ワカメ同情

 何故僕は奴に勝てないのだろう。混濁した意識で慎二はそんなことを思った。

元々衛宮とて素人同然、魔術の素養はともかく知識では明らかに自分より格下だった筈なのにさっさと自分を追い抜いていき、その勢いで聖杯戦争の勝者となってしまった。明らかにつけられた差、敗者と勝者の境目を埋めるには百万言の言い訳をもってしても不可能だ。
 僕と衛宮の何が違う――?
「それは道場じゃよ」
 どこからか聞こえてくるしわがれた声。慎二はその声に起こされるように目を覚ました。

「というわけでワカメ道場開幕じゃー!!」
 白い道着に身を包み、杖代わりに竹刀を支えにした臓硯が叫び。
「おー」
 当然のようにブルマを装備したハサンがそれに答える。
「一生開幕しなくていいよ!」
 慎二は道場からの脱出を図った。

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カブトVS龍騎

裏切り者のゼクト隊員としてゲスト出演した俳優さんが神崎志郎役の菊池謙三郎さんでした。

神崎志郎:仮面ライダー龍騎の黒幕。複数のライダーベルトを作成した上でミラーワールドを戦場として用意し、勝ち残れば願いが叶うという誘い文句で数々の若者をライダーバトルに引きずり込んだ。たぶん世界で最も迷惑な妹思いのお兄ちゃん

そして今回のカブトの最終カットは対峙するカブトにザビーにドレイク。
来週あたりオーディーンが乱入して「さあ、ライダーバトルを始めろ」と言い出してもおかしくない状況。つまりカブトは龍騎の続きだったんですね。おのれ神崎、雑魚のふりをして話に参入してくるとは(違

これなら天道や風間がベルトをもっている理由も説明できます、神崎にもらったって事で。悪徳刑事に犯罪者に記者見習いと神崎のスカウトする人間は多種多様ですが共通事項として変人が上げられます。
ということは二人は十分に神崎ベルトの適合者です

きっとカブト劇場版では黒いカブトが鏡の中から出てきます。でも、天道の真逆の性格なので普通に真人間です、役所づとめとかで堅実に働いています

GW突入

GWドキドキばばんがば~ん♪
ゴメン、疲れているんだ

昨日から世間ではGW開始、俺も世間並みにお休みですよ。1・2の平日は出勤するし、来週は出勤日が三割り増しですがそれはそれとして休みを謳歌しようと思います

現在、二年前に勤めていた店にバイトとして復帰したんですが随分と変わったねえ。俺が全面的に担当していた売り場完全に撤去されているじゃないか。二年以上勤めた経歴があるのに経歴の使いどころが無い。レベル1の状態で復帰ですよ。俺はアレか続きもののRPGのキャラか(前作で鍛えたのにレベル1に戻る)

後輩の顔ぶれも変わっているねえ、でも結構二年前のメンバーが残っているなあ、まだいたのか。そういや俺が技術の全てを託した後輩がいなくなっているなあ、伝え聞く話によるとコーナーを開き直ってアニ○イトばりに改造して急成長させたらしいな。末期はとらのあ○もあわやというところまで行ったらしいが……
ぬ? 彼は目指していたゲームプログラマーになった? 何処の……ああ○○○ね、大手の会社じゃないかってエロゲーメーカーじゃねえか。まあ当時からそこ目指すって公言していたが。
でも嫌だなあ、そこのゲームやる度に彼の笑顔が浮かぶよ。思い出すのには文句有りませんが、思い出すキーアイテムがエロゲーってロマンチックすぎるだろ

そんなこんなでね安定な人生に背を向けたとたん波乱万丈となってきました。でも一日に充実感があるな、人のためになる仕事をしているから。やっぱ仕事に誇りがもてないと駄目だやね。

息子と母親とお婆ちゃん

 まさか自分に興味を持ってくれる女性がいるとは。
 その彼女から貰った弁当に箸をつけながら小次郎は思いを馳せた。
 そもそも自分は酷い扱いだった。ルートによっては、いつの間にか死んでいたり、開始当初に腹を裂かれて死んだりと散々だった。だが今は虚ろな平穏ながらもそれなりな幸せを謳歌している。戦いの喜びも良いものだが、コレも中々乙なものだと。
 なにか嫉妬と言うか悲しみと言うかそんな視線が自分を見つめている。すごく嫌な予感を抱きながら小次郎はその視線の元に目をやった。
 門の柱の影から白い骸骨の仮面がこちらをじいっと見ていた。目から涙をはらはらと流している。小次郎は愛刀の柄に手をやった。
「酷いですぞ母上……私になんの相談も無く再婚を図るなどとは!!」
「誰が母上だ!」
 ハサンの全力の叫びを、これまた小次郎も全力で否定した。

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赤と青と金

「黒化ねえ、俺には無いな」
「同じく。いや、私自体がヤツの黒化と言えるのかな」
「ボウズの黒いのはあの入れ墨のヤローじゃねえのか?」
 気だるい日差しの午後。公園のベンチでダラダラとしている、マッチョコンビことランサー&アーチャー。話題の中心は先日アホ毛を抜かれて黒くなったセイバーの事だった。
「しかしあのセイバーがハンバーガーをもしゃもしゃ食っている光景はシュールだな」
 あまり食にこだわらないサーヴァントの中では美食家と呼べるセイバー。自分で料理を作らないくせに雑な料理を嫌うと言った、至極面倒な彼女が雑な料理の代表格であるハンバーガーをもぐもぐと食う。むしろ扶養する側にとっては黒くなってくれた方がありがたいのではと思える。
「まあアレの主は満足しないだろうな。自分を酷使することと人に奉仕することに喜びを見出す男だ。ヤツにとって黒化は最大級の悪夢と言えよう」
 他人事のように過去の自分のことを分析するアーチャー。
「しかしなあ、味の好みが変わるって事は趣味思考の好みが全部変わっちまったのか?」
「ハーッハッハ! 待っていたぞこの時をな!」
公園に唐突な馬鹿笑いが響き渡った。

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