- 2012.10.07 Sunday
- 小説
ゴリラ「ウホ、ウホ」
QB「……このピンク色のゴリラはなんなんだい?」
ほむら「見れば分かるじゃない。まどかよ」
ゴリラ「ウホー!」
QB「本能の赴くままに、ドラミングしているんだけど」
ほむら「このピンクの体毛。間違いなく、まどかよ」
ほむら「ちなみに、ババコンガはNGワードよ」
QB「誰に向かって話してるんだい?」
QB「よしんばここで、僕がこのゴリラが鹿目まどかであると納得したとして。理由は? まどかが、体長1.8m、体重200kgのゴリラになった理由は?」
ほむら「おかしなことを言うわね。魔法少女になった以上、なにがあってもおかしくないし、文句は言えない。態度と言葉をもってして、このことを私に教えてくれたのは、あなたじゃない」
QB「僕のせいにされても、困るよ。魔法も少女も、一ミリもゴリラとかぶってないからね?」
ゴリラガール「ティーンエイジがゴリラに変身して何が悪いのよ!」
コンゴリラ「マスコットだからと言って、調子に乗るなよ!」
QB「……僕が謝らないと、ダメなのかな」
ほむら「ゴリラへの変身能力を持つ少女と、魔法で金色のゴリラに変身する紳士。あなたの物言いを聞いて、怒るのは当然よ。アメリカのゴリラ業界の広さと深さは、日本の比でないわ」
QB「だんだん、まどかがゴリラになったことを受け入れられるようになって来たよ……」
QB「そういえば、随分とイメージが。服装も持ってる物も変わってるね、暁美ほむら」
ほむら「持っていた物を、必要な物に切り替えただけ、意識は何も変わってないわ」
QB「制服から、地味なつなぎに。銃器を捨てて、デッキブラシに。意識は変わってなくても、身分は変わってないかい? 女子中学生から、動物園の飼育係に」
ほむら「中学生にも、飼育委員という仕事があるのを知らないのね」
QB「飼育委員ってそんなに本格的じゃないし、そもそも、まどかを学校で飼ってるのかい!?」
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