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日々雑談〜923〜

 ……そういえば、映画グリーンランタン見なかったなあ。いまいちタイミングが合わなかったというのが、大きいけど。流石にDVDorBlu-ray化の後は、迅速にフォローしたい所。取り戻せ! 銀河の光! 
 違う。よく考えてみれば、このキャッチフレーズは何かが違う!


 腰を入れた武侠の拳と、速度をも置き去るようなストレート。二人の一撃は真芯でぶつかり、拳と拳の間で、音と空気を弾けさせた。至近距離で殴り合いを続けていた両者に、自然と間合いが生まれる。
「信じられん」
 アイアンフィストという、殴り合いに最も長けたヒーローの動きを選んで、こうも互角とは。いや、この手の痛みを考慮するならば。タスクマスターは、手を振ることで、拳の痺れを誤魔化した。
 バゼットは、拳を握りしめたまま、タスクマスターをじっと睨んでいる。痛みを誤魔化すことはせず、全ての感覚は、目の前の敵を倒す為に捧げる。マインドコントロールや自己催眠の類を使わずにここまで一貫した存在は、タスクマスターの歴戦の記憶にも、そうそう居なかった。
 タスクマスターは己の過ちを認める。バゼットは強い。この真っ直ぐな強さに、真正面から立ち向かおうとしたことは、愚かだったのだ。
「む……?」
 戦闘が始まってから初めて、バゼットの顔に感情が現れた。
 タスクマスターの構えが、一瞬で変わっていた。スイッチを切り替えたかのように、がらりと、簡単に。求道の拳士の技は、とうに消えさってしまっていた。
「悪いが、いなさせてもらうぞ」
 この地に来て、覚えたばかりの技を、タスクマスターは初めて使おうとしていた。朽ち果てた殺人鬼の技を。蛇は既に、飼い慣らしていた。

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