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ハッピーバースデー! アマゾン!

ディケイド「それじゃあコイツは、こうだな」
バキューン!
アポロガイスト「き、貴様ぁぁぁぁ!」

ユウスケ「士、パーフェクターを壊して良かったのか?」
士「何を馬鹿な事を。まさか、あのまま素直にアイツに渡せとでも?」
ユウスケ「いやさ、それ、元々Xライダーの変身アイテムだろ。Xライダーひょっとしたら変身できなくて困ってるんじゃ」
士「フッ、大丈夫だ。元々アレは大ショッカーが作り出したレプリカだろう。他人の生命力を吸い取る機能なぞ、呪ならともかく神博士が付けるワケがない。それに、Xライダーにはマーキュリー回路が有る。あの回路があれば、変身は可能な筈だ」
ユウスケ「いや、冷や汗ダラダラ流しながら言われても」


 ラーメンじゃなきゃダメだとか、本式の蕎麦の作り方じゃないからダメだとかは言わないけれども、度を越して不味い時は普通に文句言うぜ。批評って難しい。
 正直、あーまーぞーんはねーわ。今までのイマジキャラの役者が比較的マトモだったから、余計にヘタさが目立つ。役者の質は流石に見逃せねーよ。
 仮面ライダーディケイド28話〜アマゾンの世界前編〜の感想。あの写真館の絵のイメージだと、物凄く自然が溢れた世界っぽいな。

 全盛期の十面鬼ゴルゴスさんの伝説。
・九人の悪人の脳と顔を大岩に埋め込み、メインのゴルゴスがパイルダーオンして十面鬼完成。初期案では分離できたそうですが、都合で分離は出来なくなりました。
・性格はまさに鬼。なんとか生きて帰ってきた部下も、バシバシと処刑するぞ。ちなみに、ゲドンの獣人は13人しか居ない。
・とりあえずアマゾンのギギの腕輪を奪おうぜ! 世界征服はその後の話だ! まあ、13人しか居ない組織だし、小さな事からコツコツやった方がいいよね。
・部下の獣人には恐れられているどころか、ガチで嫌われていて、アマゾン側にモグラ獣人が寝返り、後発のガランダー帝国にヘビトンボ獣人がリクルートした。絵に描いたようなダメ管理職だ。つーか一応社長か。ダメ社長。
・元は呪術師なので、戦士ではなく魔法使い系のキャラだったりする。あんだけいいガタイなのに。自分の中学時代のバスケ部で、一番ダントツで背が高かったのは、試合に出ないマネージャーだった事を思い出した。
 十面鬼さんマジでパねえ。十人の脳みそが集まってるのに、桁外れの阿呆だなんて。そんな十面鬼がディケイドでリファイン、悪魔絵師がリファインしましたと言われても信じるくらいのペルソナさと、冷静で理性的な声だ。アイマスがロボットアニメになるレベルの改変だな、コレ。
 十人というキーワードで、十面鬼と十代目平成ライダーのディケイドを繋げたのは素晴らしいと思います。ただ、昭和ライダーやディエンド召喚のサブライダーが来たら、十面鬼どうすんだろうか。


「あーまーぞーん」
「だいせつだーん」
 あの、片言と棒読みは違いますよ? 元祖アマゾンの言葉は、なんとか相手に伝えようとする必死さと、心情を吐露するような熱さを持った片言だったのに、これはただの棒読みじゃないか。
 どんなにアクションをしても、どんなに良いドラマがあっても、演技力の低さは全てを台無しにすると悟った。体液がちょびっとでもでる演出や、異邦人ってアマゾンのテーマは悪くないのに。
 なお、劇場版のアマゾンの声は関智一さんが当ててたので、普通に熱いです。PS2のカブトでコーカサスが武蔵→中田譲治になった時以来の安心感。アテレコ、そういうのもあるのか!


 やはりこの世界の鍵はマサヒコだな。自分が妄信レベルまで崇拝している物を否定しろって、物凄く難しい事だと思うんですよ。しかもそれは異端ではなく、当たり前の事。逆に否定した時点で、自分が異端になる。
 今日のやり取りだけで、一気にマサヒコがアマゾン側に傾いたら、流石に雑すぎるわな。あと一話あるんだから、それぐらいの余裕はねえ、許されるだろ。全ては来週、でも「だいせつだーん」なんだよなあ、ううむ。やはり役者と言うのは、素晴らしい職業なんだ。


 おじいちゃんは写真館の妖精的な何かなんじゃないかと、リアルに思えてきた。
 おじいちゃんが遊びのネタにしていた、モグラ獣人。あくまでコメディリリーフ的なキャラなのですが、アマゾンのトモダチとして要所要所で活躍してました。
 しかし彼は、ガランダー帝国のキノコ獣人の戦いで散華。殺人カビの猛威を防ぐ為に、ガランダーへの偽投降や性能的に上のキノコ獣人との大立ち回り、最後は自分の身体を使用しての病院へのカビサンプルの輸送を果たし、ワクチンの摂取を拒否して死亡しました。
 この話の何がスゴいって、登場人物の全員が鬼気迫るレベルで演技しているの。マサヒコも律子もアマゾンもおやっさんも、誰もがスゲえ。この話を見れば、ディケイドアマゾンのヤバさが分かるんだけれども。
 最後にオマケとして、アマゾンVSキノコ獣人のラストシーンを拙い文章力で描写してみます。


 ガランダーの獣人の生命力は、ゲドンの獣人どころか、他の組織の怪人と比べても優れている。本来ならば、誇るべき性能である。しかし今、その生命力が彼の仇となってしまっていた。
 キノコ獣人は、必死で死を願っていた。
「グオオオオオオ!」
 人の絶叫ではなく、もはや獣の咆哮である。アマゾンライダーは鬼となり、キノコ獣人を壊していた。崩れ落ちれば、引き起こし。逃げようとすれば、背に喰らい付き。反撃しようとすれば、性根ごと潰される。地獄とはどの程度の煉獄かは知らぬが、今のキノコ獣人の状況よりはマシであろう。
「モーグーラー!」
 アマゾンが口にしたのは、勇者の名であった。
 アマゾンのヒレ、アームカッターが不気味に蠢く。その刃は、万物を切断する刃。その名は大切断。
 キノコ獣人の顔面に朱色の線が引かれ、やがて顔面から血液が迸った。キノコ獣人の顔は、見事真っ二つにカチ割られていた。
「グウぁあぁあー……」
 キノコ獣人は断末魔を吐いて絶命する。この断末魔が、彼の最後の鳴き声であった。

 この日、アマゾンは、ずっと啼き続けていた。勇ましき友の為に。戦いが終わっても、ずっと。

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