- 2012.10.08 Monday
- 小説
QB「ほむら。君以外の魔法少女は何処に行ったんだい?」
ほむら「まどかがここにいるじゃない」
QB「まどか以外の、ゴリラ以外の魔法少女は何処に行ったんだい?」
ほむら「後ろを見てみなさい」
オランウータン「……」
QB「確かにゴリラ以外だね。でも、違うよ」
ほむら「あなたは涙をのんでマスケット銃をバナナに持ち替えた、巴マミの覚悟を否定する気なの? もう、ティロ・フィナーレと叫べないのに、それでもああやって戦おうとしている健気さを否定できるの?」
QB「マミにも何があったんだい。沢山のバナナで遊んでいるオランウータンにしか僕には見えないよ?」
QB「でも、ピンク色のまどかと違って、あのオランウータンは普通の毛色だ。マミの要素が一切ないよね」
ほむら「……胸をよく見てみなさい。大きいけど、垂れてる」
QB「垂れてないよ!? 巴マミは大きいけど張りがあるよ!?」
QB「オランウータンのことは忘れよう。むしろ、全部忘れたいよ」
ほむら「あなたは、あそこで争っている赤毛猿とチンパンジーからも目を逸らす気? インキューベーダーがいなければ、争わずに済んだ二匹なのに」
QB「ほむら、もう君は、完全に彼女たちを猿で勘定しているよね」
QB「おそらく、あの二匹は、佐倉杏子と美樹さやかだね。もう流石に、見れば分かるよ。仲良く喧嘩してるし」
ほむら「見れば分かる。遂に貴方もこちら側に来たのね、キュゥべえ」
QB(同士として認定された……!)
QB「赤毛猿は佐倉杏子だとして」
ほむら「そこまで一瞬で見抜いた根拠を知りたいわ」
QB「何故、美樹さやかがチンパンジーなんだい?」
ほむら「チンパンジーには、寝とり寝取られの風習が」
QB「分かったから。分かったから、もういいよ」
QB「このままいくと、魔女がどうなるかもわからないね。もう、僕の常識は通用しないよ」
ほむら「この間倒した魔女は、美女が好きな、体長24フィートの巨大ゴリラ。エンパイアステートビルの屋上まで追い詰めて、なんとか倒したわ。飛行機が勝利の鍵ね」
QB「それは魔女じゃなくて、キングコングと呼ぶべき個体だよね」
ほむら「……みんな、もういいわよ」
さやか「いやー、ドッキリ大成功? なんかあたしに、流れ弾が来たような気がするけど!」
まどか「よくわからないドッキリだったよね。あれ? キュゥべえは?」
ほむら「ネタばらしする前に、肩を落として何処かに行ってしまったわ。ネタばらしする前に。少し、出遅れてしまったわ」(棒読み)
杏子「お前さあ……ネタばらししなかったら、ドッキリにならねーじゃん。ところで、マミは?」
オランウータン「ウホ」(ひときわ大きなバナナを抱えて)
さやか「ひょっとして、ティロ・フィナーレ!?」
まどか「ち、違うと思うよ!? マミさーん、終わったから、出てきてくださーい。マミさーん?」
オランウータン「……ウホ?」
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