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駄目フェイト-セイバー地獄変

戦争に参加する条件はただ一つ、すげー弱い事――
セイバールートの駄目バージョン。体験版には出せなかったアサシン、キャスター、ライダーなどのクラスも参加!
とても救いがない状態になっています。そして金ぴかは…
通常版

開会の挨拶
言峰「……なんでこんな事に」

完璧に
凛「かんっぺき!! 最強のカードを引き当てたっ!! 」
 ズウゥゥゥゥゥゥン
凛「居間!?」
〜5分後〜
凛「完璧に……外れた」
サムワン「? 」

クラス
凛(素人ではない……でもなんなの? この雑魚っぽいオーラは?)
凛「……えーと、貴方のクラスを教えてもらえる? 」
サムワン「海王だ」
凛「はあ!? 」

規定に従ってください
凛「なんなのこの結界は? 純粋な魔術では無い……一体発動したら学校がどうなるのか想像もつかない」
???「ソレ消しちまうのか……もったいねえな」
凛「誰!? 」
ヒューイ「俺の名はヒューイ! クラスは風、五車星の一人!! 風のヒューイだ!! 」
凛「せめてクラス名ぐらい規定に合わせろ!! 」

熾烈ではあるのだが
ヒューイの疾風の如き一撃がサムワンへと襲い掛かろうとする。
バキ!!
骨を砕くような鈍い音、しかし膝を突いたのは攻撃したはずのヒューイの方だった。
ダウンするヒューイ、それを余裕の表情で見つめるサムワン。
「風如きが俺を捕まえられるか!! 打撃の速度に全てを捧げた俺から見ればそんな速さは児戯同然!! 」
「……なるほど、そこまで言い切るか!! 」
瞬時に起き上がるヒューイ、その速度は先程とは桁違いの速さ。
サムワンの顔を切り裂くカマイタチごとき一撃、しかしサムワンはそれに臆する事無く手足をフルに使いヒューイと互角に打ち合っていく。
もはや神速を超えた連撃戦、両者の攻防は一進一退の状況を作り上げていく――
凛「すごい戦いなんだけど……なんだろう? この空間に漂っている駄目な空気は」

すげえ幸運
セイバー「問おう、貴方が私のマスターか」
士郎「……助かった」
セイバー「? 」

初戦
ヒューイ「来たか、未熟者のマスターだけではやはり物足りん。来い女!俺の名はヒューイ、五車星の一人風のヒュー……」
セイバー「約束された勝利の剣!! 」
ヒューイ「い!? 」
 ベキャ!!
クラス 風(ランサー) 風のヒューイ死亡確認

友情出演
王大人「クラス 風(ランサー) 風のヒューイ死亡確認……」
凛「誰よアンタ!! 」

不公平
士郎「遠坂!? な、なんで俺の家に!? 」
凛「な、ななな……」
士郎「? 」
凛「なんで未熟者のあんたがまともなの召還出来て私があんなのなのよ!! 」
士郎「待て、落ち着け遠坂!! とりあえずその手に持ったけっこう痛そうな石を捨てて冷静に……」
グシャ

バーサーカー光臨
イリヤ「あー……もうどうでもいいや。適当に頑張れ……ばーさーかー」
レオパルドン「次鋒レオパルドン行きます!! グオゴゴゴ!! 」
セイバー「カリバーン!! 」
レオパルドン「ギャアーーーーーーッ」
クラス バーサーカー レオパルドン死亡確認

門を守る(キープ)する者(キーパー)〜柳洞寺山門〜
士郎「確かに解らない事はないよ。ランク的にはヒューイ、レオパルドンと並ぶキャラだから。でもなんでこいつなのさ? 」
森崎「……」
セイバー「流石ルール違反のサーヴァント……」

SGK(スーパー・ガンバリ・ゴールキーパー)VSタイガー
???「こいつの相手は私だぁ!! 」
士郎「誰だ!? 」
???「喰らえ! タイガーショット!! 」
おーっと森崎君ふきとばされたぁ
セイバー「あの虎の覆面を被った女性は一体!? 」
士郎「藤ねえ以外に誰がいるんだよ」
クラス キーパー(アサシン) 森崎君 再起不能(ボールが怖いため)

騎乗者登場
慎二「男のサーヴァントなら戦闘に役立つ、女のサーヴァントなら戦闘以外で役に立つ。でも……コイツはパシリにも使えないじゃないか」
カツ「勝手に呼んどいてその言い草はなんだよ!! 」

結界発動
三枝「あれ? 」
蒔寺「どうした、由紀っち? 」
三枝「さっきまでアンテナ三本立ってたのに圏外になってる……」
蒔寺「そんなあほな……壊れたんじゃん」
氷室「そうでもないぞ、私の携帯も圏外になっている」
蒔寺「嘘って……あー! 私のもだ!! 」
氷室「どうやら電波の通信状況が悪いみたいだな。なに、たまに有る話だ」
三枝&蒔寺「へ〜」



慎二「……なあ、オマエのばら撒いたミノフスキー粒子って意味あるのか? 」
カツ「通信状況とかレーダーの受信とかが悪くなるんだよ」
慎二「それだけ? 」
カツ「ああ」
慎二「……」
夕日をバックに
慎二「死ねよオマエはさ!! 」
カツ「人を働かせておいてその言い草はなんだよ!! 」
 屋上で果て無き殴り合い

結果
一成「衛宮聞いたか? 」
士郎「なにを? 」
一成「慎二の奴が部外者らしき少年と殴り合って病院に担ぎ込まれたらしい」
士郎「ふーん……」
一成「嘆かわしい事だ、全く」
クラス ライダー カツ=コバヤシ&マスター 間桐 慎二戦線離脱

またまたやっちまった
〜アインツベルン城〜
凛「イリヤスフィールも落ちたものね、サーヴァントも居ないのにセイバーのマスターである士郎を拉致して無事ですむと思ってたの? 」
イリヤ「ふふふ、甘いのはそっちだよ。私もう再召喚しちゃったもーん」
セイバー「何!?」
イリヤ「カモーン、バーサーカー!! 」
レオパルドン「グオゴゴゴー」

汝に罪無し
凛「……また外したのね」
レオパルドン「……」
セイバー「それで自棄になって士郎をさらったんですね」
イリヤ「……」
士郎「俺は気にしてないからさ、実家に帰りなよ」
凛「そうはいかないんじゃない? 聖杯奪取の最終兵器が二回も召還に失敗して手ぶらで帰還じゃねえー……」
イリヤ「……」
士郎「ならウチに来るか? 一人ぐらい増えてもどうにかなるし」
イリヤ「……うわーん!! 士郎!!」
士郎「よしよし、泣くなもう。確かにあんなの二度も引いたら自棄になってもしょうがないよ」
レオパルドン「……」

本来ならば緊迫感あるシーンなのだが
〜衛宮邸〜
凛「これで大体のサーヴァントが戦線離脱したわね、後残っているのは……」
謎の鳥「クエエエエエ!! 」
士郎「鳥!? 」
セイバー「危ない! 士郎! 」
〜数秒後〜
謎の鳥「ク、クェェェェェ……」
イリヤ「あ、逃げてく」
セイバー「逃がすか!! 」
士郎「セイバー、深追いは……遠坂! イリヤを頼む! 」
凛「士郎、どうせ相手は駄目サーヴァントなんだから私達も付いてくわ」
イリヤ「ここで篭城してるのも馬鹿らしいしー」
士郎「……それもそうか」

キャスター登場
〜衛宮邸庭〜
???「ふふふ……死穿鳥が泣いています。流石セイバーのサーヴァントですね」
セイバー「お前は? 」
ディーノ「私の名は男爵ディーノ、鎮守直廊三人衆の一人です。では……喰らえい! 棘殺怒流鞭!! 」
セイバー「棘付きの鞭!? 」
ディーノ「まだまだ!! 死穿鳥拳!! 」
セイバー「くっ……鳥と鞭の二段攻撃とはやっかいな」
士郎(……キャスターなのに魔法使ってないとか、あのシルクハット+ちょび髭+素肌皮ジャケットはおかしいだろとか突っ込みどころが多すぎるぞアイツ) 

地獄魔術師バージョンは別ルートで
死穿鳥「ギャー!! 」
セイバー「鳥も落とし鞭も断ち切った! もうお前に残っている手は無い!! 」
ディーノ「ふふふ……いいでしょう、地獄の魔術師と呼ばれたこのディーノ、久々に胸がときめきます」
???「お前の出番はココで終わりだ」
ディーノ「何者!? 」
???「積尸気冥界波!! 」
ディーノ「う、うわー……」
士郎「キャスターが、消えた? 」
男塾鎮守直廊三人衆最期のひとり、男爵ディーノ……死す!
凛「うわー……夜空にヒゲ面シルクハットのオヤジの顔がアップで」
イリヤ「原作読まないと絶対わかんないネタッす! 先輩」

前アーチャー参上
???「ふふふ、奴は黄泉路への入り口である黄泉平坂へと飛ばされた。もはや現世に帰る事は有るまい、まさにマンモス哀れな奴! 」
士郎「お、黄金の鎧? 」
凛「サーヴァント? そんな!? 聖杯戦争に参加するためのクラスはもう残っていないのに……」
セイバー「……忘れもしない、あのときたまノリピー語を混ぜる言葉使い」
士郎「知っているのか!? セイバー!! 」
セイバー「前聖杯戦争のアーチャーことキャンサーのデスマスク!! 何故貴様がココに!? 」
士郎「黄金聖闘士!? 」

必殺技は地獄の砲弾と言う技らしい
イリヤ「黄泉路に行くのは貴方よ。やっちゃえ、バーサーカー!! 」
レオパルドン「次峰レオパルドン行き……」
デスマスク「積尸気冥界波!! 」
レオパルドン「ギャー!! 」
イリヤ「そんな……台詞も言い終わる前に殺すなんて……」
凛「アイツ結局技の一つも出さずにリタイヤね」
クラス バーサーカー レオパルドン死亡確認

バキ最新巻参照
”魔術” ”宝具” ”必殺技”
全てまやかしだッッ
聖杯戦争と言えども所詮は戦闘能力を競うもの
いかに合理的に肉体を使うかの世界
そこに魔法は存在しない!
より疾(はや)くッッ
より疾(はや)くッッ
より疾(はや)くッッ
そしてより短時間(スピーディー)に―――――だ
サムワン「いくぞ……」
デスマスク「積尸気冥界波!! 」
サムワン「え? 」
ブオン……
イリヤ「あ、冥界に行っちゃった」
セイバー「見たところデスマスクの必殺技にカウンターで蹴りを打ち込む気だったようですが……愚かな、いくらなんでも指一本突き出すだけの技にカウンターなど到底無理です」
凛「わーあーちゃーそんなーこんなあっさりとやられるなんて」
士郎「遠坂、フリでもいいからもうちょっと悲しめよ……」
クラス 海王(アーチャー) サムワン海王死亡確認

だって蟹だし
デスマスク「さて、邪魔者は片付いた。行くぞ! セイバー! 」
セイバー「……ホントにやるんですね? 本気の私と」
デスマスク「え? 」
セイバー「とりあえず力が有り余ってるのでカリバーンだろうがエクスカリバーだろうが打ち放題ですが」
デスマスク「……」
セイバー「本来ならばランサー戦で傷ついてたりバーサーカー戦で無理をしてたわけですがイベントが殆ど跳んだ為に魔力の貯蔵は十分です」
デスマスク「……えーと」
セイバー「全力で戦えなかった事への憤りと士郎とのお楽しみイベントが無かった事へのやるせなさを全て受け止められますか? 」
凛「確かに魔力補充イベントの必要性が無い展開よね、このSS」
デスマスク「ふっ、今日はこの辺で勘弁しておいてやるっぴ」
イリヤ「あ、逃げた」
士郎「弱!! 」

回想〜前聖杯戦争〜
士郎「そういえば前回の聖杯戦争もアレな連中しか召還されなかったのか? 」
セイバー「……最後に残ったのが私とあのデスマスク。次点が暴言王カナディアンマンでした……」
凛「下手すると今回よりレベルが低そうなラインナップね、それ」

とりあえず最終決戦前
士郎「と言うわけで最終決戦として柳洞寺に来たわけだが」
セイバー「待ってください。私と士郎のうれしはずかしなデートイベントは? 」
凛「そんな原作と変わらんモン入れてどうする? 」
イリヤ「オッス! タバコがお似合いですししょー!! 」

ブリーフィング
士郎「最終決戦前に戦力確認だ」
聖杯の器であるイリヤ――生贄にも何もならずにこっちでぴんぴんと
負傷欠場の筈の遠坂――なぜか神父の急襲もなく元気に
けっこういっぱいいっぱいだった筈のセイバー――デートイベントすっ飛ばされた事により怒りゲージMAX
相手側の戦力――蟹一匹
士郎「……ぜんぜん負ける気がしない」

彼は結局ハズレを二体抱えてる訳で
デスマスク「ようこそ、巨蟹宮へ」
凛「何処が巨蟹宮よ!? そんな事より貴方のマスターは? もう逃げてられる局面じゃないでしょ」
デスマスク「いや、なぜだかわからんがマーボー食いながら教会で不貞寝している。『こんなハズレ二体も掴んだんじゃ悪もクソもねーや』とか言って」

蟹躍進
セイバー「ではちゃっちゃと片付けますので皆下がって見ていてください」
デスマスク「くっくっく……俺を甘く見るなよセイバー」
セイバー「それ以外どう見ろと? 」
デスマスク「……フン、確かに貴様は強い。だが背後の連中は俺の積尸気冥界波をかわせるかな? 」
セイバー「なに? ……貴様、もはやマスターでもないイリヤ=スフィールや凛まで狙うと言うのか!? 」
デスマスク「戦争でも女子供を避けてミサイルを撃つわけじゃなかろう」
セイバー「おのれ外道が……」
士郎「今更マジな展開だなオイ」

蟹無残
ガシャンガシャンガシャン
デスマスク「な!? 」
凛「え? デスマスクの鎧が勝手に外れた?」
士郎「なんでさ? 」
イリヤ「奴はやりすぎたのよ……余りの卑劣さに、ついには聖衣も見放した」
凛「ねえ、聖衣ってなによ? 」

聖杯戦争決着
士郎「セイバー!! こっちも鎧を脱いで貴様など裸で十分だと……」
セイバー「約束された勝利の剣!! 」
デスマスク「うぎゃぴぃ! 」
士郎「くそ……令呪を使う間もなく止めを……」
凛「余裕ねーアンタ達」
クラス 黄金聖闘士(アーチャー) キャンサーのデスマスク死亡確認

ちゃちゃと
セイバー「じゃあ帰りますんで後はよろしくお願いします」
士郎「おー気をつけて帰れよー」
凛「うすっぺらー」

エピローグ 
ベディヴィエール「王! 目覚めましたか!」
アルトリア「……すごい悪い夢を見ていた。なので後3時間寝る」
ベディヴィエール「え? 」
アルトリア「ZZZZZ……」
ベディヴィエール「王ーーーーーーーーーー!! 」

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