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モンスターハンターワイルズについて本気出して考えてみた

※この記事は、ネタバレ無しです。

 

 

 最近、モンスターハンターワイルズをプレイしているが、率直に言って楽しい。好きな武器を担いで、広大で自然豊かな禁足地を当て所もなく歩く。素材や環境生物を採取しつつ、近くにいるモンスターをチェックして、素材がほしい、もしくはちょっと戦ってみるかーという気分になったら狩りに挑み、逆にコイツは面倒だなあと思ったら迂回して出会わないようにする。回復薬や食料は各地の簡易キャンプで補充できるし、なんなら現地調達でもいい。禁足地の自然は、常に余るほどの素材を提供してくれる。この放浪生活には、常に相棒のアイルーと乗り物となるセクレト、そして編纂者のアルマさんが付き添ってくれている。適当さに付き合っていただき、なんだか申し訳ないという気持ちはあるものの、可愛い動物、そして眼鏡っ娘との放浪は非常に楽しい。さらにアルマさんは、ハンターの好き勝手な狩りを、その場で正式なクエストとして認定してくれる。狩りがクエストとなった結果、狩猟後にはクエスト報酬が用意され、その報酬は歴代屈指の豪華さである。なにせ、基本報酬に逆鱗や宝玉のようなレア素材が入ってくる。確率でもらえるのではなく、確実に貰える枠だ。今までのモンハンでは装備が欲しくて数十頭狩ったのに、レア素材が手に入らず、武器や防具が作れない――と言ったパターンが多かったが、今回はそのパターンに陥ることがかなり減っている。今作より導入された傷口のシステムも素材の入手に直結したシステムであり、ワイルズの素材収集は恐ろしくハードルが下がっている。適当にふらついて帰ってきたら、なんとなく素材や装飾品が集まっている。あまりに理想的な放浪生活だ。

 しかし、ワイルズの評価は現状賛否両論となっている。体感的には、否の方が多いかもしれない。そして、楽しんでいる立場ではあるものの、否の理由もなんとなくわかる。ワイルズは放浪に力を入れているものの、その一方で従来のクエストは簡素になっている。クエストの豪華報酬も探索中にクエスト化されたものに適用される報酬であって、アルマさんに直接「このモンスターと戦いたい」とお願いした場合、クエスト報酬は渋い。ただこれは、探索中にランダムに出てくるモンスターを探す手間との引き換えなので、一長一短とも言える。それと、武器と防具につけられる装飾品が、武器専用と防具専用に分かれた結果、スキル構築の自由度はだいぶ減ってしまった。おそらく現状、強いテンプレ的な装備は数種類と数少ないだろう。武器アクションの改変と合わせ、ワイルズの戦闘要素はだいぶ簡素となっている。一言で言ってしまえば、狩りを突き詰めようとした場合の物足りなさはどうしてもある。前述の放浪の楽しさも、狩りにストイックを求めた場合、たいしていらない要素だ。

 ひとまず筆者は、ワイルズのストーリーは上位まで終わり、後の展開は後日のアップデート待ちとなった。このタイミングで、結局ワイルズはどういうゲームなのかの私見をモンスター、武器、防具そしてスキルの三項目で書いておきたい。結論から言えば、現状のワイルズは「色々やろうとすると楽しいが、こだわると底に早くたどり着いてしまう」ゲームだ。

 

 

 いろいろ書く前に、筆者のハンターとしてのキャリアもろもろを書いておきたい。

キャリア:PSPのモンスターハンター2ndGから。メインシリーズはほぼ追っているものの、フロンティアやスピンオフ作品には手を出していない。

使用武器:ほぼヘビィボウガン一筋のガンナー。たまにライト。近接武器は数えるほどしか使っていない。

プレイ環境:据え置き機ではソロ専、携帯機では仲間内でもプレイ。据え置き機兼携帯機かつオンラインのハードルが低かったSwitchのライズでは、オンラインで野良をやり、仲間内でもわいわいと、いいとこ取りを経験。

 プレイ経験の都合上、ガンナーやソロ目線の話がメインとなるので、ご了承いただきたい。ひとまず、こういうキャリアの人間が書いている文章として、サンプルの一つにして欲しい。

 

 

モンスター

 現状、ワイルズの大型モンスターの数は少ない。具体的な数はぼかすが、歴代シリーズと比べた場合、実質前作であり同路線のワールドと比べても少ない部類に入る。その一方で、今回は護竜という多少特殊な枠はあるものの亜種や希少種といった色違いも少なく、新モンスターは種族からして新種族やレア種族、復活参戦組もだいぶ挙動を見直されていると、狩猟体験自体の新鮮さは大きい。特に従来のシリーズでは序盤最初の壁となるクック先生ことイャンクックは、今回上位の壁として抜擢されたこともあってか、恐ろしく強くなっている。シリーズ経験者に伝えるなら、去勢されたイャンガルルガぐらいの強さだ。まだガルルガに比べれば落ち着いているが、ノーモーションダッシュや、とんでもない誘導性能の嘴アタックは、中身のガルルガが漏れ出ている。同じ復活参戦組のババコンガやゲリョスやグラビモスにも「え?」となるモーションが追加されており、見慣れた彼らとの戦いにも驚きはある。

 新モンスターの話だが、まず全体的に理不尽なモンスターはいない。モンスターハンターは、基本的にモンスターの動きの隙に一撃を加えるといったゲームだが、理不尽なモンスターは隙がない。実際この手の理不尽なモンスターは新作のたびに出てくるが、ワイルズは理不尽モンスターが極端に少ない。ワイルズはハンター側のガードや回避の上がったことで無理矢理モンスターの動きに割り込んでの一撃を差し込みやすくなったのだが、その点を差し引いても、攻めと隙の緩急がわかりやすいモンスターが多い。これは序盤のモンスターばかりでなく、各フィールドに存在する頂点捕食者やパッケージで看板モンスターを務めるアルシュベルドのような強力なモンスター同様だ。ただし、相手の動きを読むにはある程度の慣れが必要で、なおかつ頂点捕食者やアルシュベルドは一度のミスからキャンプ送りまで持ち込んでくる火力があるので、弱いというわけではない。理不尽ではないが十分強い。

 個人的に苦手なモンスターは、タコこと頭足種のモンスターたちだ。いかんせん慣れたガンナーには「相手の頭の向きで攻撃の方向性を把握する」といったマニュアルが染み付いているため、頭の向きは分かりにくいわ、そっぽを向いたまま高リーチの触手を伸ばしてくるわのタコ軍団にはボコボコにされてしまった。動く迎撃システムのようなヌ・エグドラも、相手の死角を突くことに特化したシーウーも、一撃を喰らいたくないガンナーにとっては鬼門である。そんなタコとの戦いに苦手意識を持っていたが、ワイルズならではのガードや相殺やセクレトを駆使することで五分に持っていくことが出来、五分のまま慣れたことで、相手の緩急を読めるようになってきた。ヌ・エグドラは攻撃する触手が直前に光り、シーウーは触手の起こりの読みやすさとモーションの長さといった弱点があった。自分の中のマニュアルを壊された時は困ったものの、一度壊されてから再構築する過程にはゲームならではの楽しさがあった。おかげでガンナーとしてまだやっていけるという自信もついた。

 なお、タコは触手が斬れる&至近距離だと触手をスカしやすいので、普通に近接武器で挑んだほうが楽である。筆者も今では太刀で触手をズバズバと斬っている。
 ガンナーとは――みたいな話が全部台無しじゃないかという話だが、次の項目で言い訳させてもらいたい

 

 

武器&アクション

 今作の武器は大剣、太刀、片手剣、双剣、ランス、ガンランス、ハンマー、狩猟笛、スラッシュアックス、チャージアックス、操虫棍、ライトボウガン、ヘビィボウガン、弓と、要するにいつものメンツである。XXの狩技や、ライズの鉄蟲糸技のような任意で選ぶ追加アクションはない。動きのベースとしては、前作ポジションであるワールドに近い。よく、巷でハンマーが弱いと言われているが、実のところハンマーも強くなっている。ただ、他の武器がそれ以上に強くなっているだけだ。今作は一分操作の簡略化と、気軽に火力が出せるムーブにより、全体的に武器が強い。ハンマーもこの流れには乗っているが、他の武器のお手軽さや火力に追いついていないだけだ。参戦モンスターの大半の頭の位置は低めなので、頭を叩いてスタンを取るといった基本動作はしやすいし、引っ掻くような一撃はモンスターを傷つけやすい。ただ、もう一度言うがお手軽ではない。総合的に他の武器に劣っていても、歴戦のハンマー使いの動きは水を得た魚で、新規追加されたハンマーをぐるぐる回し続けるモーションは、ショート系動画や海外でよくバズっている。楽しんでいる以上、強い弱いを持ち出すのは野暮だろう。

 ただし、この動きの簡略化とお手軽ムーブは批判も浴びている。軽くなった結果、各武器の難しさやクセもなくなり、やりがいが無くなってしまった。現状、武器の数自体も少ないことも有り、使用武器や立ち回りがテンプレの一途を辿っている。今回、むしろやれるアクションが増えたヘビィ使いのガンナーとしては当事者感はないものの、他のプレイヤーの立ち回りや装備ラインナップを見れば、わからなくもない。
 その一方で、この簡略化とお手軽化のいいところもわからなくはない。前述の通り、筆者はほぼガンナー一筋である。ヘビィが好きというのもあるのだが、その一方で年々増えていく各武器のアクションについていけなくなっていたというのもある。実際、P2Gの頃は太刀を使っていたものの、居合い切りのようなカウンターが出てきた辺りで止めてしまった。その後、主に尻尾を切るために操虫棍やスラッシュアックスを使っていた時期もあったが、狩技や鉄蟲糸技はほとんど使わず、使用頻度も減ってきていた。徹甲榴弾や斬裂弾の強化で、部位破壊のためにボウガン以外の武器を使う必要がなくなったのも大きいが。

 そんな時代についていけなくなったハンターが、ワイルズタコ軍団へのあまりの苦戦から久方ぶりに太刀を握ってみた結果……ソロでアルシュベルドとも渡り合えるくらいには上達した。ワイルズのアクションはクセがなくなったぶんとっつきやすく、チュートリアルも常に画面上に出せるため、狩りの最中、操作に悩むことがぐんと減った。最初はただ切るだけの簡単な動きに終始していたが、使っている内に練気ゲージや居合い切りといった太刀独特のアクションにも慣れていった。まさに、習うより慣れよだ。今は太刀にも慣れてきたので、P2G以来の双剣や大剣への挑戦も狙っている。我ながら信じられない、やる気のベクトルの変化だ。そしてガンナーとしてはベテランでも、剣士としてはルーキーである以上、初心者の心境に近いだろう。初心者にとって、ワイルズのアクションは優しい。

 更にワイルズにはその場で武器を交換するサブ武器のシステムがあるので、慣れない太刀で苦戦したら慣れたボウガンに切り替えるといった無理をしないやり方で練習ができた。失敗を重ねることで上手くなるのは真理でも、できれば失敗はしたくないというのも本音である。サブ武器は、このワガママを上手く補完してくれるシステムだ。

 ここで、サブ武器についても少し語っておく。セクレトに武器を積むことで、狩猟しながらの武器変更を実現したシステムだが、従来の受注してのクエスト方式だとあまりいらないシステムである。というのも、受注してのクエストはそもそも狩猟対象もハッキリしており、その対象と相性がいい、もしくは属性的に優位が取れる武器を持ちこむことができる。つまり、最適がある以上、他の武器をわざわざ持ち込む必要がない。弱点もバラバラな複数の対象を狩るクエストなら生きるが、汎用性に長けた状態異常系の武器を持ち込めば事足りてしまう。新モンスターであるラバラ・バリナの麻痺武器は汎用性と性能面で大人気であり、まさしく一本で事足りる武器だ。
 だがこのサブ武器のシステムは、適当にふらついてモンスターと戦う遊び方だと急に生きてくる。たとえば、ヘビィメインの筆者は、通常弾特化と貫通弾特化のヘビィの二丁と共に旅をしている。ヘビィは現状、属性ボウガンを持ち込んでのタイムアタックが流行っているが、属性ボウガンは相手を選ぶ。その点、火力的には劣るものの、無属性の弾を使うボウガンであれば、どんな相手とも戦える。しかも今回、通常弾と貫通弾はコスト無し、弾切れ無しで使える。属性弾は威力があるぶん、かかるコストには無限の差がある。なにせ比較相手は、コスト0だ。
 使い分けとしては、通常で小型から中型、貫通で大型を狩る形だ。水冷弾特化なら1分少々でグラビモスを倒せるが、貫通弾特化でも5分以内には倒せる。5倍の時間がかかっているとも言えるが、貫通特化はノーコストで全モンスターを5分前後で制圧できる。どんな相手と戦うかわからない探索において、属性ボウガンはほぼ役に立たない。探索好きの筆者は、二つのボウガンを持ち歩けることに小躍りした。
 なお、従来のクエスト方式に乗った形で使い方を模索した場合、部位破壊するための使い分け、狩猟笛やボウガンの鬼神弾によりバフをかけるといった、やり方は簡単でなおかつ効果もある。汎用性に長けた状態異常系の武器の弱点として、状態異常にかかるたびにモンスターの耐性値が上がるというのもあるので、途中で武器を変えての仕切り直しは十分にアリだろう。システムとしてある以上、物は使い用とも言える。

 

 

防具&スキル

 まず先に言っておきたいのは、今回の防具デザインは男性向けと女性向けに分けつつ、性別にかかわらず任意で選べるようになった。これは大進歩である。というのも、モンハンの防具は今まで男性用と女性用に強制的に分けられてしまっていた。だいたい路線としては、男はガチガチの格好良い鎧で、女は露出多めのかわいらしいデザインとなっている。あくまでだいたいである。デザイン自体は双方良好だったが、それはそれとして、男でも線が出るボディスーツを使いたい時もあったし、女でもメタルヒーローじみた鎧を着込みたい時があった。そしてついにワイルズは、なんでも着れるのである。女性用の露出の多い鎧を使うことで、鍛え抜かれた腹筋をアピールできるようになった男性ハンター。男性用だったフルフェイスの仮面を被った、仮面の女騎士。こんな未知のアレンジも可能になった上、今回は見た目だけ変える重ね着装備のハードルも低い。こちらの固定観念を変えてくる、新時代のオシャレである。

 防具の話に移る。今作の防具は、それぞれのパーツにスキルがついていて、レア度の高い装備は一式揃えることで強力なスキルが発生する。従来のシステムであり、ワールドのシステムだ。大きく変更があったのは、防具に付けることでスキルを発揮する装飾品。この装飾品が武器用と防具用に分けられたことだ。今までは武器防具の空いているスロットに好きな装飾品を入れることができたが、ワイルズでは匠やファーストショット(装填速度アップ)といった武器性能に直接関わる装飾品を入れられるのは武器のみ、耐性アップや会心率アップのような防御や汎用的な攻撃性能に関わる装飾品は防具のみとなった。
 結果的に全部のストットで武器性能をガンガン盛って攻撃力アップのような極端なスキル構築はできなくなり、スキル構築の自由度は減ってしまった。特に武器性能は使えるスロット数が武器分だけと言うのもあり、拡張性が激減。この影響か、切れ味最悪攻撃力最高の大剣や使える弾は多彩だが照準ブレブレみたいなクセ武器はマイルド化もしくは姿を消してしまった。使いようのない武器は減ったが、個性も減ったというところだろう。これもあまり、ワイルズの評価されていない部分でもある。

 ここで武器の項目で語った、とっつきのよさやサブ武器を持ち込むと、ワイルズの防具とスキルの方針は噛み合ってくる。実のところ、従来のシステムでは貫通弾特化と通常弾特化の武器をその場で使い分けるのは無理だった。というのも、武器の癖や強みは武器と防具のスロットすべてを使って直し伸ばすものであり、武器だけ持ち替えればいいとはいかなかった。近接武器でも、スタミナ重視のハンマーと抜刀重視の大剣と切れ味重視の太刀と、それぞれで装備構成はまったく違う。近接武器と遠距離武器の兼用に関しては、夢物語である。ライズやワールドでの、キャンプで装備を変えて着替えるといったやり方がまず現実的だっただろう。武器に専門性を持たせ、防具に汎用性を持たせる形に変えたのは、サブ武器を使えるようにするためである。サブ武器がいらないという立場だと、本当にいらない仕様というか、余計なことだが。
 だが、とっつきのよさ、間口の広さで考えると話が変わってくる。先ほどまでの話とかぶるが、今までのモンハンはスキル構築が自由な分、専門装備の特化性も上がり、装備の流用が難しくなっていた。出来ないことはないが、突き詰めればキリがないと言ったところだ。しかしワイルズの仕様は、流用性が高く、限界値が低い。新しい武器への挑戦において、ハードルの低さと気安さは長所となる。現在、太刀にも手を出している筆者だが、おそらく太刀用の装備を突き詰める必要があったら「今回もいいか」で諦めていただろう。あっさり越えた人間はハードルを低く見積もりがちだが、なんとか越えた、越えられない人間にとってのハードルの高さはチョモランマと並ぶ。

 

 

「色々やろうとすると楽しいが、こだわると底に早くたどり着いてしまう」

 現状のワイルズを評価するなら、この一言である。一応筆者の立場は好意的側だが、もしボウガンのみにこだわっていたら、飽きたの三文字で評価していたかもしれない。色々へ方向性を変えた結果、ふらふらしつつのああでもないこうでもないを楽しめている。一方で、モンスターや装備はもっと多くてもいいとも思っている。この辺りの事情は今後のアップデートで変わるだろう。今回は触れなかったが、ワイルズはストーリーと攻略の進捗の導線がしっかりしている。その一方で、メーカーの想定する進捗と、実際のプレイヤーの進捗のスピードにはだいぶ差がある。おそらく、無料アップデートの出し惜しみは致命傷になり得るだろう。逆に、出し惜しみをしなければ、色々とこだわりの両立に成功できるポテンシャルはある。

 伝統と革新、一途と移り気、初心者とベテラン、間口の位置と形、モンハンワイルズは、そんないろいろなことを考えてしまう作品だ。そして、いいところも見て欲しい作品だ。

日々雑談~5906~

 今更ですが、新年あけましておめでとうございます。現状不定期更新ですが、今年もよろしくお願いします。

 

 

 正月だしな……正月セールで安いしな!ということで、ついに腹をくくってPS5を購入。後方互換に優れているXbox Seriesとどっちを取るかで悩んだものの、Xbox Seriesは特段セールをやってなかったのと、そもそも360がわりと丈夫なのでわざわざ後方互換を考えなくても良いんじゃない?ということで、今回はPS5で。デッドプールとかハルクとか、日本未発売の洋ゲーで持ってるのが360なので、もし360が丈夫でなかったらXbox Seriesを選んでただろうね。丈夫だから選ばないって、マイクロソフトからしてみたら理不尽な話だな。

 Switchはあるので、Switchで出来ないゲームをやりたいなと、とりあえずマーベル・ライバルズをプレイ。基本無料なのが、まあPS5の初陣としてちょうどいいかなと。いやー、コイツはたまらねえ。ゲーム化の機会が多いアベンジャーズはともかく、ファンタスティック・フォーやパニッシャーやムーンナイトといった、版権問題やらなにやらで出演機会が限られてたメンツを3Dアクションで自由自在に動かせるのが超楽しい。対戦ゲーなので、常に順風満帆とはいかないけど、クイックマッチならある程度責任を負わず、自由にやれるしな! 完全に責任を放棄すると、チームを組んでいる他プレイヤーにクソ迷惑なので、ある程度はどうしてもね。

 それにしたって、対戦TPSって環境だと、一番オーソドックスなのが銃火器専門なパニッシャーなのが面白いね。実際、チュートリアルの使用キャラもパニッシャーだし、運営お墨付きの初心者用キャラ。実際、遠距離から中距離に長けた万能キャラで、チームに居ると戦線維持も進行も楽になるのは間違いないのですが。それにしたって、パニッシャーが万人向けってやっぱ面白い響きだな。

日々雑談~5905~

 ごめりんこ~! 更新サボっててゴメンナサイ!
 ちょっとサボってたーという訳で、更新が遅れてしまいました。
 いつもどおりろくでもないことについて熱く語っているので、よかったら読んでね!

 

 いや、久々の更新で中の人が変わったとか、発狂したとかそういうわけではなく、ちょっとAI(Gemini)に「数ヶ月ぶりにホームページを更新しようとしています。挨拶にふさわしい文章を数パターン考えてみてください」→「個人でやってる趣味のブログなので、砕けた感じで大丈夫です」→「もうちょっと、申し訳ない感がほしいです」みたいな感じで頼んだら、こんなサンプルが出力されまして。しかしAIくん、ごめりんこ~! はどこから学んできたんだ。ネット上にこんなゲキマブ構文があるのか?

 最近、いろんなとこでAIが使われているのもあり、機会があればいじくってますが、ちょっと素案をかしこまった文章に修正する仕事があったので、今回試しに使ってみました。こういう教科書通りの文章やテキストはAIの得意分野だろうとは思ってましたが、使ってみたらこりゃあ便利でしたね。工程としては下記の通りです。

素案の文章をもらう→素案をAIに投げて複数のサンプルを作成→素案とサンプルを並べて比較→比較で気付いたポイントを元に文章を自作→完成

 基本的にAIの仕事は、アイディア出しやチェックといった、骨組みの部分ですね。おそらく頑張ればAI単独で完成まで持っていけそうですが、完成に必要となる各種情報を入力して、何度もトライアンドエラーを繰り返すよりは、骨組みを元に自分で書いたほうが早い……というか、ここで肉付けができる能力がないと、AIとのタッグは難しいと思います。実際、事実の確認も含め、チェックはどうしても必要ですからね。肉付けできないということは、正しい形がわからない、つまりはチェックもできないということで。楽だし、AIに投げたサンプルのままでいいやという考え方もあるでしょうが、取捨選択や成果物の確認は人である以上譲ってはいけないポイントでしょう。

 現状の評価としては、「アイディア出しのような骨組みには使える」「真面目やテキスト的な文章には強い」「最後までやらせるのは(できても)クソ遠回り」「チェックは必須」と、気兼ねなく使える助手といったところですね。あと、AIには感情がないので、文章から党派性を抜いたり、知識自慢でない入門用みたいな、我欲から距離を置くタイプの仕事はクソ得意。この我欲との距離感に関しては、人が人である以上、悟りでも開かない限りはAIでも難しいでしょうね。でも、この我欲を上手く調整できれば、一つの個性として文章のスパイスになるという面もあるわけで……難しいなあ、文章!
 

日々雑談~5904~

 俺もコーヒーは豆で買ってきて挽いて飲んでるけど、めんどくさい時は粉使うし、更に面倒な時はインスタントや缶で済ませると、コーヒーは好きだけど、こうでなきゃいけない!ってのはあんまりないな。豆もデーター取りとかしないで、とりあえず安かったり美味そうだったりでピンと来たものを衝動的に買ってるし。ただ、ミルで豆をゆっくり引いている時間や、お湯を浴びた粉がぷっくり膨れるところや、部屋の中に仄かに残る香りは癖になっているので、きっとコーヒーが好きなのは間違いない。こだわりはないけど、こだわりはある。なんだか、禅問答みたいになってきたな。

 それにしたって、作中でとにかく余暇の使い方が上手いし、なんならマグロの頭だって焼いてみせらあ!な趣味人の大槻の口から「詳しくはないが、心から(コーヒーが)好き」って発言が出てきたのは意外だったというか。なにせ、152話ほど、好きなものこそ上手なれをやってきたわけで。実際、好きでもどうにもならないものもあるし、むしろどうにもならなくても好きな辺り、大槻のコーヒー好きに嘘はないんだろうなと。好きで始めたはずなのに、どうにもならないから嫌いになるパターンの方がおそらく多いし。

 しかしライフスタイルを楽しむタイプの漫画なハンチョウで、詳しい≠好きがこうして出てきたのは印象的ですね。好きなものこそ上手なれとは言うものの、さっき言ったように、好きでもどうにもならないものはどうしたってあるわけで。逆に、そんなに好きじゃないけど、なんだかそれが妙に上手い人ってのもいますしね。詳しいと好きは直結してそうでしていない、でも間接的には繋がっているかもしれない、絶妙な距離感じゃあないかと。

 自分は「好きなら詳しくあるべきだ」をある種の呪いと呼びましたが、実際、詳しい=好きにしてしまうと、たどり着くのは知識やキャリアで殴り合うマウント合戦なので、ホント好きと詳しさの距離感には気をつけないといけないんですよ。この距離感を考えず直結したままでいると、詳しい自分たちは上位のファン層であり、詳しくないファンを牽引しなければいけない――みたいな変なマッチョ主義に陥ったりしますし。そこまで理想に燃えなくても、詳しい自分たちが主流であることを確信しているぐらいは普通にありますし。世の中、詳しい人より、詳しくない人の方が多いんですがね。いやもう、このタイプの人間が関係者になったりすると、正しく綺麗で的外れな企画ばっかやってきて、中々の地獄だぜ? 

 しまった。ちと毒が出ちまった。結局のところ、今回のハンチョウのシメとなった「楽しみ方は人それぞれ……」が真理でしょうね。詳しくなくてもいい、負い目を感じなくてもいい、趣味はとにかく楽しむのが第一である。とにかく、気負うってのがよくないんだろうな。

 

 

日々雑談~5903~

 ようやっと、繁忙期の終わりが見えてきたので一段落。三連休はほぼ何も出来なかったけど、今週末にはちょっと泊りがけで出かけてくる予定です。

 泊まりに行くときは、当然宿をチェックするんですが、それにしたって最近の宿は高騰しとるねえ。特に東京や大阪みたいな都会、交通の便が良く大きめなタイプの温泉地辺りが高くなってる。温泉地の例としては、伊香保とか熱海とか箱根辺り? 物価上昇やインバウンドもあるんだろうけど、それにしたって中々。2月時分に素泊まり5000円で温泉付きだった宿が、今チェックしたら素泊まりでも1万越えてたからね。2倍と考えても、プラス5000円と考えてもキッツいわ。

 なるべくお得で安い宿を……となると、まずなんらかのリスクを背負う必要があるでしょうね。個人的には、素泊まり専用、交通が不便、建物が古い、この二つは結構カバーが効くタイプのリスクだと思っております。素泊まり専用は前もって宿の周りの飲食事情を調べておき、必要なら買い出しをしておく。交通が不便は車や時間によるカバーが可能。建物が古いは外見はボロでも中の客室やトイレはリノベされているという例や、掃除や手入れの良さで泊まってみたら意外と気にならない例も多いので要確認。この辺りの情報は、宿名+ブログで検索かけるとだいたいわかります。ありがとう、旅ブログ。
 つまり、前もって調べておけば、これらのリスクはだいぶ軽減できます。逆に接客がダメ、客層が悪い系のものは、他がいくら良くてもカバーできないリスクなので、そういう評価が定着している宿はスルーしたほうがいいでしょう。

 ちょっとリスクと言うか手間を掛けて上手くいったタイプとしては、伊豆の雲見温泉と群馬の妙義温泉かな。

 伊豆南西の雲見温泉は雲の向こうに富士山が見える風景と塩っけのある温泉と舟盛り付きのメシで1万弱。

 群馬西部の妙義温泉は妙義山の奇景とトロッとした温泉と食べ放題&アルコール飲み放題で7000円以下……もうちょっと安かったような気もするけど、とにかくそれぐらいの値段。

 この2箇所は、かなりお値段以上で満足度高かったですね。なお、双方とも「高速道路でショートカットできないタイプの遠さ」「電車? ねえよ」がリスクだったのでこのお値段。わりと移動がしんどかったですが、それでも行ったかいはあるし、そこでしか見れないものや食べれないものをがっつりいったので、また行きたいと考えているくらいには満足です。やっぱ調べて当たると、その労力分が喜びとして返ってくるわけで。ハズレた場合は……酒かっくらって一晩過ごして、そのまま忘れよう。

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