同名のキャラがいる上に、あっちは映画スーサイドスクワッドで大暴れして目立ってると、中々に押されている状況。マーベルのエンチャントレスも、フューチャー・アベンジャーズでの活躍で、盛り返してほしいねえ。

 

 

エンチャントレス

 ソーの故郷である、神々の国アスガルドに名を馳せていた美女アモラ。その美しさで多くの異性を惑わせていたアモラは、大魔術師カーニラの元で魅惑の魔術を学ぶことで、男たちへの絶対命令権にも等しい“美”を手に入れた。自らの美しさでアスガルドをも手中に収めようとしたアモラだったが、主神オーディンの息子であるソーは、アモラの魅力を撥ね付ける。

生まれ持った魅力も魔術もコケにされたアモラは、屈辱を抱いたまま、オーディンに地上へと追放されてしまう。地上に降り立ったアモラは、バロン・ジモが結成したアベンジャーズに対抗するための悪役連合マスターズ・オブ・イーブルに加入。彼女は再び、アベンジャーズの一員である憎きソーと対峙することになる。
 魅惑の妖女アモラ……エンチャントレスは、こうして地上のヒーローと敵対する道を選んだ。

 

 エンチャントレスは一流の魔術師であり、特に魅惑や魅了の魔術に関して右に出る者はいない。彼女に惑わされ、何人ものヒーローやヴィランが道を踏み外してきた。人を惑わし、他者を戦わせることを好むエンチャントレスだが、当人の魔術師としての実力も超一線級である。炎や雷の魔術を操り、あえて美しい姿形を変えることも自由自在。幻覚とテレポートを使いこなす彼女を捕らえることは非常に難しい。更にその口づけには人を木や石に変える力があり、自身が魅惑したものの用済みとなった男たちはこの最後の甘美により処分されてきた。

 女性をも惑わす魅力を持つエンチャントレスだが、その本領はやはり対男性である。もっとも、ソーのような勇者や、地上の魔術師であるドクター・ストレンジやドクター・ドゥームのように、彼女に惑わされない骨のある男もいるのだが。

 エンチャントレスの裏の一手としては、アスガルド神族としての身体能力がある。神の一族であるエンチャントレスは、スピードもスタミナも寿命も超級であり、細腕でありながらも25トンを持ち上げられる。簡単に言うと、72年TV版のマジンガーZ(20トン)なら持ち上げられる。これには初代ガンダム(43トン)と較べても、マジンガーZがやけに軽いというのもあるのだが、それにしても中々のインパクトである。

 

 もっとも、エンチャントレスの身体能力はアスガルド神族の中では平均的であり、ソーやウォリアーズ・スリーのような戦士たる神族には及ばない。むしろ、神々同士の戦いでは、一般基準では優れた身体能力も弱点となる。だが、そんな弱点を補うため、エンチャントレスは対抗策を用意していた。エンチャントレスを慕い付き従う、エクスキューショナー(処刑人)の異名を持つ男、巨人殺しのスカージだ。

 ソーやアレスやヘラクレスと並ぶ強靭な身体にエネルギーブラストに魔力の斧、戦闘的な能力を持つスカージを付き従えることで、補助タイプであるエンチャントレスの弱点は完全に補われた。この二人は初登場も一緒であり、前衛スカージ後衛エンチャントレスのパーティーは、長年ソーや数多のヒーローを苦しめてきた。スカージと手切れとなった後も、エンチャントレスはこの構図を再現するような、自身の弱点をカバーできる下僕を好んで調達してきている。

 その一方、エンチャントレスは同じアスガルド神族でありソーとの因縁も深い知力派ロキとの付き合いも長い。双方、ソーの昔からの敵なので、ある意味当然だが。

北欧神話が元ネタであるソーやロキとは違い、エンチャントレス(アモラ)の名と存在は北欧神話とは関係ないオリジナルである。ただこれに関しては、エンチャントレスはフレイアやイドゥンのような北欧神話の女神たちをベースに創作した、との話もある。
 それにしても、美女エンチャントレスに知恵の神ロキに武神スカージ……お色気にずる賢さに馬鹿力……なんだかこのソーの敵である三人を並べると、何かを思い出してしまうような……それは日本古来の、もはや伝統の三人組の姿が……。

 

 男性を惑わし、心を奪うエンチャントレスであるが、かつて彼女の心を奪い取った神がいる。その神の名は、何を隠そうソーである。

 ソーをオーディンの代わりにアスガルドの王として、自身は王妃に収まるという計画の存在。ソーの恋人であるジェーン・フォスターへの敵意。アスガルドから追放されたソーの元に、いち早く駆けつけ面倒を見ようとする。エンチャントレスの心の中には、ソーを思う真心が確かにあった。

 だが前述したように、ソーはエンチャントレスの誘惑を跳ね除けている。ソーがエンチャントレスの誘惑を跳ね除けられた理由は、神としての力ではなく、彼が持つ人間らしさだった。この結果、エンチャントレスの憎しみはソーだけでなく、地上の人間にも向けられることとなった。ソーとエンチャントレスの間には、愛憎という言葉でも足りぬ複雑さがある。
 愛されることが当たり前だった女神が、愛されなかったことにより、そのあり方を狂わせる。なんとも、皮肉な話である。

フューチャー・アベンジャーズなコラム~その4~

 フューチャー・アベンジャーズ第4話!
 新たなる道を踏み出した少年少女の前に現れる、先ゆく大人たち!

 

 ディスク・ウォーズ未参戦キャラの多い、今話。先陣を切ったのはA.I.M.(Advanced Idea Mechanics)の戦闘員。元はヒドラの科学班が分派した一団であり、科学力に関しては地球トップクラス。ディスク・ウォーズで大暴れした殺人マシンのモードックを制作した集団、そのモードックの配下とされた集団としても有名。その縁があってか、アニメには出なかったものの、3DSのディスク・ウォーズでは雑魚として登場しております。

 ちなみに口さがない連中(例:デッド◯ール)には科学的な賢さとかまるっきり無視して、養蜂家呼ばわりされている集団でもあります。全くもって、ワケのわからない悪口ですね!

 うん……このコスチュームは……養蜂家だね……。間違いなく、今年のハチミツの出荷量を気にしているね……。

 

 い、いかん。作中でコスチューム(パンツ一丁)なハルクの話題が出た直後なせいで、コスチューム欲しいと言っているマコトが凄くワガママに見えてくる! 就職したと思ったら養蜂家のスーツ渡されるような組織もあるんですよ!?

 

 エメラルド・レイン計画を知る者にしてウィンター・ソルジャーが属していた組織は、マスターズ・オブ・イーブルだったか! コミックスでは、バロン・ジモが結成した、アベンジャーズに対抗するためのヴィラン連合。なお、エンチャントレスだけはバロン・ジモ結成の第一期マスターズ・オブ・イーブルにも参加したヴィランだったり。

 第一期マスターズ・オブ・イーブルのメンバーも対アイアンマンに溶解スーツのメルターや対ソーに放射能人間ラジオアクティブマンと、アベンジャースの主要メンバーと対峙もしくは対抗できるメンバーが選出されておりました。そしてこの伝統はフューチャー・アベンジャーズのマスターズ・オブ・イーブルにも引き継がれている様子。

 ウィンター・ソルジャーは当然キャプテン・アメリカ。
 知能派でハルクのヴィランであるリーダーはチームの頭脳であるアイアンマンと宿敵のハルク。
 ギリシャの戦闘神であるアレスは長年のライバルであるソーとパワー派のハルク。
 アスガルドの女性神であるエンチャントレスは同輩の神であるソーと女性枠のワスプ。

 人数の関係や因縁の交差で一対一とはならないものの、全員最低でも一人以上のヒーローと対峙できるだけの能力持ち。これは面白いチームが敵にまわったもんだぜ。

 

 クロエの変身能力、ちゃんとツインテール隠れるんだな……いや、よかった。もしツインテールレッド・スカルなんて物体が誕生していたら、青森まで「これはアリなんでしょうか!?」と聞きに行くハメになった。そんな青森の作家でツインテールスキーな水沢夢先生の“俺、ツインテールになります。”の現在における最新13巻は本日発売です。
 よし、友情と尊敬のマーケティングは終わったので、話を戻そう。俺ツイ、面白いよ!

 

 そりゃあ、そうだよな。ヒーローになりたい!って言っても、第一歩がわからんよな。ただ、ヒーローに必要なことが一つあるとしたら、それは敵の存在ではないのでしょう。ヒーローショーと子どもたちとの触れ合いという、行動でマコトに学ばせた金髪美女……何者なんだ……(棒

 

 アレスVSハルク! そして、黄金の女傑キャプテン・マーベル(キャロル・ダンバース)参戦!
 キャプテン・マーベルは、元々宇宙で活躍していた英雄の一人であり、ミズ・マーベルとして長年活躍していたキャロルが近年引き継いだ形に。なので、キャプテン・マーベルの話を口でした時「ああ! キャロルのことね!」となるのは、アメコミファンのキャリアの物差しになったり。

 超人的な身体能力や飛行能力、そしてパワー吸収能力は今回発揮されたので、能力は今話で大体つかめたのではないでしょうか。そしてキャロルがキャプテン・マーベルの名を継いだのと同様、キャロルが名乗っていたミズ・マーベルの名もまた……ひょっとしたら、新たなミズ・マーベルの方も今後出るんじゃないかな。マーベルにおける新進気鋭の人気キャラだし。てえか、出るといいなあ!

 

 支援ガジェットのヴィスコに新コスチューム。スタークさん、もうちょっと優しさや気遣いを上手く表現できれば、キャラ評価もきっと変わるのに……。マコトとアディとクロエでチーム“フューチャー・アベンジャーズ”。未来を担う若者のチームとして、ストレートかつ意味のある名称に。チームにコスチュームにヒーローとしての心、大事なものが揃ったのなら、次は修行だな!

 今日の紹介はオリュンポスの神アレス。可愛いキャプテン・マーベルかと思った? 残念! アレスでした!

 

 

アレス

 自称神や偽神ではなく、ギリシャ神話の神であるアレスその人。ゼウスとヘラの息子である、オリュンポスの軍神。立場や神話との関係性は、北欧神話の神であり、オーディーンの息子である雷神ソーと酷似している。

 もう一人のアベンジャーズと関わりの深い神であり、同じギリシャ神話に属する異母兄弟のヘラクレス(ハーキュリーズ)は、神話時代からの宿敵。アレスはオリュンポスの支配を目指し、ヘラクレスは何度もそれを阻止しているというのもあるが、ヘラクレスは神話の時代、アレスが手塩にかけて育てていた戦闘用の怪鳥軍団を皆殺しにしており、二人の因縁はそこからである。なおこの一件こそが、ギリシャ神話における12の試練の一つ「ステュムパリデスの怪鳥退治」だ。

 

 ソーとヘラクレスとアレス。この三人の神は、ヒーローそしてヴィランとして地上で活動しており、ライバル関係とも言える。この三人の能力値を比べてみたい。なお評価は7段階で7がMAX。数値の元となる資料は、マーベル・アベンジャーズ事典だ。

ソー    ビーム系攻撃力6腕力7耐久力6戦闘能力(技術)4知力2スピード4
ヘラクレス ビーム系攻撃力1腕力7耐久力6戦闘能力(技術)4知力2スピード2
アレス   ビーム系攻撃力1腕力5耐久力6戦闘能力(技術)7知力2スピード2

 並べてみるとわかるように、三人共ハイレベルかつほぼ互角な数字である。
 ソーのビーム系攻撃の高さとスピードに目が行くが、これは雷神としての力、ムジョルニアの補正も大きい。
 腕力はアレスが1枚落ちるが、5というのも十分怪力キャラとしてやっていける域である。
 耐久力は全員6で横並びだが、アレスは強力なヒーリングファクター(再生能力)を持っており、スキル面で上を行く。
 技術はアレスの一人勝ちかつ、MAXの7。技巧派ヒーローでも7はなかなかおらず、技の達人タスクマスターと同レベルである。
 知力に関しては……三人共、父であるオーディーンやゼウスに、体育以外赤点ギリギリな成績表を見せている気分だろう。

 ここに補足しておくと、ヘラクレスはオリュンポスの神々との関係も良い結果、姿を隠すハデスの兜やペルセウスの盾などの宝具を所持or賃借することができ、更にこれらの宝具を使いこなすだけの技術はある。ソーのムジョルニアと同レベルの硬度を持つトレードマークの黄金の棍棒も含め、フル装備のヘラクレスの強さはおそらく桁が外れている。

 ムジョルニアのような強力な武器はなく、オリュンポスの神々との関係もよくないアレス。だが彼には、他の二人が使わない武器と発想を持っている。拳銃や手榴弾のような現代兵器こそ、彼の宝具である。戦の神として、兵器の歴史も知るアレスは、神としての常識やプライドにこだわること無く、銃火器を使いこなす。現にフューチャー・アベンジャーズでも、ロケットランチャーを使用してみせた。同時に、戦斧や剣も武器とし、それもまた一流である。
 神話の時代から現代まで、軍神アレスの戦い方こそ闘いの歴史そのものなのかもしれない。

 

 最初はオリュンポスの一員として頂点に立ち、惰弱となったオリュンポスの改革を目指していたが、オリュンポス自体を見限り、最愛の息子アレクサンダーと共に地球で生活することを選んだ。地上では工事現場の作業員のような一般職にも就き平穏を目指したものの、日本のまつろわぬ神アマツミカボシの陰謀や戦いを臨む戦神の本能と運命がそれを許さなかった。アマツミカボシ(天津甕星)もまた、ソーやヘラクレスやアレスと同じ、日本神話に実在している神である。

 アレスはやがてアイアンマンが率いるマイティ・アベンジャーズに参加し、アイアンマンが追い出され、ノーマン・オズボーン(グリーンゴブリン)が率いることとなった後継組織ダーク・アベンジャーズにも参加することとなる。

 大抵のヒーローはアイアンマンとともにアベンジャーズを一時辞めており、上記画像のヒーローもたいていニセモノなのだが、アレスは独自の価値観でチームに望んで残っている。最も、その選択は後悔へと変わり、最終的にはダーク・アベンジャーズを離反するものの、ダーク・アベンジャーズ最強の男であるセントリーに、身体を真っ二つに引き裂かれて殺されてしまった。なかなかに衝撃的な画像なので、引用は避けておく。

 

 息子のアレクサンダーの正体は恐怖の神フォボスであり、アレクサンダーもアレスとは別にヒーローとして活動していたが、最終的には殺されてしまう。

 親子は死後の楽園エリシオンで暮らしていたが、再び運命が彼を現世に引き戻してしまう。楽園で待つ息子に誇れる物語を作るために、アレスは再び戦いの日々へと舞い戻っていった。

 

 これは余談だが、マーベルにおけるソーやヘラクレスやアレスのような神々は異世界のアスガルドやオリュンポスに住む超人種族であり、信仰上の神からは切り離されている。このような割り切りがなければ、ヒーローもヴィランも無神論者でなければ、やっていけなくなってしまうし、世界の宗教施設の大半は意味がなくなる。最も、これはあくまで普段の認識であり、ソーが神ならば、自分が信じている神とは……!と宗教家が悩むシーンやエピソードもちゃんとあったりする。