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ヘイヘさんとギャレンくん〜その4〜

「……ぼけーっと」

ヘイヘさん
得意武器:ライト&ヘビィボウガン
久々に登場のモンハンG級ハンター。前回登場時は上位ハンターだった事を思えば、どれだけこのネタを放置していたのかと。回避距離スキルを持つことで、ヘビィのG級ソロ運用に成功。大方のモンスターを倒した彼女の行きつく先は。

「どうした、ヘイヘさん! 元気無いな」

ギャレンくん
得意武器:ガンランス
実はG級ハンター。前回登場時は下位だったのに。使いにくいと言われているガンランスのみでここまで来たのだから、大した物である。ボマースキルを手に入れたが、足の遅いガンランスに最も合っていないスキルである事はいまだに気付いていない。

「あー……ギャレンかぁ」
「抜け殻だ、抜け殻がいる。どうしたヘイヘさん、久々でキャラを忘れたか? それともピアスに装備を変えたせいで、目隠れッ娘と言うのがバレてローテンションなのか?」
「いや、それはそんなに」
「俺もG級になったんだから、さっさとG級クエストにでも行こうぜ」
「そうだな。君ももう、上位ティガ二頭や覇龍アカムトルムを倒したG級ハンターなんだよな……」

「一頭は私が受け持つ、もう一頭は君が倒すんだ!」
「わ、わかった。狂走薬があればガードを固めて攻略できるから大丈夫だ」
「その通り。動きは早くなっても所詮は……ティガだ。これにて一頭コンプリート」
「やったーこれで残るは一頭ぐわー!」
「このばかー! 薬が切れるタイミングぐらい計っておけー! しかも残り一一頭がこっちキター! コホン、面白い、ギャレンがキャンプから戻ってくる前に私が制そう」


「覇龍アカムトルム。村クエスト最後のモンスターであり、G級への壁のモンスターであり、前作のラスボス。火力に優れたグラビモスをも圧倒するそのパワーとタフネスは、もはや上位の皮をかぶったG級モンスターだ」
「上位の最後に相応しい強大さだな。ここは俺が懐に潜り込むから、援護をぬわー!」
「このばかー! なんでガード強化もガード性能+もつけてないんだー! 只のガードでアカムの攻撃に耐えられるワケないだろー!」


「なんだろう。君が倒したと言うか、ギャレンよりアイルーの方が便利だなと思ったと言うか」
「いやいや、それはわかってますよ。俺にまだ一人でアカムを倒す実力は無い事ぐらいは。で、なんで凹んでんだよ。アンタは一人でアカムどころか、ウカムも倒せる実力者じゃないか」
「確かにワンランク上の崩龍ウカムルバスも一人で10頭近く倒しているが、それが原因なんだよ」
「いや、アンタそれはやりすぎだろ。そういや、ウカムのライトボウガンとヘビィボウガンとウカム装備一式揃えてたっけな」
「G級最後のモンスターであるウカムを楽勝で倒した事で、やる事がなくなってな……」
「つまり、燃え尽きたって事か?」
「ウカムにアカムにヤマツカミにヴォルガノス、G級限定モンスターもあらかた倒したし、もはや……」
「引退か!? 引退なんか!? 俺はまだアンタが必要なんだ。まだ習っていない事もたくさんあるし、利用しきってもいない!」
「清清しいまでに我欲が出てるな。この間、同じ系統のゲームであるファンタシースターの連中からも誘われたし、ここらが潮時かと。狩場を宇宙に移すのも悪くないだろ? 夏コミの原稿も終わったし」
「戻って来ーい! あと中の人がチラ見してるぞー! ああ、そうだ忘れてた。手紙が届いてるぞ、ヘイヘ宛に」
「ん? おお、新人ハンターの某氏からか。最近ポッケ村でモンハンを始めたらしいから、何かわからない事があったら手紙しろと言っておいたんだ」
「おお、あの人か。ココット村で100時間卵運びに費やして、飽きてハンター辞めてた。狩りが好きなんだか、嫌いなんだか」
「卵運びに飽きたとは言え、100時間やっていれば基本は出来ている筈だ。開始10日ぐらいとはいえ、お前より上手いかもしれないな」
「おいおい、俺はG級ハンターですよ。どーせ行ってて下位のフルフルぐらいじゃねーの」
「うーん、基礎は出来ているんだから、上位には行っていると思うんだが。なんだかんだで狩りに必要なのはテクニックだからな」
(ガサガサ)
「どれどれ手紙の内容はと……!」
「どうした? まさか俺みたいにドスファンゴが倒せないとかだったか?」
「いや、なんか、『アカムの倒し方を教えてくれ』って……」
「アカムって、上位のキリじゃねえか! おいおい、誰かに寄生したとかアイルー改造とかじゃねえの!?」
「いや、手紙の文面から見て、それはない。あとなにより人格面で。どうやら集会所ソロでここまで来たようだ」
「ソロで、上位のラオシャンロンやティガ二頭も倒したっていうのか!? 10日で!? 俺できねーよ!?」
「私でも苦戦するな。正直、一応G級でお前の方がランクは上だが、多分腕前は既に……」
「なんてこったい、でもお前も他人事じゃないだろ。多分、このペースじゃ来週には抜かれてるんじゃねえの?」
「オマエと一緒にするな。私はHR9だから、並ばれる事はあっても抜かれる事はない。でも、しかし……。よし、ちょっと出てくる」
「ってヘイヘのアネキ!? いったい一人で何処へ!?」


 30分後


「……ただいま」
「お帰りなさい。で、一体何処へ?」
「ちょっとコイツ狩って来た」
「その常時黄金に輝く毛と、雄々しき角はまさか!?」
「G級の激昂したラージャンだ。コイツのソロクエをやるのを忘れていたからな」
「ってアネキ、前ソイツと戦って負けてもういいやって」
「なんせガンナーは体にかすっただけで体力半分以下になるからな。もはやソロガンナーで倒す相手じゃない、けど狩って来た。なあに、私とてまだまだ遣り残しはある、引退は早いって事を確認してきた」
「アネキ、引退して宇宙に行くんじゃなかったんですかい!?」
「元より、その気はあんまりなかった。あっちはレベル頼りの力押しが出来るからな。ああいう世界は、どうも性に合わん」
「いけしゃあしゃあと」
「はっはっは、さあて仕切りなおしでクエストに行くか。ヒプノック二頭だっけ?」
「ああ。これを突破しないと、G級のクエストを自由に受けられないからな。協力を頼む」
「任せろ。その為に装備も作ってきたからな」


「ギャー!」
「はっはっは、これが散弾強化&ボマー&高速設置&捕獲の見極めを付けたコンガ装備だ」
「散弾が、散弾が俺にも当たってるー!」
「はっはっは、これぐらい避けて見せろ。それができてのG級ハンターだ。少し甘やかしすぎたのでな、ヤツ当たりだと思え」
「んな散弾を避けろなんて無茶な……ギャー! ヒプノックのWキックがー!」
「はっはっはー……ふぅ」


〜その内、某氏も交えて三人で狩りにいったら続く〜

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