- 2006.03.08 Wednesday
- 日記
修羅場を越えた。
大変だった……いや実に色々。
でもなんでだろう、全ての過程と結果を話した時に管理人が大爆笑したのは。
自動車免許の見極めがあまりに貰えなかったため、ハンコを押すスペースが無くなり教習原簿にセロハンでスペースが追加されたお前の方が十分に面白いよと思いつつ、当たり障りの無いレベルで情報公開。
まあ、ぶっちゃけると卒業単位が足りなかったんですね。
たった一つの必修授業を落としたせいで単位不足。最後の最後で取り返しのつかないミスを犯す愚考。例えるならば、人間競馬でうっかりゴールの窓を開けてしまった佐原君(突風に吹き飛ばされて落下)
俺が素で馬鹿なのもあるかもしれませんが、授業中に言ってたテスト範囲と本番の範囲が違うのってどうかと思う。
※ココ九割出るよ→一割の確立で出ない
と言うか生徒引っ掛けて何が楽しいんでしょうか、四年生は人生変わる可能性があるというに……というか素でキチガイか?
で、再試の憂き目になったわけですが、範囲は先だっての授業と同じ場所と発表が。ならば前回の傾向から対策を練るしかないでしょう。
……だが、その発表を信じていいのか? 前回は信じて馬鹿を見た。
信じるか信じないか、二者択一で地獄行き。
しかし、教授に一遍の良識があればここでブラフは無い筈。
ならば信じるしかない!!
う、裏切られた……(キングに裏切られたネプチューンマンの顔で)
本番当日、目の前に出された問題は見覚えが無いものでした。
というかこんなんやったか? 確か前回の試験の範囲は配られたプリントの筈なのに。
裏切られたと打ちひしがれていてもしょうがない、キングに喧嘩ボンバーぐらいは打つべきなんだと今までの知識を総動員して回答。なんとか半分以上は自信を持って回答を書けた。だが、前日ほぼ徹夜で勉強していたせいか頭が働かない……しかもそこで勉強していた内容も出ていない、まさに逆境!! というかもう駄目だ!!
なんとかテストを終えた直後に色々と手続きをしていると、向こうで歩いているのはキチガイ件の担当教授。ここは一つジャブ的な牽制で俺の具合を聞きだして不安を解消しましょう。なあに、一発必中ストレートな『発表範囲と現実の範囲の違いについて』という向こうに非があるネタもある。上手く交渉して単位習得に一歩近づこう。
「あ、どうも教授。テスト難しかったですよ」
「君には単位あげられないね」
( д ) ゚ ゚
オープニングからデンプシーロールが炸裂しました。
いきなりなんでキレてんのこの教授!? 俺、頑張ったけど駄目でしたか!?
「いや、ちょっと待ってくださいよ! なんでいきなりそれなんですか、第一あんなもの授業でやってないじゃないですか?」
「やったじゃない、最初の授業にちょこっと紹介して」
それ範囲違うから、後期試験の範囲じゃないじゃん。思いっきり春な前期だから。
春なのは貴様の頭だけで十分だ。
あと、タイトル紹介しただけの文献を範囲にするなよ。本文初めて見たぞ。
「私が設定したんだから文句つけるな」(意訳)
権力者の理屈になおも食い下がる小市民な俺に「待っていろ」と言い残して職員室に消えた教授。正直喧嘩腰に近い状況ですが、すでに引けるところではない。ここで引いたら完全な負けだ、少なくとも俺が粘れば後進にはいい事があるかもしれない、俺は留年だとしてもだ。
「何か?」
20分後に職員室から出てきた教授の第一声はそれでした。
この野郎、俺が引いたと思っていやがったのか。しかも自分には非が無いと言い募る態度。ここで俺の腹は決まりました。
「何かじゃないッスよ、先生が待っていろって言ったんじゃないですか」
一応言葉は大人しいものの、明らかな喧嘩腰。それを無視して立ち去ろうとする教授を追いかけます。
「大体……君は範囲がどうこういうけれど、もう一人の子は満点に近かったよ。あんな零点に近い内容でよく文句をつけられたものだね」
たった二人の追試受験者のもう一人……確か運動部で功績があって再試の対象になった人か。八割出席未満には再試の機会も与えない教授が、どこかからのごり押しで再試験の権利を与えた人だ。しかし満点とは、運動で培った根性を勉強に流用したアスリートは恐ろしい。
ちなみに出席率の時点で既にこの教授は毎年幾人もの人生を変えている。たとえ本業の不調で就学困難な夜間学生も一刀両断だ。
ここでもう一人が良いと言う事で、俺の意見は空論となる。俺は自分の無知を振り回して文句を垂れている馬鹿ということだ。だがまさか零点とは……そこまで俺は阿呆だったのか。
「ならば君の解答用紙を見せようか?」
教授が勝ち誇って解答用紙を俺に見せる。
確かにバツばかりで目の当てようも無い解答用紙。これなら教授の怒りも最もだ。殆どが空白でやる気のかけらも感じられないテスト用紙。八割が空白と言う時点で潔い気もするぐらいの答案だ。
というか……
それ、俺の答案じゃねえよ!!
「先生、それ俺の答案違う!!」
「なにぃ!?」
いくらなんでも八割空白では出さないよ、俺。自信が無かった部分も最後の足掻きでそれなりに書き込んだし……ってことはこの空白答案の持ち主は消去法で運動部の奴か!?スポーツで培った根性とかどうした!?
流石に入学の推薦試験の際に
「白紙でも合格だから、形式だから」
と試験監督に念を押されるだけあるわ! スポーツ選手がさっさと卒業あきらめてどうするよ! あきらめたらそこで試合終了だよ!!ぶっちゃけ、なんらかの圧力で無事に卒業とかありえるがな
慌てて確認する教授。そしてもう一枚の書き込みが多い答案を取り出す。
「ひょっとしてこっちが君か!?」
「そうッスよ! あんた俺の名前素で間違ってたのか!?」
「いや。私が受け持つ二十人もの生徒……流石に完璧には覚えられなくて」
二十人くらい覚えろよ!! 高校の担任は四十人以上覚えるんだぞ!!
「名前の頭の漢字も一緒だし」
残りは一文字もカスってねえじゃん!! 別に珍しい名前でもない俺の苗字の頭文字と同じ頭文字の苗字の生徒なんてクサるほど居るだろ!!
「同じような帽子かぶっていて雰囲気も似ていたから……いやー悪い悪い」
俺はニット帽で向こうはキャップ……俺は骨太だが向こうは線が細い……俺と彼が似ているのなら高見盛と魔裟斗も似てるで通るぞ。
てえかツッコミ疲れた。
「君がこっちなら追試大丈夫だよ。いやーすまなかった」
「いや、俺のほうこそスイマセンでした……」
なんか俺の中でポッキリと折れた、闘志とか色々。
スマナイ後進の諸君……この人は俺の限界を超えたキ印だ。
色々あきらめて平和的雰囲気で手打ちして解散。お疲れ様でした。
今回の教訓
その1 運動部でも勉強はしよう
その2 大学の教授はキチンと選ぼう
その3 相手をよく確認してから喧嘩を売ろう
その4 殴ってもいいよね?
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