- 2011.05.25 Wednesday
- 日記 > 日々雑談
「涼宮ハルヒの驚愕」読了!
うむ。やはり、素晴らしい。SFノベルの理屈っぽさと、ラノベの軽快さが合わさった作風は健在。
それにしても、四年ぶりか。前編が分裂で後編が驚愕の立ち位置と考えると、えらく間があいた物だ。まあ、田中芳樹ファンから見れば、四年なんぞカップラーメンの待ち時間レベル。最悪、未完で終わると思っていたことに比べれば、続刊がこうして出ただけでも御の字ですよ。
なんかもう、驚き疲れたのでMMRを派遣して欲しい。そんなレベル。驚愕のフラグだけでなく、まさかあの話のフラグが今更回収されるとは……! 涼宮ハルヒの驚愕と言うより、読者が驚愕しぱなっしだよ! 宇宙人、超能力者、未来人。どの陣営からも、驚きの新事実が。完結はまだ先だとは思うが、それなりの道筋は立ってきたのかもしれんな。
以下、ネタバレの感想です。それと、店頭にあるようだったら限定版を買った方がいいですよ。200円少々で、短編イラスト入りの小冊子が貰えると思えば。
「この人間は、わたしの獲物よ」
こんなことを口にして助けに来るなんて、ピッコロさんかベジータぐらいじゃね? 敵の敵は味方を地で行く、僕らの朝倉さん。この人、ヤンデレというか、単に病んでる人ですよね。アーカム・アサイラムにぶち込まれるレベルで。てーか、朝倉さんにデレなんてあったっけ?
橘京子はホントに期待を裏切らないな。話についていけない様は、さながら天津飯に置いて行かれるチャオズのごとし。実力不足というより、所持するカードの枚数が少なすぎるんだろう。南無三。
あと管理者が、彼女のことをやけに気に入っているけど、その理由は彼女が“橘さん”だからだと思います。
佐々木さんのインファイトを、華麗にステップワークでかわすキョン。もうホント、EDや女性関係のトラウマという理由がない限り、ありえないぐらいなキョンの異性から向けられる好意への鈍感さ。分裂の時、古泉でさえ、ちょっとイラっとしてたよね? 蒼天航路の曹操の、孔明への無関心さと並ぶレベルだぜ。
藤原の行動は、未来人の行動原理として至極正しい。そして朝比奈さんの自制心や欲の無さが、ここに来て光り輝く。もう多分、藤原が出てくることは無いんだろう。未来に帰ったんじゃなくて、ノッた古泉が消し飛ばしてしまったんじゃないだろうな……。
史上最強の傍観者がついに動いた! 無意識とは言え、ハルヒが事態収拾に動いたのは初めてじゃなかろうか。今回、長門が動けなかったから、超常現象的なこともなんとか出来る人材が居なけりゃ、キョンも流石に詰んでただろうよ。団長! 団長! 団長ー!
まあうん、谷口はご愁傷さまということで。ハルヒちゃんでの描写じゃないけど、鶴屋さんって作中で力関係のピラミッド作ったら、頂点か直ぐ下に属する人なんじゃなかろうか。国木田には是非頑張って欲しいところ。標的は強いぞ? 谷口はご愁傷さまということで(二回目)