- 2010.08.08 Sunday
- 特撮 > 仮面ライダー感想 > W(ダブル)感想
亜樹子「え!? あのドーパント、猫だったの!?」
フィリップ「ああ。猫だからこその変幻自在の動き、でも、猫だから倒せたんだけどね」
亜樹子「メモリブレイクしたのはもったいなかったねー。相手が猫なら、この所長特製ネコまんまで懐けて、こっちの味方に出来たのに」
W(翔太郎)「よし、こいつを見ろ! 亜樹子特製ネコまんまだ!」
スミロドン「ウゲッ! ……フギャー!」
W(翔太郎)「あれ!? 本気で襲いかかってきた!?」
W(フィリップ)「ネコまんまへの恐怖が、必死さというミックの力になってしまったんだ!」
アクセル「ギャー!?」
W(翔太郎)「照井ー!」
フィリップ「……」
亜樹子「あれ? どしたーフィリップくん、固まっちゃって」
多少の弱点は怯むだけで済むけど、本気の弱点を突かれたら、誰だって必死になるわな。所長のネコまんまは、多分そのレベル。佳境とは、こういう状況で使うべき言葉、仮面ライダーW 45話感想。学芸員と考古学者は、探偵と刑事ぐらい違う職業だと思うぜ……。
イーヴィルテイル……そんなに大きい物ではないようだが、だからといって中が予想できるわけではない。宝石、ウイルス、書籍、巻物、悪魔の尻尾という言葉は範囲が広い、何を比喩していてもおかしくない。わ、わからん。
イーヴィルテイルについて分かっているのは、ダウジングスリッパという何が何だか良く分からない方法で見つけられたことくらいか。全くもって、中身を推理する手助けにならねえ。
ガイアインパクト? ああ。ヘブンズトルネードに続く、ダンスの新技?
エクストリームの検索を優れた能力で突破し、変幻自在の動きで最速を誇るトライアルの速さをも凌駕する。もはや、ミック様には獣神の名でも足りない。作品を通して、全ての相手を圧倒してるじゃないか。
猫だからこその動き、猫だからこその反応速度、猫だからこその条件反射。そういやそうだった。視聴者である俺達は、スミロドンの正体がミック様=猫であることをよく知っているけど、作中人物は園咲家以外、スミロドンの正体が猫であることを知らないんだった。そりゃ、あんなに強い幹部が猫だなんて、普通予想出来ねーよ。そして、まさかのサイクロンメタル&スタッグフォンで撃破とは。エクストリームでもトライアルでもないとは。あれ? ひょっとして、Wが初めて幹部ドーパントを倒した瞬間? ウェザーはアクセルで、タブーとナスカはミュージアムの内ゲバだし。
スミロドン撃破後、あーちくしょーとばかりに天を仰いだ照井さんのリアクションが全てだと思います。アレ、多分今週のベストシーン。
余程根性が据わってないと、自分のすべてが載っている本は読めねーよ。若菜お嬢様は、どれだけフィリップに高いハードルを架すのか。己を知るという恐怖を乗り越え、引き当てた驚愕の事実、フィリップは12年前に死んでいた。死という事実があるのであれば、園咲での微妙な立ち位置の意味も、なんとなく分かるが。ビギンズナイトの立ち位置や、フィリップに対する冴子の扱いは、まともな家族にするもんじゃねーし。
ここはテストに出るので覚えておくように。覚えておくと吉。
「俺にお前の力は効かんぞ!」
「なら、頭のドラゴンで直接ボコるわ」
満を持して登場したテラー・ドーパントがマジで強すぎる。せっかくミック様という獣神を倒したと思ったら、今度は邪神レベルのバケモノかよ。そりゃあシュラウドも、サイクロンアクセルエクストリームになれって言うわ。
特殊能力持ちのドーパント(ジーン・パペティア等)は比較的肉弾戦に弱く、攻撃特化(バイオレンス・アームズ)のドーパントは搦手に欠ける。ところが、テラーは頭のドラゴンにより、肉弾戦も搦手も高水準を位置している。
その上、「何故翔太郎は怪しい園咲家を放置しておいたのか」という物語の矛盾点までカバー。そうだよなあ、スイーツ事件に霧彦さん死亡に若菜覚醒と、どう考えても園咲家が黒幕なのに、ずっと放置していたもんな。フィリップも真実を知ることへの恐怖で、自然と二の足を踏んでいたし。恐怖を上手く操ることで、風都という実験用のフラスコの中身を調整していたのか。
今となっては、井坂先生の計画も無理なものとしか思えない。あのドラゴン、ケツァルコアトルス並にバケモンだし。いったいWは、この強敵をどう倒すのか。フィリップの困惑といい翔太郎の怯えといい、全く勝ち目が見えないぜ……。
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