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日々雑談〜233〜

 蜘蛛の糸なんて物を、久々に読んだんですよ。やはり芥川先生の文章力はスゲエな。色々と引きずり込まれる。
 現実と比して考えると、カンダタは随分マシなのかもしれない。だってほら、本当の馬鹿は蜘蛛の糸が垂れても、悩んでばかりでしがみ付かないから。糸が切れるより先に、お釈迦様の情が切れるわな。


 ある同人誌に、ジャンルとの関わり方について書いてあり、中々にそれがイイ話だった。
 製作者を貶すようになるまでの狂信を自覚し、一歩引いたところからジャンルを見て、改めて1ファンとして関わる。そうなんだよな、1ジャンルに突っ込みすぎると、色々とバランスを崩しておかしな事になるんだ。ジャンルへの愛と二次創作のクオリティは、比例すれども正確な比例ではない。時たま、反比例にもなってしまう。こういう事を書ける位に達観しただけでも、たいしたもんだ。
 本の内容自体も面白かったし、後書きにもこうやって考えさせられた。中々お買い得な本だったな。

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