- 2005.04.22 Friday
- 小説 > TYPE-MOON
昔、自分は強かったんだと思う。
自惚れでもなんでもなく本気でそう思ってた。
しかしそのちっぽけな自信は簡単に踏み潰された。
南の方の大陸での未知の存在との対峙、負けを自覚する間もないほどのスピードで瞬殺された。
消え行く意識の中で漠然と感じた屈辱。
その屈辱を汲んでくれた者が居た。
彼等は時間をかけ、肉片から自分を再生させようとした。
彼等の願いがかない不完全ながら復活し、自分が眼を覚ました時に始めてみた物は―――
滅び行く彼等の姿だった。
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