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この街には涙が似合わない

翔太郎「フィリップは若菜姫の身体を使って復活したのか。久々のW、久々の合体。フィリップと合体。つまりは、若菜姫と合体かあ……えへ」

フィリップ「嬉しいよ。復活早々、翔太郎の笑顔が見れて。おや、アキちゃん。何をしてるんだい?」

亜樹子「お待たせしました! W最後のスリッパ登場! この見るからに痛々しいトゲ付きスリッパで、色ボケ探偵を一撃必殺! 止めないでね、フィリップくん♪」


 いやー、ディケイドの時みたいに、最終回だけは真面目に始めようと思ったんだけどね! まあほら、本編は十分真面目だったし、元々Wこんな感じだし、結果オーライ!
 コレで決まりだ! 仮面ライダーW 49話……否、最終回感想。ビギンズナイトの時も思ったけど、空白の一年、どうにかドラマ化出来んかなあ。KY全開なフィリップや、仮面ライダージョーカーの戦いも見てみたい。
 え……? 俺に書けだって!? (注:妙な電波を受信しています)

 若菜の覚醒とEXEの台頭がまさか別の時期だったとは。風都タワーというネタばらしまで、ずっと?の疑問符を浮かべていた。なるほど、これが叙述トリックという奴か。
 そういや、最近ご無沙汰だったけど、Wは探偵ものの要素もあったよな。一時期、ドーパントは誰だ!? みたいなネタ、ウチでやってたねえ。一番難しかったのは、若菜姫ストーカー事件の時のバイオレンスかねえ。その後は、ドラマ部分が忙しくて、あんま犯人正体不明というのが無かったけど。容疑者が一人だったり、事前に正体をバラしていたり……。
 まさか最終回で、久々に探偵ものっぽいことやるとは思わんかったな。だからこそ、最後の最後まで騙されたわけで。


受付嬢「エナジー・ドーパントさまー。富士樹海でデッドライオン様がお待ちです。時空魔法陣からどうぞ」
 一話限定だけあって、EXEは全力でショボいな。構成員はチンピラ。水辺でもなんでもないところで、アノマノカリス使用。激安メモリっぽいコックローチを偉そうに使う。
 アレだ。きっとエナジーさん「まさかカリスマである俺がペットショップの一店員だとは思うまい。フフフ……ハーッハッハ!」なんて言っちゃったりしてるんだぜ。絶対あの人、してやったりみたいなツラでニヤニヤしてるよ。
 全然関係ないけど、村枝先生曰く、デッドライオンは最後まで生き残るそうで。さすがはぶらっくさたんのさいこうかんぶだ(棒読み)


 劇場版からの流れもあり、仮面ライダージョーカー登場! この必殺技がキックとパンチだけのシンプルさがたまらない。チョップぐらいはいいんじゃないかと思うけど。
 ホント、ジョーカーのスペックってG3には勝てるけど、G3−Xには負けるレベルなんだよなあ。しかも、劇場版の時は新型T2メモリだったので、既製のジョーカーメモリで変身している今はさらにスペックが落ちている可能性も。アクセルがいたとはいえ、よくもまあ勝ち抜いてきたものだ。しかも、相手が三下とはいえ圧倒。切り札と翔太郎、どんだけ相性がいいんだよ。


 なんか、依頼者の少年、ダメなときの炎尾燃みたいな熱さがあるな。当然、悪い意味で。子どもがヒーローの背中を見て成長する。特撮物の王道すぎる展開。だが、それがいい。空白の一年が書かれることはないでしょうが、翔太郎がハードボイルドの奥義“背中で語る”が使えるようになるだけの成長を遂げたのは事実。最も、ハードボイルドの行き着く先、最終奥義は“背中を撃たれる”なんだけど。正真正銘の最終奥義、本気で死ぬからね、コレ!
 だから、ある程度はハーフでちょうどいい。


 うん。最上級に近い最終回だよね。スーっと胸の中に入ってくるような、心地良い読後感。大団円という終わり方に、Wの作風を纏めたような作り方、伏線の完全回収。これで決まりだ!
 Wは、総浚え後の新ライダーという役割を十分に果たした作品でした。作品の間口が広かったというのもありがたい。長い物語にありがちな専門用語も少ないし、キャラクターも一貫している。役者の演技力は上等。突拍子の無い話もあるけど、作品を逸脱するほどの突拍子の無さではない。特撮という枠で語らなくても、物語としてなるたけ丁寧。他人に自信を持って勧められるというのは、素晴らしい。
 結構自分の筆は甘いと思うけど、Wに関してはホントに最大級の評価。一年、ダレることなくやり遂げたのが素晴らしい。仮面ライダーW、良い作品でした。唯一欠点があるとしたら、次のオーズへのハードルがクソ高くなったことか。Wが完全に仮面ライダーの名誉回復しちゃったし。なんにせよ、冬の映画、楽しみです。


 スタッフに役者の皆様、一年間お疲れ様でした! 良い作品に対して好意的な感想を書く事は、楽しかったです。
 ではこれにて、仮面ライダーW 完!

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