新刊の断片
「コンピ研の部長がまた行方不明ねぇ。正直、気が乗らないんだけど」
気が乗るとか乗らないとかの問題じゃないだろう。それにしてもあの部長氏は、余程の厄年か元より不幸の星の元に生まれたのではないかというくらいに、不幸街道一直線だ。こちらとしては、真剣に厄払いをお勧めするしかない。
『またもや行方不明になったコンピ研の部長を探すことになったSOS団。しかし、事態はミステリックサインの事件を超える悪意に満ちた物であった』
「報告します。標本1~4号を捕獲」
「ダダ271号、任務を続行セヨ。特に必要とするのはSOS団に属するハルヒ・ミクル・イツキの3体の個体ナリ、大至急捕獲セヨ。ヒューマノイド・インターフェースの妨害には注意スベシ。なお、キョンと呼ばれる個体に関しては特に捕獲の必要性ナシ」
「こちら271号、任務了解」
『人間標本を作成するために、ダダ星より派遣された三面怪人ダダがSOS団を狙う。危うし、SOS団!』