ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その33~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第32話。
 いよいよな最終決戦、レッド・スカル編決着!

 完全に、アベンジャーズと子供達を手の平の上に乗せたレッド・スカル。ライバルであるキャプテン・アメリカより、優れている一点がレッド・スカルにあるとしたら、キャップが兵士ならレッド・スカルは将校であること。謀略や策略という将棋盤において、超越者相手に腕を磨き続けたレッド・スカルに勝てる者はそうそう居ないでしょう。なら勝つためには、まともに将棋を打つ以外の手段を模索するしか無く! 相手の思考の外を突くホークアイ復活! ちょっと存在を忘れかけてたけど(注:行方不明からリアルタイムで一ヶ月近く経ってます)待ってたぜ! ホークアイ、エージェントとしては頭も腕も器用な部類に入るので、こういう変装しての潜入任務も得意なのよね。実は弓矢以外も結構使えるので、多分タスクマスターにも短期間ならなり切れます。それぐらいには、武芸百般。

 ソーの信頼とホークアイの奇策により、ヒカルを使っての計略に失敗したレッド・スカル。だが、それに慢心すること無く用意していた巨大ヒドラメカが始動。また再び、策略の迷路に引きずり込まれたワケですが、次は少年少女達の連続Dスマッシュ! 奇策の次は、力押しによる盤の破壊! いやー、いいですよね! メイン&セカンドヒーローの共闘。アベンジャーズと他のチーム、メンバー的に……ヒーローズ・フォー・ハイヤー?とにかく、ヒーロー同士の共演、チームアップは熱い! キング・リュウさんのTwitterによると、いくらボス相手といえども、一人へのアッセンブルという名のリンチにならぬよう気を配っているそうですが、今回のレッド・スカルWith巨大メカは最高の的でしたね! いやもう、燃えるしか無く。筋肉コンビの大破壊は、パワーキャラの名誉挽回企画と銘打っても何ら問題ない迫力。力こそ、パワー!

 レッド・スカルも敗れ、ヒドラも壊滅し。ショッカー首領並にしぶといとは言えども、おそらくこれで一度は決着。次週は謎の新人アベンジャーズに、新たなる巨悪。そして偏屈で有名なピム博士登場! えーと、色々頑張れ! ワスプ! あと2014年11月12日現在、12月3日まで公式サイトにてキャラクター人気投票開催中。人気者は誰だ!ということで、是非投票を! こういうのは、数が集まれば集まるほど面白い! みんな、絶対俺ちゃ……デッドプールさんに入れようね!

 なんか雑音が入ったけど、気にせず今日の紹介はいよいよなナチスの核弾頭、レッド・スカルで! 今現在も、某コズミックビーイングの力を手に入れ、X-MENとアベンジャーズ相手に大立ち回り中な巨悪! あんまりすぎて、マグニートーやロキやドクター・ドゥームやセイバートゥースやカーネイジ、この巨悪凶悪一団+デッドプールも対レッド・スカルに参戦。ほんにこの人は、ラスボスやね。

レッド・スカル

レッドスカル

 神であり強力な魔力を持つ、アスガルドのトリックスター、ロキ。
 地球の大いなる力、磁力を自在に操るミュータント、マグニートー。
 眩い出自や強烈な能力を生まれつき持つ、マーベルの巨悪たち。そんな彼らに比べ、彼には何もない。母は出産時に死亡、父は呪われた息子を殺すことに失敗し自殺。孤児となった子供は、物乞い、泥棒、肉体労働、生き抜くことに必死な只の少年。彼の運命は、とあるホテルでベルボーイとして働いたある日代わる。何もない筈の少年の目に宿る、この世全てへの憎悪。何も持たない少年には、強烈な恨みが宿されていた。彼を見出したホテルの来客は、少年と同じ憎悪を持ち、20世紀を最も乱した男、独裁者アドルフ・ヒトラーであった。

 ヒトラーは、自らが最も求めていた資質を持つ少年を、さらなる理想型、完璧なナチス・ドイツの申し子へと育て上げる。無慈悲さと戦略頭脳、優れた射手にして格闘家。ヒトラーの理想像、それすらも超えた少年ヨハン・シュミットに与えられたのは、赤い骸骨のマスク。レッド・スカルは、こうして誕生した。後に毒ガスの一種を浴びることにより、レッド・スカルは仮面いらずの、本物の骸骨顔となってしまう。忠誠を誓うヒトラーの命令による暗殺、テロ、破壊工作。各国は工作員やスパイによりレッド・スカルを止めようとするが、それはただ犠牲者を増やすだけであった。超人的なレッド・スカルに対向するために必要な物は、超人。アメリカ合衆国政府は超人血清の人体への投与を決断、レッド・スカルに立ち向かえる超人キャプテン・アメリカを誕生させる。Marvelにおける超人の世紀の始まり。一人の鍛えぬかれた邪悪な男は、こうして世界を塗り替えてしまった。

レッドスカル(戦時中)

 アメリカやイギリスやアトランティスの超人やサイボーグと共に枢軸国に立ち向う、キャプテン・アメリカ。レッド・スカルもまた、ナチス・ドイツの超人や侵略者との同盟により迎え撃つ。だがそれは、レッド・スカルという優秀な破壊工作員が動けなくなることを意味していた。やがてドイツは劣勢に。ベルリンが陥落した時、ヒトラーに次ぐ権力者であったレッド・スカルはバンカーにおり、キャプテン・アメリカもそこに居た。第二次大戦最後の、超人同士の戦争。勝敗は国家間の戦争と同じ形、キャップの勝利に終わり、レッド・スカルは崩壊するバンカーに飲み込まれて消えた。
 レッド・スカルは死亡したと思われ、彼の名は伝説として残った。第二次大戦後の冷戦時代、KGBはレッド・スカルの恐怖を蘇らせるため工作員をレッド・スカルに仕立て上げ、レッド・スカルに憧れる多数の者も偽レッド・スカルとなった。だがしかし、死んだと思われたレッド・スカルは生きていた。バンカー崩落の際に浴びた毒ガスの効果により、数十年間冬眠状態で埋もれたままで。復活したレッド・スカルは目撃する、自分と同じ別件の冬眠状態を経て、若々しいままのキャプテン・アメリカを。ナチス残党による秘密結社ヒドラ、ヒーローチームアベンジャーズ。二人の男の戦いは時代を変え、再び始まることとなった。

レッドスカルVSキャプテン・アメリカ

 前述した通り、レッド・スカルの超人としての能力は然程ではない。後に死亡し、キャプテン・アメリカのクローンに意識を移植するものの、キャップの能力も超人という枠内では決して高いわけではなく、常人を磨きあげた結果でしかない。だがしかし、レッド・スカルには優れた戦略頭脳があり、伝説があり、カリスマ性があり、きっかけである憎悪がある。レッド・スカルに心酔し従う者は多く、クロスボーンズのような優れた者も多い。そして本人に超越的な力は無くとも、超越的な力を開発できる組織を作り従わせることもできるし、力を手に入れる手段を構築できる能力はある。世界を変える立方体コズミック・キューブの入手使用などは、類たる例だろう。

レッドスカル&コズミックキューブ

 映画では、キャプテン・アメリカ 卍帝国の野望とキャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャーの二作に登場。近年の後者では、ナチス・ドイツも裏切り、秘密結社ヒドラの総帥として、世界すべてを敵に回した大戦争に挑む。キャプテン・アメリカとの対決によりヒドラは壊滅し本人もコズミック・キューブの力で塵と化してしまうが、ヒドラの毒は既に世界を密かに侵食していた。余談ではあるが、原作におけるレッド・スカルの何度目かの死の際、コズミック・キューブを手にして死んだ結果、その意識がキューブに残り、他者に憑依したことがあった。映画の死に様は、それを連想させる。

映画版レッドスカル

 映画における、ナチス・ドイツ、ヒトラーに忠誠を誓った男の反逆。実のところこの流れは、当のヒトラー本人が望んでいたことかもしれない。何故なら、完璧すぎるナチスの理想像であり、結果鋭すぎる懐刀となったレッド・スカルを、ヒトラーは内心恐れていた。刃を飲み込むよりは、まだ外に居たほうが、共通の敵となった方が安全とも言える。作った人間すらも恐れさせる、人の憎悪の結晶。最後に、多少違う世界で最狂の名を関する男。そんな男のレッド・スカル評を置いて、シメとしたい。

ジョーカー「あのガイコツ、マジで頭おかしいわ」

ジョーカーVSレッド・スカル

日々雑談~1758~

 ジャンプのNARUTOが最終回。連載終了に際し、新聞でクールジャパンに関する企画記事が。確かにNARUTOは諸外国でもウケがいいというか、他の日本漫画の追従を許さぬ勢いがあるからなあ。そりゃあ、外国が日本に求める要素の一つである、ニンジャ!だからね。あと、純和風ではなく、若干アジア諸国の色が混ざっていて、外国人がイメージするオリエンタルにかっちりハマっているのもあるかと。それは、当のアジア諸国も含めて。文化の輸出における、一つの優れたサンプルケースであるのは間違いなく。海外を狙っていたのではなく、海外にも結果的にウケたというのは大事なポイント。
 しかし新規連載が力をつけてきたこともあってか、複数の長期人気作品が終わりを考えたクライマックスに突入しているような。ここ数年、連載陣の回転率自体は決して良くなかったし。ここにきての紙面一新を狙ってるのかしら?

 モンハンも艦これも、評価や感想の分水嶺となるのは、不自由を楽しめるか否かの所にあるのかもしれないと、ふと。両作品とも運が絡むことが多く、方針や戦況によっては詰まることも。例えば、遠距離戦主体のガンナー一筋だとモノブロス亜種にかなりの不利ですし、戦艦は沢山居ても空母が居ない結果両面作戦に満足に参加できなかったり。
 この段階で、ガンナーから別の武器種に変更できるか。イベントを諦める、もしくは最低限の報酬を得るための戦略に変えるか。ままならない状況からの次善を、しかたのない事と受け入れられるかどうかか鍵かと。ここで釈然としない物があると、不満が徐々に溜まっていくわけで。ゲームは、しんどさの重さを感じつつ、やるもんじゃないですからねえ。
 稀少素材や狙った艦娘がでなくても、しょうがない!と納得する心。怒りは、物欲センサーへ! 決してソフトを投げ捨てるな! こういうある種の妥協をして、決して前のめりにならないようにと、自戒するのです。俺も結構、ノッたり追い詰められると変な方向に熱くなるタイプだからなあ。

日々雑談~1757~

 モンハンはやっぱ複数の武器を使えないとソロ攻略が厳しいなーと、MH4Gにてテオ・テスカトルに苦戦する管理者を見てふと。管理者が一筋なガード性能やガード強化でずっしり待ち構えるガンランスのスタイルと、強烈な火力と相手のガードを割るテオ・テスカトルとの相性が悪すぎる。ヘビィボウガンメインの自分も、明確に相性の悪い相手やコレ無理だ!な地形が有りますが、太刀や操虫棍でその辺カバーしてますしのう。つーか、秘境に追加された砂漠や洞窟ステージは、足取られすぎて無理だアレ。
 個人的には、近接一つ、遠距離一つ。最低二つ使えれば、ソロ突破可能かと。いかんせん尻尾切れないと、素材集め的にしんどいですからねえ。ただし今回の集会所ラスボス。テメーはダメだというか、アレ体力膨大すぎて困るよ! 膨大すぎて困るよ!(二回目)

 レンタルしてきた、LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標の前編を視聴。深夜放映のTVシリーズ、LUPIN the Third -峰不二子という女-の流れを汲む本作。劇場公開時に観に行きたかったのですが、流石に期間と場所が厳しく観に行くことが出来ず。ソフト化を待ち望んでいましたぜ、コイツあ。
 峰不二子という女に連なる、どことなくハードボイルドで芸術的で退廃的な世界観。不二子パートは前作寄りな芸術と退廃、次元大介&ルパンのパートはハードボイルド強めな感じ。金曜ロードショー枠にはおそらく適していないけど、この他に類を見ない世界観は稀少。ルパン三世という大きな枠組の中で、それぞれ模索していくのは金の卵を温めるが如し。知名度的にも、複数の作品による並列が出来るだけの広い作品のはず。ルパンマガジンの自由闊達な作品群は面白いものなあ。
 伝説的な殺し屋、ヤエル奥崎に狙われる次元大介。狂気の枠組みに飲み込まれた不二子。二人の人間の危機に際し、奔走するルパン三世。感想としては、後編早く見たいぜこの野郎!で。一体、どうなるんだ!というハラハラ。ある意味、劇場では楽しめないヤキモキですが、コレは生殺しだ!

日々雑談~1756~

 街の住人は、戦慄していた。つい先日、遠方の一カ国を犯し殺し焼きつくしたと言われている、緑色の亜人種オーク。そんなオークの一匹が、いきなり街にやって来た。
 都に在るコロッセオのチャンピオンすら、見劣りする体躯に筋肉。鋭い牙は獣の肉すら、容易く噛み裂くであろう。鋼鉄をそのまま貼り付けたようなプレートメイルと、丸太に釘を打っただけの巨大な棍棒。存在自体が、暴力であり無慈悲だ。
 そんなオークの脇には、戦利品らしき女騎士が従っていた。金の鎧は所々剥げ、鎧を豪華に飾り立てる筈の宝石は外れそうだった。見目麗しい金髪と美しい顔立ちを隠すのはボロ布。薄汚れ、疲れ果てた様子の彼女は、堕ちた者。オークの戦利品に見えた。
 群れの斥候か、それとも単独での襲撃か。いきなり現れたオークを見て、人々はざわめく。不思議なことに、逃げ出す者は居なかった。いきなりの脅威は、人の足と思考を容易く止める。
 ズンズンと大通りを歩くオークの前に、自警団のコスチュームを着た男が現れた。軍でなければ対処できないと言われるオーク、しかしながらこの男、隊長は元軍人であり勇敢な戦士であり、少なくともオークを目の前にして、慄く人材ではなかった。それは、薫陶を受けた彼の部下も同じく。
「かかれぇ!」
 屋根の上から投げられた狩猟用の網が、オークを包む。脇から駆け出てきた小柄な自警団員が女騎士を確保し、続けて長槍を持った自警団員達がオークを取り囲む。
 戦闘の火蓋は、勇敢なる男たちにより、切って落とされた。

 自警団員の詰め所。折れた槍や千切れた網がそこらに散らばる中、呆れと疲れで薄汚れた隊長が、調書を取っていた。取り囲む部下も全員疲労困憊しているが、死者どころか大怪我を負った人間も居ない。
「冒険者ギルドに所属しているって、本当なのか?」
「ギルドの紋章も見せただろうが! 俺ぁ、正式な冒険者だっつーに!」
 件のオークは、腕を組み偉そうにふんぞり返っていた。あれだけ槍で突いて、棍棒で殴ったのに無傷である。もしこれだけのタフガイが、手を出してきていたら、今頃自警団員は良くてミンチになっていただろう。
「全く。二回に一回は、街に入ってこうして大騒ぎだ! お前ら、俺をなんだと思っていやがる!」
「オークだろ?」
「ああ、オークさ! でもな、字も読めるし、まあ一応は書けるし。ちゃんとギルドの面接にも受かった、オークだ。人間だって肌の色や眼の色、結構みんな違うだろ? オークだってさあ、俺みたいに人間並みのがいるし、魔物並みのがいるし、豚並みのがいるし。幅広いんだぜ!?」
「確かにアンタは抵抗しなかったし、こうして会話出来てるしで、俺達の抱くオークとのイメージと随分違うな。でもオークはイメージ悪いしなあ。よくもまあ、二回に一回で済んでるもんだ」
「ああ、二回に一回は、街に入れてもらえないで、そこで襲われてるからな」
 結局、攻撃されまくっているだけだった。
「すまんかったなあ。でも元はといえば」
 隊長は、オークの脇に座る女騎士に目をやる。彼女は上品に、安物の紅茶をすすっていた。あの仕草からして、少なくとも彼女は、礼儀の教育を受けた女性で、それを受けられるだけの高貴な身分であるか、あった筈だ。
「何か?」
 隊長の視線に気づく女騎士。
「何かじゃなくて……なんでアンタ、そんなボロになった鎧を着ているんだよ」
 だから、勘違いしたのだと、隊長は暗に付け加える。
「この街に来る前、酸の息を吐く巨大な蟻さんと戦いまして。息にかかって鎧が壊れたわたしを見て、この人がマント代わりの布をかけてくださったんです。優しい人でしょう?」
「ええ、まあ……」
「そうそう、この鎧を修理できる鍛冶屋さん、この街にいたら教えて欲しいんですけど。お金なら用意出来ます」
「鍛冶屋は居るが、それだけちゃんとした鎧を治せるかどうかは」
 なんとも、優しげな彼女。穏やかな口調と、笑顔は心を和ませる。騎士というより、姫。助けるのではなく、助けられるのが似合う風情だ。
「それで。二人は、パーティーを組んでいるわけだな?」
「そうだ」
「違います」
 オークは肯定するものの、女騎士は否定した。いち早く彼女の意図を察したオークは、眉をひそめ、自らの額を悩ましげに指先で抑えていた。
「わたしは、この人の妻ですから」
「妻ぁ!?」
 隊長だけでなく、部屋にいる自警団員が一斉に叫ぶ。女騎士は頬を染め、妻という呼び名への嬉しさを隠さぬまま、頷いた。

 11月9日、11.09はいいオークの日らしいので、こっそり温めていたものをなんとなくええ。続きは今のところ無い、突発仕様。もう既に時刻としては10月10日だけど気にするな!

日々雑談~1755~

 ちょっとバタバタしていたため、今日の更新は短めです。すみません。

 ディスクウォーズにおける先の話は、テレビ雑誌を追うよりバチ魂バット公式サイトのブログや新商品を見たほうがいいかもしれないな。バチ魂で出たキャラは確実に来る!とは言えませんが、基本的にアニメに出るキャラはバチ魂にも出てます。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーやフィン・ファン・フーム参戦の噂は、まずバチ魂発でしたしね。
 そしてアニメに出るかどうかはわからないものの、前代未聞の超アレンジをされたキャラクターが一人、公式サイトで公開中。確かにアイアンマンのライバル枠だけど、ここまでライバル度が上がるとは! 気になる方は、バチ魂の公式を調べてみてください。このアレンジの方向性は、想像できなかったぜ……!

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