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肉雑炊的アメコミ紳士録

レッキングクルー(Marvel)
 レッカー、ブルドーザー 、パイルドライバー 、サンダーボールというパワータイプのバカ四人が集まった奇跡のバカルテットチーム。元はレッカーだけが一人だけで活動してました。バールのような物を持って大暴れ。
 四人揃うとバカみたいに強くなるという、Marvel版エグゾディア。USエージェントやベータ・レイ・イービルと言った、キャップやソーに劣らぬ2号キャラでさえ圧倒していたので、実力は相当な物。カナダのヒーロー業界を壊滅寸前にまで追い込んだこともあり。
 ただし、基本バカなので、なんとも言えない。単独行動大好き、時折ソロ活動もあり。一人ひとりになってしまえば、ただのB級悪役。デッドプールとスパイダーマン相手に有利に事を運んでいた時も、乱入してきたパニッシャーに睡眠ガスを嗅がされ一気に全滅。慎重や計画性といった言葉を学んで欲しいところ。


カレンダーマン(DC)
 ゴッサム・シティに居を構える犯罪者。実は二人いる。曜日ごとに衣装や武器を変える、ファッショナブルな犯罪者であるAタイプと、アンソニー・ホプキンスタイプの、祝日ごとに関連した犯罪を企てる頭脳派のBタイプ。先に誕生したのはAタイプなものの、最近の設定では「Bタイプに憧れて、犯罪者になったAタイプ」という、ややこしい設定に。
 Aタイプは近代映画社版、Bタイプはロング・ハロウィーンと、それぞれ別の邦訳版に出演している幸運な二人。なおBタイプは、バットマンでさえ一年間辿りつけなかった、殺人鬼ホリディによる一連の犯罪「ロング ・ハロウィーン」の真相に初期段階で気づいていた様子。Bタイプ、マジ頭脳明晰。そりゃAタイプも時系列を無視して軍門に下るわ。


サスカッチ(Marvel)
 橙色の毛を身体中に生やした、UMAであるサスカッチそのものの姿を持つカナダのヒーロー。ハルクに触発された学者が自身もガンマ線を浴び変身したヒーロー……という触れ込みだったものの、実はガンマ線とはあまり関係なく、偶然開いた異世界の扉からやって来た精霊に取り憑かれたのが、サスカッチに変貌した原因だった。むしろコイツ、ゴーストライダーやブレイドみたいな、オカルト系ヒーローじゃね? 魔界の扉とか開けるし。
 カナダのヒーローチーム、アルファフライトに長らく所属していたものの、チームが壊滅。唯一生き残ったサスカッチは新チームオメガフライトを結成するものの、レッキングクルーにボコボコにされた挙句、サスカッチの暴走が原因で解散。しょんぼり。


キラーモス(DC)
 蛾をモチーフにした飛行スーツを着る、目立ちたがり屋のB級ならぬC級犯罪者。飛行能力と麻痺銃だけで、どグサレ共が集まるゴッサムで名を売ろうとしている時点で無謀。怪人キラーモスとしてギャングの用心棒として雇われ、ゆくゆくは大物犯罪者に。というプランを立てていたものの、全然どうにもならず、ギャングにも馬鹿にされる日々。ガンバレ、キラーモス。
 ……と、閉めたいところだが、キラーモスはこちらの想像以上に追い詰められていた。キラーモスは偶然出会った悪魔ネロンと契約、怪物キャラックスへの変貌を遂げる。人を繭で拘束し、人肉を喰らう蛾の化物キラーモス。もう彼を笑える人間は誰も居なかった。ついでに本人の理性も残っていなかった。ガンバレ、キャラックス。


ウィザード(Marvel)
 発明家兼奇術師という、目立ってなんぼの商売をしていたベントレー・ウィットマン。発明家としても奇術師としても一流だったものの、世間の話題は全てスーパーヒーローたちが。特に忌々しいのは、ファンタスティック・フォーのリードよ! 地味な科学者のクセして、目立ちまくるだなんて!
 プッツンしたベントレーは、ステージネームであるウィザードの名で、犯罪者へと転向。ファンタスティック・フォーに対抗する、犯罪者チームフライトフル・フォーを結成し、ファンタスティック・フォーやスパイダーマンの前に立ちはだかる。
 だがしかし、フライトフル・フォーは負け続き。タイミング的にベストであっても、必ず負ける。最初はともかく、だんだんチーム入りしてくれる悪役も減ったため、現在は元妻と親権のない娘に頼み込んで、チームを結成しているような状態。家庭は崩壊しているものの、チームは結成できたよ! ……おい誰か、コブラかテッカマンランス連れてこい。
 なお、本当にメンバーが居なかった時期は、デイリー・ビューグル誌に求人広告を出していた。応募するヤツがいるわきゃねーだろ。
「へー、チームメンバー募集中か。当方ボーカルでバンドメンバーを募集するぐらい無茶だ。だが、それがいい!」
 デッドプールが記事を発見し、タスクマスターやコンストリクターを誘ってチーム入り。ファンタスティック・フォーに勝てる戦力が集まったものの、結局負けた。ドンマイ。


ビザロ&バザロ(DC)
 スーパーマンの粗悪なコピーであるビザロ。粗悪なのはオツムだけで、身体能力はスーパーマン本人に劣らぬ実力者。オツムが足りないが、一番の問題なんだが。スーパーマンが目から熱線を放つなら、ビザロは目からの冷凍光線。スーパーマンがコールドブレスなら、ビザロはホットブレスと、特殊能力に関しては真逆。
 いつの間にか、バットマンの粗悪品のバザロというキャラまで登場。バットマークも逆さまで、ポケットも逆さまというワケの分からなさ。ツールを持ち歩けず、証拠品もよく無くす彼に付けられたアダ名は、史上最低の探偵。耳が不自然に尖っている辺り、多分人間ではない。得意技は射撃、人をバンバン撃ち殺します。コイツもまた見事な真逆。
 以前、某MUGENの大会にバザロが出場。銃をバンバン撃ちまくるファイトスタイルで暴れまくるものの、一部のバザロを知らない層が本物のバットマンだと勘違い。「バットマンは銃を撃たない(キリッ!」というコメントが続出した。バザロは一級の釣り師。

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