倒せ！　楽園創造主！

• 2010.08.19 Thursday
• 特撮 > 仮面ライダー感想 > Ｗ（ダブル）感想

　フィリップの最初で最後の依頼。このフレーズだけで涙腺が緩くなってしょうがない。長い戦いにおける勝利の代償は、フィリップの消滅。そして終わったと思わせて、何も終わっていないということの空虚さよ。仮面ライダーＷ、最終三部作開始。

　財団Ｘ！　財団Ｘ！　NEVERのデーターを参照するだけならまだしも、オーズのメダルが映った辺りがたまらない。敵はグリードで、主人公を支援?する組織は鴻上コーポレーション、どちらかのスポンサーにでもなるのだろうか。
　一応構想としては、Ｗから始まる新平成シリーズってことでいいんかね。下手にパラレルにするとめんどくさいっていうのは、総決算のディケイドで学んだだろうし。
　昭和ライダーみたいな、それとなしに繋がっている世界観は好きです。先輩ヒーローは、どこか遠い空の下で悪と戦っているんだ。設定の厳密さはなくても、それはそれでいいんじゃないかなって。
　これだけ言っておいて、来週財団Ｘ壊滅したら笑うな。スポンサーがいなくても組織はなんとかなるってショッカー首領が(ry

　戦い終わり、過去に思いを馳せつつ、見えない明日へとバイクで走る。冴子さん、最終回を迎えた仮面ライダーみたいだな。それにしても加頭さんは、冴子さんのこと何も分かってねえな。冴子さんが最初から最後まで貫いたのは、反骨だぜ。負けぬよう、挫けぬようにしてきた冴子さんが、消去式でミュージアムのトップになるわけねえじゃん。
　そしてまさかの、加頭さんラスボス宣言。スゲエな、スポンサー特権。ミュージアムのスポンサーを大事にする姿勢は、歴代屈指じゃなかろうか。同点はスーパー１のジンドグマ。あの人達、わざわざ協力者を接待するための仮装パーティー開いてたからね。
　ユートピア・ドーパントねえ。ゴムひもでも咥えるのかと思った人、挙手。

　最近、照井さん週１ペースで重傷を負ってないだろうか。先々週はテラードラゴンにまるかじりにされ、今週はユートピアにボコボコにされ。トライアルに速さで対抗するのではなく、周りの空間に干渉してトライアルの速度自体を落とす。そういやそういう手もあったねえ。ホッパーやＲナスカみたいなスピードキャラがガンガン出てたせいで、死角だったわ。
　燃える照井さんは、ＣＧと演技が相まって、鬼気迫ることになってるな。いやコレ、ちびっことかトラウマになるんじゃなかろうか。焼け焦げた臭いがしてもおかしくない光景だったぞ。

　知恵や行動力を使って、どんな困難でも突破するのがＷの持ち味。一年通して、こりゃ無理だ！という状況を何度も覆してきた。だからこそ、翔太郎は諦められないんだろうなあ……。
　回りがグッドエンドに納得していても、翔太郎はなんとかベストエンドを目指そうとする。この意固地なハーフボイルドさを番組開始から今の今まで貫いてきた翔太郎の姿勢は、番組スタッフの努力と共に賞賛されるべきもの。
　今回の翔太郎の意固地さは、一歩間違えれば非難されるべき物なのに、全然責める気になれない。この一年という下地があるから、フィリップの犠牲を維持でも認めない翔太郎に納得出来るんだな。これが物語の説得力か。

　三部作。来週、ユートピアとの決着をつけて、再来週はエピローグ？　まだなんかありそうで怖いんだよなあ。クウガのエピローグのような穏やかさは、Ｗには似合わなそうだし。ネオミュージアム（首領　ミック様）とか出てきたらどうしよう……。
　ピンチのＷの前に、オーズがグレートマジンガーばりに乱入してきたら、もっとどうしよう。

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