- 2014.03.15 Saturday
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MP回復のために新ロボコップ観てきました。ちょっと無理した結果、今度はHPが危険水域なんですけどね。明日も朝から色々と。
全体的な感想としては、ロボコップという作品の要素を一旦バラして、もいちど今の技術や流行りの型で組み上げてみた感じ。さながら、殉職したマーフィーからロボコップを作り上げたかのごとく。
水準が高くなった現代のヒーロー映画に合わせ、きちんと標準以上の物にはなっています。前作ではもう無くなったものでしか無かった家族との絆をテーマの一つにしたり、リメイクに際して新しくなったボディの色にもちゃんと理由と説明が。ある意味、勢い任せだった前シリーズに比べ、非常に落ち着いた冷静な作りとなっています。
ただ、面白くはあったのですが、この“きちんとした”部分が足かせになってもいるかなと。色々再構成する過程で、ある意味ロボコップらしいエログロ方面も研磨されてしまったのかちと抑え気味。完成度の高さで惹きつけるというよりは、様々な尖った部分が引っかかるタイプの映画だったので、その辺の個性も若干オミットされたのは惜しいなと。今の世の中、ヒーロー映画も多いので、らしさの欠如はその映画を見る必然性の欠如にも。良くも悪くも枠内に収まっているので、キワモノ的だった元祖に比べ誰でも見やすいというメリットも有りますがね。このへん、きっと正解は無し。
以下ちょっとネタバレになるので、隠しておきます。
TV番組の司会なサミュエル・L・ジャクソン(パット・ノヴァク)。個人的には、それなりの頑固さや強さを感じてしまうサミュエルよりも、もうちっと軽薄な人を用意して、最後「やっぱオムニ社最低ですね! 私は最初から分かってましたよ!」と見事な手のひら返しを見せてくれた方がよかったかなーと言うか、旧作っぽいかなと。
ロボコップの物同然な扱いや、マスコミや企業のアレな軽薄さといった、ぞんざいさはもうちっと残しても良かったような気がします。きっと映画文法的には、あまりそういうのに頼り切るのもダメなんでしょうけど。
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