- 2013.01.25 Friday
- 肉雑炊コンビの放談 > アメコミ
“今年の海外におけるキャラゲーの良作? Transformers: Fall of CybertronかThe Amazing Spider-Manじゃないかな”
ふじい(以下F)「キャラゲーの良作として、取りざたされるこの2本。とりあえず自分はトランスフォーマーをやってないので、アメイジング・スパイダーマンの紹介をば」
サイレン(以下S)「そーだな。プレイしていないのに深く評価するのは、まず無理だ」
F「ちなみにトランスフォーマー。プレイ動画を見ましたが、これは確かに素晴らしい!とひと目で分かる出来でした。高度な技術力と確かなゲーム性、高評価を受ける制作会社ハイムーン・スタジオ。忍び寄る赤タイツ、人質にとられるスタッフの家族たち。腕はいいし会社がメキシコに近い=いつでも本場のチミチャンガを食いにいけるし、こりゃいいわ! ということで、ハイムーン・スタジオの次回作は“Deadpool”です。ケーブルとドミノ、死の女神デスの出演は確定と」
S「え? 待って! どこからどこまでネタなのかが分からない!」
F「家族が人質に取られたとかチミチャンガ最高とか、俺が作ったネタじゃなくて、向こうのプレスリリースからの引用よ? そういえばコミコンで、アメイジング・スパイダーマンの看板がデッドプールにペンキで塗り替えられるっていう公式テロもあったね」
S「あーうん。OK、もう無理やり納得するから、ゲーム版アメイジング・スパイダーマンの紹介でいいや」
F「ゲーム内容を端的に解説すると、オープンワールド型のアクションゲームだね。スパイダーマンとなり、ウェブスイングでNYを跳び回ろう! ウェブを使った能力だけでなく、スパイダーセンスを使ったカウンターも容易に可能。慣れればすぐに、スパイダーマンを映画や原作みたいに華麗に動かせるぞ」
S「超人系グランド・セフト・オート(GTA)ってとこか」
F「今じゃプロトタイプやライオットアクトやインファマスと数多くの名作が出ているジャンルだけど、そもそもこのジャンルの黎明期、基礎を築いたゲームの一つが映画準拠のゲーム版スパイダーマン2とスパイダーマン3。いわば先祖返りと言っていいかもしれない」
S「他の作品はオープンワールド型じゃないのか」
F「それは、あったりなかったり? でもアメイジング・スパイダーマンにゲーム性が最も近いのは、このスパイダーマン2と3かな。同じ映画準拠だからってわけじゃなくて」
S「そもそもスパイダーマンのゲームって、一年に2本出るくらいのハイペースなんだっけ? マブカプみたいな、外部出演作もあるし」
F「他のスパイダーゲーの特徴をつらつらと上げると、“ノーマルモードとブラックモードがプレイ中常時選択可能。使用比率でED分岐”“アメイジング、アルティメット、2099、ノワール、個性ある四人のスパイダーマンを使用可能”“異常事態を前に、スパイダーマンと(映画登場済みの)オールヴィランが手を組んだ!”“ウルヴァリンやベノムを召喚獣的に使用可能”等などで、結構いろんな新要素をぶち込んでます」
S「ほう。ってことは、今回のアメイジング・スパイダーマンにも新要素があるわけだな」
F「そうだねえ。幾つかあるが、映画準拠のゲームとして珍しいのは……映画アメイジング・スパイダーマンの後日談ってことかな」
S「ええっ!?」
S「いやいや、映画の後日談って。それいいの? 許されるの? 今までは、映画のストーリーに、ゲーム版独自のヴィランと付随するストーリーを組み込んだ感じじゃなかったっけ? 今回大胆だな、オイ」
F「やっちゃったもんはしょうがないんじゃないか? 時系列は映画終了後、リザード騒動の傷跡も癒えたNY。グゥエンの案内で、改めてオズコープ社の研究所を訪れたピーターは、アリスター・スマイス教授が主導する、新プロジェクトを目の当たりにする。人間の遺伝子と動物の遺伝子の融合、リザードと自身をモデルにしたとしか思えないプロジェクトであった」
S「サイと人間でライノ、サソリと人間でスコーピオ。動物モチーフのヴィランが製造されたわけか。なんかアレだな、元祖仮面ライダーを思い出すなあ。蜘蛛男とトカゲ男とサイ男とサソリ男って」
F「お約束の偶然の事故により解き放たれる実験動物たち。しかもグゥエンがヴァーミン(ネズミ男)に噛まれ、発病した状態で研究所内に取り残されてしまう。ワクチンを作るには自分の知識では足りない。そうだ! コナーズ教授なら! 事件後、精神病院に収監されているコナーズ教授を、病院から連れだそう! わーうっかり全部の檻の鍵が開放されたー! 精神患者がNY中に大開放だー!」
S「おい。ピーター、バカだろ」
F「アメイジング・スパイダーマンのピーターラックは、他人どころか世界を巻き込みます。ただ、ここはあくまでゲームの導入部。これからスパイダーマンは、全ての事態を収束させるために、NY中を跳び回ることとなります。やがて明らかになる陰謀と宿命。スパイダーマンだけでなくNYごと蹂躙せんとする鉄の悪意。燃えるNY、逃げ惑う人々。能力を失い傷つきながらも前に進もうとする少年、ピーター・パーカー。そんな状況でスタン・リーからかかってくるガンバレ!との電話。映画に負けぬ、むしろそれ以上のボリュームを誇るストーリーは圧巻!」
S「なにやってんだ、あの爺さん!」
F「多分、スタン・リーのカメオ出演史上、最も目立つ場面での登場だと思うヨ! そもそも、あの人今回、プレイアブルな……これは後に回そう。とにかくでも、登場するキャラもかなり多いし、本人が登場せずとも痕跡を残しているキャラもいるよ?」
S「痕跡?」
F「ああ。途中、NYを撮影するサブミッションが幾つかあるんだけど、その中に“ああ。アイツの仕業か”としか思えない痕跡が。こんな感じで」
・公園に出現した不可解な流砂
・ビルの屋上に作られた、人間大の鳥の巣
・デイリービューグル屋上に散らばる、狼の毛や爪の跡
S「ああなるほど……スパイダーマンを読んだことがある人間なら、分かるねコレ」
F「こういう仕掛けは、ナイスだと思うよ? ちなみに精神病院脱走事件の際、ネコの如き素早さを持った銀髪の美女が出てくるんだけど、誰だろうね?(すっとぼけ) 最も彼女の場合、ゲーム後半できっちりと会えますが。あとアレだ、キャラゲーとして有難い要素として、原作コミックスの収録があるな。NY各地に散らばる原稿を集めるとアンロックされていくヤツ」
S「収録されているのは、ゲームに出るキャラクターの初登場回が主か。10人、10冊が解禁されるわけだ」
F「そしてゲーム本編には出てないのに、スパイダーマンの次に各コミックスでの出番が多い、ジェイ・ジョナ・ジェイムソン! コイツ、サイドキックかヒロインじゃねえの? もしくは最大のヴィラン」
S「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
F「色々台無しだ!w とにかく、映画準拠としながらも、原作も忘れない心意気。この原作愛とゲーム性が合わされば、そりゃあ評価も高いさ。一部のステルスゲー箇所のやり難さや、サブミッションが復活しないせいでクリア後にやることがなくなる。問題がないわけじゃないけど、他の良い所で十分補っているかなと」
S「ところでお前、さっきスタン・リーの話が出た時……」
F「ああ。今回、スタン・リーでプレイできるんだよ。予約特典、もしくはDLCで。蜘蛛の力を手に入れたスタン・リーでウェブスイング! 他にもライノやリザードで(専用のモードを)プレイできるDLCがあるけど、悲しいかな海外アカウントのみでの販売だから。アカウントの作成や、海外基準のポイント取得。ちょっと難しいね。俺もこの辺りは、諦めたし」
S「本来、日本は販売対象じゃないから、仕方ないか」
F「撤退しちゃったからね、販売会社が。あれから数年、スパイダーマンのゲームのクオリティは、言語の壁を物ともしない大進化。でもやはり、日本語でプレイしたいのが本音。また戻ってきてほしいな」
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