デッドプール チームアップ! 仮面ライダーディケイド 後編

 前回のあらすじ。
 デッドプールがディケイドライバーを奪って、ディケイプールに変身した。正真正銘の、あらいすじ。

 鳴滝は責任を感じていた。
「責任の一端は私にあるとはいえ、あれもこれも、全てディケイドのせいだ。おのれディケイド、おのれデッドプール。このままでは、ライダーの世界、全てが破壊されてしまう」
 ほんの少しだけでも、責任を感じているだけマシなのかもしれない。いつもだったら、全てディケイドのせいにする。
「責任を払う為、ライダーの世界を守る為、ディケイプールを倒す為、私もかつての姿を取り戻そうではないか」
 帽子とコートを脱ぎ捨てる鳴滝。詰襟の軍服に眼帯、鳴滝は一瞬で厳格な軍人の姿へと変貌を遂げた。
「私はスーパーショッカーのスーパー幹部、ゾル大佐!」
 ゾル大佐へと変貌した鳴滝の周りで、青い毛を持つ二足の獣が、複数うごめいていた。

 その頃のデッドプール改めディケイプールは?
「のぶひこー!」
「OK OK こっちの彼には俺が肩を貸そう。だから、その暑苦しい叫びを即刻止めるんだ。地球の平均気温が上がっちまう。ディケイプールは地球に優しいヒーローだ」
 ゴルゴムの秘密基地から、二人の世紀王候補を改造前に救いだしていた。

 デッドプールが暴れたせいで、散らかりまくった光写真館。
「あ……うあ……ここはっ!」
「よかった。気がついたんですね」
 デッドプールにKOされてから、ずっとうなされていたユウスケが目覚めた。看病と後片付けのために残っていた夏海も安堵する。
「いったいあれから、どうなったんだ! 士は!? あのマスクマンは!?」
「落ち着いてください。まずですね、変身して欲しいんですけど」
「変身って……クウガに? 普通に変身すればいいの? アルティメットになれみたいなのは無い?」
「いいから早くお願いします、確認したいことがあるので」
「わ、わかった。じゃあいくよ」
 武道の達人のごとく、涼やかな動きで構えるユウスケ。
 堂に入る。一人のリントの戦士として戦い抜いてきたことにより、ユウスケの変身ポーズは、それなりの絵になるようになってきた。
「超変身! ……あれ? 超変身! 超変身!」
 何も起こらなかった。神秘のベルト・アークルは、何回叫んでも出てこない。ポーズが絵になる分、余計恥ずかしい。ユウスケはクウガ?からクウガ(笑)へと進化した!
「士くんが、このままだと仮面ライダーの存在全てが消えるって慌ててましたけど、こういうことだったんですね。クウガも消えましたか」
「超変身!? 超変身!? ちょうへんしーん!」
 ユウスケの叫びが、むなしく響き渡った。

 その頃の仮面ライダーディケイプールは?
「あれさー、ホラー映画やパニック映画の学者ってどうかと思うのよ。怪しい古代遺跡を見つけたらさ、調査しようとか思うなよ! どうせ、中に入ってるのはエイリアンや超古代の破壊兵器なんだって! それで解き放っちゃって大変なことになるんだからどうしょうもない、本当にどうしょうもない。という訳で、3……2……1……Fire! ワーオ! 流石ショッカーから盗んだ爆弾! スッゲー!」
 西暦2000年、長野の山の一つがグロンギの眠っている遺跡ごと吹き飛んだ。

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日々雑談~523~

 現在、デッドプール チームアップ作業中。でも煮詰まってきたので、今日の作業は中断。やり過ぎると、終わらせようと焦って、つまんなくなるからね。
 そうだなー少しだけ、抜粋して先行掲載してみようか。

 その頃のデッドプール改めディケイプールは?
「のぶひこー!」
「OK OK こっちの彼には俺が肩を貸そう。だから、その暑苦しい叫びを即刻止めるんだ。地球の平均気温が上がっちまう。ディケイプールは地球に優しいヒーローだ」
 ゴルゴムの秘密基地から、二人の世紀王候補を改造前に救いだしていた。

 俺は、何を書いているんだろうか(頭を抱えながら)
 デッドプール チームアップ! ディケイド後編近日中にアップ!

日々雑談~522~

 お前ら……どんだけデッドプールが好きなんだ(挨拶)
 博打企画のデッドプール チームアップ!がえらく評判いいんですが。リンクスにも上げてないのに、感想の数やコメント数がスゴク多い。サイト開設以来、最もリアクションが大きかったザ・サムライ(キン肉マン×Fate)に追いつきかねない勢いとは。
 やっぱ感想やリアクションが大きいといいなあ、ということでエンジン全開、後編は近日中に。
 感想は創作意欲のガソリンなんで、これさえあれば、書き手は行けるとこまで行けます。よし、頑張ろう。

 Wの録画失敗したー!と絶叫したものの、録画成功した管理者に頼み込むことにより、なんとかフォロー。消音した状態で見ると、今回の話は、謎の日系メキシコ人“リュウ=テルーイ”を中心としたオモシロムービーにしか見えない。帽子取れよ!

日々雑談~521~

 どうしてこうなった。

 W感想や同人誌の影響で、ウチの閲覧者には特撮ファンも多い。そして最近はアメコミファンやアメコミに興味をもつ人が増えた。色々な道を歩んできたぶん、型月ファンやつよきすファンもいるだろうけど、今は特撮とアメコミが主流。特撮ネタとアメコミネタ、どちらを書けばいいのやら……。

「両方混ぜちゃえよ。カツとカレーみたいに。カツと丼みたいに。カツとコバヤシみたいに」

 俺の英語力は赤点レベル。また勢いで意訳して、色々面倒なことになったらヤダなあ。かといって、詳細に訳すと時間がかかるし、それにそのままストーリーをのっけるのもなあ。多くの人に、本を買って自分の目で確認して欲しいってえのもある。さて、どうするか……。

「自分で書いちゃえよ。アンタ一応、同人作家じゃん。1からのオリジナルはキツい? だったらクロスオーバーでいいじゃん。本家もやってるし。ああ、あと。ちゃんと後編書けよ?」

 どうしてこうなった(2回目)

デッドプール チームアップ! 仮面ライダーディケイド 前編

 自宅で寝転がって、スナック菓子を貪りながら、TVを見る。世界中で数えるならば、億以上の人間がやっていそうな怠惰さ。けれども、条件に赤い全身タイツを着た上でマスクを被って、と付け加えれば、きっと数は1までに減る。
 デッドプールは自分のアパートで、ヒマを満喫していた。背中に二本の日本刀を差し、ガンベルトに銃も手榴弾も装着して、ぐうたらしている。
 これは常在戦場の心得である。いつ何時、敵が襲ってきてもいいようにデッドプールは武装を解除しない。と言うのは真っ赤な嘘で、実際はただなんとなくだ。外すのが面倒だから外さない、邪魔だから外す。彼の意識はこのレベルだ。
モンスター教授はなんて悪いヤツなんだ! スパイディを助けてやらなきゃ!
 TV番組にのめりこむデッドプール。ピンポンと、チャイムの音が鳴った。
「ピザ頼んだっけか? それともスシだったか? まあいいか、スナックも切れた。ナイスデリバリー」
 デッドプールは空になった袋を捨てて、玄関に向かう。来たのは、ピザでもスシでもなかった。だいいち、なんで注文もしていないのに、デリバリーが来たと考えられるのか。
「やあ。君がデッドプールか」
 玄関の向こうに立っていたのは、怪しい日本人だった。丸メガネをかけ、フェルト帽を被って薄汚れたコートを羽織った、一歩間違えればホームレスみたいな外国人だ。
「間に合ってます」
 デッドプールはそれだけ言って、ドアを閉めようとした。
「ま、待ってくれ! 君に話があるんだ!」
 男は慌ててドアに身を挟む。それでもかまわず、デッドプールはドアを閉めようとする。
「アメリカにはホームレスが余ってるんだ! 日本人は日本でホームレスしろ! 日本が駄目なら、コリアンかチャイナだ! とにかくチェンジだ! オレはホモじゃねえ! 女以外お断りだ!」
「違う、私は物乞いなんかじゃあない。君に依頼を、傭兵で有る君に依頼をしに来たんだ! ある悪魔を、世界の破壊者を倒せるのはヒーローである君だけだ、そう思って!」
 ヒーローと聞いて、デッドプールの動きがピタリと止まった。玄関は開けっ放しになっている。
「ヒーロー? オレが? ひょっとして、俺をスパイダーマンと間違えているんじゃないか。俺は秘密基地も巨大ロボも持ってないんだぜ」
「大丈夫だ。間違えてない。あの悪魔、仮面ライダーディケイドを倒せるのは君しかいない。そう思って、私はここに来たんだ。千載一遇の機会を活かす為に!」
 謎の日本人、鳴滝はそう言ってほくそ笑んだ。

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