- 2012.07.29 Sunday
- 日記 > 日々雑談
バットマンを破壊した男といえばベイン。スーパーマンを殺した怪物といえばドゥームズデイ。ほぼ同時期に出現した、スーパーヒーローを打ちのめした悪役の共通点といえば、長年の仇敵ではなく新たな大敵であること。決着が付けられなかった相手との決着を急に付けさせるより、殺す壊すという状況を先に用意して、適したキャラ、やり遂げられるキャラを創りあげるというやり方もこの二人を見る限り、悪くはない。
最も、殺す壊すの展開を新参者にやらせるために、クリエーター側の細やかな気遣いが行われているのも事実。ベインは“ここで勝負をかければいける!”という状況を何度も我慢し、完璧なチェックメイトをかけられるまで動きませんでしたし、ドゥームズデイはメトロポリス壊滅寸前の大立ち回りをスーパーマンと演じた後に相打ちと、新参者の大金星に説得力を持たせるための描写には、並々ならぬ力が込められています。
そして力が込められるのは最初だけ、あとはどれだけスタートダッシュの業績で、キャラとしての自分を確立できるかが勝負。ベインもドゥームズデイも、後の再戦では負けてますし。ただ、いくら負けてもこの二人の破壊者や殺害者としての異名が汚れることはない。二人は、スタートダッシュの成功例でもあります。
こうやって書いてみると、悪役業界っていうのも厳しい世界だわ……。
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