- 2013.05.17 Friday
- 日記 > 日々雑談
『デスストロークがモデルなだけあって、デッドプールの推理力もわりと高いですよ? ただ、キングクリムゾンばりに過程をすっ飛ばすので、「解決より先に探偵に犯人が殺された!」「殺人事件なんてもうどうでもいい、ヤツを止めろ!」みたいな事態になるだけで』(自身のTwitterより引用)
一応設定上、世界最高の探偵であるバットマンとデスストロークの推理力は互角という前置きをしておいて……。デッドプールも、それなりの推理力を持っています。最も、同じ傭兵であるケーブルもタスクマスターも調査や尾行のような探偵スキルを持っているので、ひょっとしたら推理力は傭兵の必要過程なのかもしれませんが。
この推理力と、前章までの展開が上手く一致した、オススメの話があります。タイトルは“Do idiots Dream Of Electric Stupidity”デッドプールWithメイド服で有名な“Monkey Business”と共にDeadpool - Volume 4に収録されております。
あらすじ:デッドプールが乗っていた長距離バスを襲撃する覆面強盗団。あっさりデッドプールが退けたものの、超お手製の電撃装置(動力源:車のバッテリー)を身につけたオッサンの電撃により、昏倒してしまい、強盗を許してしまう。
次の日の朝、地元警察署を訪れたデッドプールは当直の警官を牢屋にぶち込み、遅れてやってきた婦警に宣言する。
“この街のニューシェリフ、参上! 昨日の強盗事件は、責任持ってオレちゃんが解決してやる!”
これだけだと、またコイツやりやがった!で話は終わりとなるのですが……。
真相:覆面強盗団の正体は、地元警察。自作自演で、犯罪を有耶無耶にしていた。正義を失った警官=もう警官じゃなくね?というわけで、デッドプールはニューシェリフを名乗った。当直の警官は実行犯の一人で、婦警も共犯。昨晩のうちに、電撃を放つオッサンも追跡したデッドプールに無力化されており、通報により駆けつけたATFにより、その場に居た地元の警官と一緒に逮捕されていた。
ぶっちゃけた話「警察署占拠? ノリでやったんじゃねえの?」がデッドプールのキャラなのですが、今回はまだ正統です。しかも、殺害に至らず、ちゃんと他所に通報した上で、ほぼ無傷のまま相手に引き渡している。途中まで暴挙にしか見えないのは「警官が犯人!」と告発する過程をすっ飛ばしているせいです。
このひどく正しいあり方は、前回である“Monkey Business”の影響だったりします。スパイダーマンに愛されヒーローのあり方を教えられたデッドプールは、まずしっかりと、愛されるフリークスとしての足元を固めたわけで。ラストシーン、ちょっといい気分で、鼻歌を歌いながら去っていく姿は、無理な背伸びが感じられず、実に好ましい後ろ姿。
デッドプールのエピソードはどうにも派手なものばかりで、こういう地味で堅実な話は埋没しがちなものの。こういう話をあえて挙げることで、キャラとして更に栄えるのではないか。そう、思うのです。
最初、長距離バスに乗ってる際に見ていた夢の内容は、いつものデッドプールでしたが。荒れ狂う岩肌の海岸で対峙する、一人の男と神!
デッドプール「前から思っていたけど、そのカブトダサいよ! あと金髪のウェーブのかかった髪とか、まるで女の子じゃん!」
ソー「ムキー!」
コレもある意味、今回雷撃系の敵が出てくるよーとの伏線ですが。しかしコレ、どこのカミーユ・ビダンとジェリド・メサだw
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