日々雑談~2032~

 一昨日注文した本が、昨日自宅に届きました。
 タイトルは貸本漫画集(1)ロケットマン他 (水木しげる漫画大全集)です。

水木しげる漫画大全集 貸本漫画集1

 他者の未完原稿を引き継ぎ、プレデビュー作品となった「赤電話」。単独デビュー作である「ロケットマン」。今でも現役なアメコミのヒーローを漫画化した「プラスチックマン」等など、水木しげる先生の原点とも呼べる貸本漫画時代の作品をまとめた一冊になっております。
 どの作品も、妖怪ものではなくSFなのですが、なんというか水木先生独特の怪しさや(いい意味での)適当さが至る所にあって、水木ファンならおそらくクスリとしてしまいます。ロケットマンのデザインがまんまスーパーマンな上に「君はスーパーマンだろ」とキャラに言わせてしまったり、話のシメが「今日は疲れていますから、ここで終わりにしてください」という身もふたもないものだったり。第四の壁も、基本ヒビ入ってます。
 そして幾つかのギミックや設定は、そのまま鬼太郎を始めとした後の作品に流用されています。宇宙から来た超人的な赤ん坊ベビーZが売れない劇画家の元にいすわる過程は、他者に寄生していた時代の鬼太郎と重なりますし、ベビーZの相手となる“喰らう水”水人間は、アニメ墓場鬼太郎にも登場した水神まんまです。人智を超えた不思議なものとして、水木先生の中では、SFも妖怪も、あまり変わらなかったのでは。そんなことを感じたりもしました。
 プラスチックマンの話は、いろいろ興味深いものだったので、また別の機会に語るとします。要素が色々混じった結果、プラスチックマンはおそらく水木作品でも屈指の混沌となっております。

 最後となりますが、ここで改めまして水木しげる先生のご冥福と、あの世の良き旅路をお祈りします。今の自分を形作っている作品はたくさんありますが、ゲゲゲの鬼太郎から影響を受けたのは幼少時。つまり自分の原初となっております。水木先生が居なければ、今の自分はありませんでした。水木先生、ありがとうございました。
 

日々雑談~2031~

>予想を遥かに超えるサプライズです!

>商業デビュー、おめでとうございます。これで私も好きな作家にふじいさんの名前を堂々と入れることが出来るようになります!

>デビューおめでとうございます! ふじいさんのこれまでのパロディ小説の手腕からしましても、既存のキャラクターの魅力を大枠をとらえつつも増大させるスキルは折り紙つきですから、こちらの作品も素晴らしいものとなると確信しております。書店に並びましたら購入させていただきますね!

 WEB拍手やTwitterでのお祝いのお言葉、ありがとうございます! いろいろ噛み締めつつ、喜びを再度得ております。『CHAOS;CHILD とある情弱の記録』発売まであと10日ほど、ネットでの購入もそろそろ可能になると思いますので、しばしお待ち下さい。喜びを感じつつも、緊張してきた……。
 今まで殆ど触れてこなかったというか、うっかり色々な喋ってしまいそうなので、カオスチャイルドについては、あえてこのHPで触れてきませんでした。なので、普段からこのHPを見てくださっている方には、カオスチャイルドってそもそもなんなんだろう?という方も多いと思います。まー、ウチのメインって、デッドプールやセクション・エイトのような、アメコミの極地的なものの取り扱いをしつつ、ゲームや特撮方面でふらふらしている感じですからね。デッドプールとカオチャは妄想力というキーワードで、科学アドベンチャーシリーズとセクション・エイトというか犬溶接マンは結構繋がっているんですけどね! いやマジマジ、あの世界にも死んだ◯◯◯◯を敵に溶接する、◯◯◯◯溶接マンが存在しているから。
 そうですね、カオスチャイルドというゲームは……PS3やPS4やVitaならばプレイステーションストアよりダウンロードできる無料体験版「CHAOS;CHILD 404 not found」をプレイしていただければ、その一端をご理解してもらえるかと。体験版ではありますが、丸々第一章分プレイでき、プレイしていただければ作品の根幹となる各キャラクターの性格やCV、連続猟奇殺人事件「ニュージェネレーションの狂気の再来」の恐怖をじっくり味わうことが出来ます。
 体験版をプレイしてくれ!というのは、レビュアー的な観点から見れば、正直丸投げすぎるとは思うのですが……カオスチャイルドは、すっごく解説が難しいのですよ。数多に入り組んだ謎と真実、これはぜひとも、ゲームもしくは小説で実感してほしく。先日も書きましたが、プレイすると感情をがっくんがっくんと揺さぶられますからね。既知でも十分なものはありますが、やはりここは未知のままに揺さぶられて欲しいところです。
 実は現在、ウチの管理者がカオスチャイルドをプレイ中でして、今は各ヒロインのルートを攻略しているところです。しかし毎回進捗を聞く度に「こうなるとは思わんかった!」という顔をしているのを観るのは、本当に楽しいですね!(満面の笑みで
 

重大発表!

 今日まず触りとしての事実を発表、そして明日に核心を公開!と考えていたら、情報が出てきたのでもう一挙公開でいいやと!
 えーと、私、ふじいこと、藤井三打。来月商業デビューを果たします。手伝いではなく、丸々自分が一冊書き下ろす形です。自分の路線的にアメコミ系の本かと思うでしょうが、ライトノベルです。つまり今までの「よくわからない経歴の人」路線に、ライトノベル作家というしっかとした経歴が刻み込まれる瞬間……書き終えて発売を待つ今でも、正直まだ信じられない!というふわふわとした喜びに包まれております。
 書籍名は「妄想科学ADV CHAOS;CHILD とある情弱の記録」 発売日は12月10日です。

とある情弱の記録 表紙

 こちら、5pb.Gamesとニトロプラスのコラボ企画である科学アドベンチャーシリーズ。CHAOS;HEAD(カオヘ)、STEINS;GATE(シュタゲ)、ROBOTICS;NOTES(ロボノ)に続く四作目の“妄想科学アドベンチャー”CHAOS;CHILD(カオチャ)のノベライズとなっています。表紙にいる彼女は、主人公宮代拓留の義姉であり、カオチャヒロインの一人である“来栖乃々”ですね。
 2009年の渋谷で起きた連続猟奇殺人事件“ニュージェネレーションの狂気”、そして渋谷を壊滅に追い込んだ“渋谷地震”。それより6年後、2015年の渋谷を舞台としたカオチャ。ゲームの主人公、自称情強でありリア充の宮代拓留は、新聞部の仲間たちと共に、“ニュージェネレーションの狂気の再来”と呼ばれる再度の連続猟奇殺人事件を追う。しかし興味本位で追っていた筈の事件は、やがて逆に拓留達を追うようになっていく――
 妄想を具現化させるギガロマニアックスの物語。ニュージェネレーションの狂気と渋谷地震に至る過程は、シリーズ第一作であるカオヘで書かれており、カオチャはそれより後、シュタゲやロボノ以上にカオヘの続きとしての色合いを持っています。ただ、カオチャは決してカオスヘッド2ではなく、単独で十分理解でき、楽しめる作品です。知らなくてもおっけい、知っていると時折ニヤリと出来る……と言った感じです。
 物語は刺激的かつ心を揺さぶってくる内容。ありえない! なんで!? そんな! 様々な感情を沸騰させつつ、ポジティブとネガティブの境界を楽しみ、最後は途方も無い気持ちに支配される。そんな作品です。圧倒的な声優さんによる演技力や、優れた演出や快適なシステムが、それを加速させてくれます。
 なお心を揺さぶる具体例としては、素知らぬ顔で「このゲーム、面白いからやってみるといいよー」とウチの管理者に勧めた結果……寝る直前にゲームをプレイしてある山場に達した管理者、そのショックですぐ寝るはずだったのに布団の中で30分以上目をギラギラさせていたとか。後日、きっとそこでショック受けると思っていたよ!と笑顔で親指立てたら睨まれました。
 ゲームは主人公である宮代拓留目線の物語でしたが、ノベライズでは拓留ではなく別の人物の視点による物語になっております。ゲーム本編を追いつつ、本編では言及されなかったキャラのエピソードも複数あり。ゲームで一言も喋らなかった彼や、謎のままな彼女や……ゲーム未プレイの方も楽しめ、科学アドベンチャーシリーズをずっと追っている方やゲームプレイ済みの方でも「おっ」となる新事実やエピソードも。誰もが楽しめるノベライズを目指しました。ゲームとノベライズ、両方を読めば、互いに補完できるものがあると思います。コミカライズもありますし、カオチャの世界は、まだまだ深く続いていきます。詳細は、また後程語らせていただければ。
 彼女がたどり着く結末、最後に見る空は果たして――

日々雑談~2030~

 日付的には既に30日ですが、昨日口にしたお知らせに関しては、次回更新で。
 本日(30日)の19時~21時あたりをメドにしていただければ。ひとまず管理者に先に話したらコーヒー吹いてたので、サプライズ感は保証できると思います。ハイ。

 本当は立川の爆音上映で楽しみたいが、いつ行けるかわからない上に、上映期間自体を逃してしまったら本末転倒……ということで、近めな映画館でガールズ&パンツァー劇場版を観てきました。
 チケットの予約を一緒に観に行った管理者に任せたら、あの野郎、なんでかギャラクシー街道予約しかけていて、超ピンチでした。タイトルで被ってるの“ー”しかねえよ。
 いやー、すっげえ面白かった! 実のところ、ガルパンに関してはそこまで深く知らず、大洗や戦車道のようなキーワードやキャラをざっと知っている程度。でもなんか、観に行った人がみんな絶賛しているし、その中には信頼がおける目を持っている人や尊敬している人もいる、なら行ったほうがいいんじゃないか?と思った結果が、大正解ですよ。ガルパン初見の人でも大丈夫とも聞いてはいたものの、聞いてた以上に分かりやすいし、没入感ハンパなかった! TV版で解決したはずの廃校問題が、最強の敵大学選抜チームとして立ちはだかる展開。絶望の中に差す光明、駆けつける好敵手たち、様々な驚きをはさみつつの激戦! 最後の方、手に汗握り、頑張れ、ホント頑張れと願っていましたもの。我ながら、これよく知らない人間のリアクションじゃねえよ。一気になんか火がついてるよ。
 個人的に今年の映画としては、マッドマックスやキングスマンやアントマンのようなベストクラスと並ぶ出来です。従来のファンを満足させつつ、新規層を置いてけぼりにしない形としては、第一作目のアベンジャーズと共に二強と言っても過言ではなく。この劇場版から、遡る形でTV版を追うのもアリ。十分アリ。
 なんでガルパンの各種タイアップが上手くいって、大洗に潤いをもたらしているのか。謎の答えは……まず大前提として……ガルパンが面白いからだな! 

日々雑談~2029~

 んー……月替りの明後日かな。30日に、一つお知らせがありますので。
 
 TwitterのTLがちょっと寂しくなった今日。ふうむ、そろそろ冬コミ追い込みの時期、そりゃあまあ、呟く時間も作業に当てるしかないよな。きっと、モンスターハンタークロスの発売とは関係ないはず。新要素のニャンターが採取や小型モンスターの狩猟クエにめっちゃ便利なのは関係ないはず。壊れない採取アイテム所持+ホットドリンクやクーラードリンクいらずは、とんでもないッスよね。
 ……理性を抑えつつ、原稿せねば。他人事ではない。

 今日はじめて、イタリアンを食べたのですよ。イタリア料理ではなく、イタリアン。新潟市や長岡市が発祥とされる、焼きそばにトマトソースをかけた代物のことです。
 いやー、失礼ながら、イメージ的にはゲテモノに近いものを持っていたのですが……これ、めっちゃ美味いですね。モチモチ麺+トマトソースの構図は、そもそもスパゲッティとあまり変わりなく、焼きそばのソースも抑えめにすることで、全体の味の下支えに。なんだろう、一週間に一回食べたくなる味というか……常食にしたい、馴染みのある味ですね。すみません、新潟の常食を侮っておりました。食の世界は、広いし深い。

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