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アーカイブ: 2008/01

きみあるアニメ版感想〜その1〜

というわけで、きみあるの感想書くよ!
キャプとかできりゃあ、いいんだがねえ。ま、文章のみでツマランとは思いますがお付き合いくださいませ。なるべく毎週書くようにはしますんで。


 ふと思ったんですが、タカヒロさんの芸風そのままアニメにすると、行き着くのは別の執事アニメなんですよね。あの、土曜の朝にやってくるせに深夜枠のニオイ漂う某アニメ、あくまでアニメ版なー。キー局の先達が居る状態で、先達以上の人気を獲得するのは難しいぜ。
 だが、ある一点において、俺はもうこのアニメから目が離せない状態なんですよ。だって、主人公の錬の声がドモン=カッシュですよ?
「大佐ぁぁぁぁぁ!」
「このバカものがぁぁぁっ!!」
 東方師弟復活ッ! 東方師弟復活ッ! 東方師弟復活ゥッ!!
 OPのやり取りだけで、来週も絶対見ようと思った。今回はもうね、TV版にあたって練りに練られた声優陣でして。ゴメン、あんま大声で言えないんでわかってくれ
 前回のつよきすは正直第一話というか、放映前の時点でどうしようと頭を抱えていたのですが、きみあるは大丈夫そうなんで今後に期待。


今週のポイント
夢お嬢様の扱いを見て、第一話の脚本はタカヒロさんが書いたんだなと確信した

2007冬コミレポ〜誰が殺したクックロビン〜

というわけで年末コミケ3日間のレポだー!!
当然、日記タイトルの副題に意味なんか無い。


一日目
 明日が自分らが参加する日なワケで、今日はコミケ行かずに準備に費やそうぜって話をビックサイトの前でしていました。手遅れすぎる。
 一日目主に行ったのは三国志大戦のスペース。いやーたぶんここぐらいじゃねえかな、本の販売と並行してカードのトレードも行なっているのは。女性系武将引取ります、とか呉の武将募集中、とか綺麗な武将様が各地で求められている様子。まあ、俺は耽美系の武将に全く興味ありませんからね。歴代デッキの面々はイケメンどころか、彼らは人間なんだろうかレベル。なら仕方ない。俺の最近何故か引きまくっている呉武将を放出するか。

「ねえねえ、このSRリクソンと軍師Rリクソンはどうだい?」
「3のカードはダメです」
 にょろーん

 まあうん、向こうも困るよね。3のカードはぶっちゃけ高騰してるし、交換の弾がおいそれと用意できないよね。しかしどちらを向いても魏呉蜀。西涼も黄巾も南蛮も袁家も見当たらん。ええい、群雄をフューチャーしているサークルは無いのか! 確かに排出停止くらったし、ビジュアル的にマシな連中が片手で数えられるし、使用者も少ないし、脳筋だし、ぶっちゃけ使いにくいし……うん、必然だ
あとなんで途中でちゅるやさんネタを使ったのかは、俺も知らん


二日目
 イベントの開始時間って大体10時くらいじゃないですか。なんで、9時位に現地に着けばどーにかなるだろうとか思ってたんですよ。サークル入場締め切りとか考えていなかった訳でして。
 集合時間が2時間早い朝6時半集合じゃないと間に合わないと解ったのは当日の深夜2時でした。いや、大晦日の集まりの打ち合わせとかやっててね、それがひと段落着いたところでスケジュール見て我もビックリ。いやー朝の時点で管理人すげー機嫌悪かった。ここに載せたら、炎上するんじゃねえかレベルの暴言をバシバシと。
 まあ俺も確かにスケジュールの調整をミスったが、手持ちの書類は一度全て見せているワケですよ。一度そちらでも確認しているんだから、全責任を俺に押し付けるのは間違っているわけで。なおこの文章は数行後へのネタふりです
 会場に着くと、見渡すほどのキョン×古泉! なんでボクたちはここにいるんだろう……? いや、両隣とか普通にパロしてるサークルも結構あったんですがね。数がいかんせん少ない、女性向けが三国ならば、まさに我ら群雄勢力!!
 えー前に印刷所から連絡があったので、知ってはいたのですが、今回の新刊、実は致命的な誤植がありまして。裏表紙におもくそ『2006 肉雑炊』とか書いてあるんですよ。そりゃ流石に印刷所の人も焦るよね! 普通誤植の連絡なんてないって。ここ俺タッチしてない部分でして、戦犯は管理人です。もう最悪ですよね、2006って書いてあるの見て買うの止めた人けっこー多いんじゃないかなあ。ありえない、ありえない、ザ・サムライでZEROのバーサーカーの正体暴露しようぜーって言うほどありえない。え? 俺も確認したハズだって? はははー知るか
 えーそれで本題に入りますが、うん、想像以上に売れた。表紙の絵をちょっと拡大して貼ったりしてアピールしたので、結構皆さん足を止めてくれました。まあ正直な話、目に留めた人のリアクションが「おっ?」というより「ゲゲーッ!?ウルトラマン!?」って感じでしたが、肉風に。でも皆様結構な確立で買ってくださりました。ありがとうございます。うみつきさんに足向けて寝れねーぜ。そういえば何人かの方に、なんでハルヒとウルトラマンのクロスなんですか? と聞かれたが、それは書いた俺も疑問に思う。一時人だかりも出来たし、次に目指すは行列で。遠いなー

あったことその1
 2006とか酷すぎたのと、あとがきに書き足りないところがあったので急遽ペーパーを作ったのですが、予想以上に売れた事もありペーパーが足りない事態に。入れ忘れも含め、ペーパーをお渡しできなかったお客様も……。いや、ホンマ申し訳ないです。次回販売の際にはきちんと枚数を用意して、再販版では全て修正した上であとがきもきちんと加筆版を加えます。

あったことその2
 「肉雑炊管理人が店番をしていると不自然な程に売り上げが下がる」。そろそろ広辞苑の貧乏神の項目にこんな感じで追加してもいいんじゃないかというぐらいに、マジで売れない。極端な話、俺が一人で留守番していると売り上げが上がる。逆に管理人が一人で留守番していると一冊も売れない。洒落でもなんでもなく、これは経験で打ち立てられた真実。イッツトルゥー。
 まさか今回も? 流石にコミケだしねえ、HAHAHA。と思ってたら伝説は打ち破られなかった。立ち読みした人の購買率が、管理人が居ないとき8割だったのが、帰ってきて2割ぐらいにまで一気に落ち込んだときはどうしようかと。午前中、あまりに効果が顕著だったので、お小遣いあげるから遊んできなさいって真顔で言った。午後には少しマシになったが、伝説が終わるほどでは無いと思われ、今後の管理者の動向には経済学者も注目しているとかしていないとか。

 なんやかんやで二日目終了時には結構な数売れておりました。新刊だけでなく、ついでに持ってった近代百鬼夜行も売れたのが嬉しかったり。こっちは挿絵もなんもないのに。とりあえず夏コミも応募して大丈夫かな?ぐらいの成果は出せました。本気でネタが思いつかないんで、何のジャンルにすればいいやらって感じですが。
 そして明日三日目が本番。ジャンル的にも見逃せないものばかりだし、今日の売り上げで多少懐はあったかいし、燃え尽きるぜー!!


三日目
……用事がでけてしまって行けんかったorz

2007冬コミレポ〜完〜


おまけ
「この荷物お願いしま……ゲゲーッ!?」
「ちょ、お前ふじい!?」
「ヒトチガイデス」
「人違いでもなんでもいいから手伝えやオラー!!」
 いや、ボク何年か前に運送屋の経験があるんですよ。うん、荷物出しに行ったら見知った顔がゾロゾロと。なんで事務所総出で来てんのさー!? たぶん一番、コミケで素が出た瞬間だった。

 

クビツリタヌキ

 ぶらぶらぶら。風に揺れる、身体。
 或る高層ビルの屋上から、彼が飛び降りたのは早朝の事だった。遺書は無いが、靴が綺麗に揃えられており、周りが清められていた事から自殺と判断された。
 彼の首には縄が巻きつけられていた。荒縄の先端はビルの自殺防止用の手すりに巻きつけられており、縄の長さは当然ビルの高さに劣る。つまりコレは、投身自殺ではなく、豪快な首吊りという事になる。あまりの落下時の衝撃に、首の骨が砕け、首が千切れんばかりに伸びきっている。第一発見者の勤勉なOLは、窓の外で朝日に照らされる彼と目が合ってしまい失神した。

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ザ・サムライ〜ラストラウンド〜

 聖杯戦争はこの場所に帰結する。
 柳洞寺に隠された洞穴。本来ならばこの洞穴で、従者の誇りがぶつかりあい、姉妹の因縁が清算され、一人の男の執念が滅びる。つまりは最終決戦の場所。
 しかし、今この洞窟で行なわれているのは決戦ではなく、ただの特訓だった。だがこれを特訓と呼んで良いものか。特訓というにはあまりに無慈悲で、あまりに残虐。傍から見れば、これはただの拷問しか見えなかった。


 深い洞窟でネプチューンマンはギターを奏でていた。曲目は『イエスタディ』英国の傑物ビートルズの代表的な名曲だ。亡き母を偲んで作った詩は、なにか物悲しい。
「うっ……」
 呻き声が合いの手で入り、ネプチューンマンは演奏を止めた。
「どうした。まだ八時間しかたってないぞ」
 洞窟の天井に吊るされ呻く、士郎の姿は凄惨だった。上半身裸でぶら下げられられ、ところどころに血が滲んでいる。血の臭いをかぎつけたコウモリたちが、士郎の血をすする為に群がり、新たな傷が生まれる。新たな傷から湧き出た血が再びコウモリを呼び寄せると、終わらない苦痛が続いている。
「こ、こんなことで強くなれるのかよ。もっと、道場で鍛えたり、魔術について勉強するとか、こんなんで聖杯戦争を終わらせることができるのか?」
「勝ち抜くために、こうしてんじゃねえか。この特訓は俺たちの勝利に直結してるんだぜ。聖杯を手に入れるためにな」
「聖杯……? 俺は、戦争を終わらせたいが、聖杯なんかいらないぞ」
「ふん。やはり甘チャンだな。その性根をどうにかせんと、お前は永遠に三流魔術師だ」
 ネプチューンマンはギターを置き、士郎の眼下に歩み寄る。
「ひとつ、面白い話をしてやろう。俺と同じ境遇の正義超人の話だ。ソイツは、魔界のプリンスと呼ばれる冷酷非道な悪魔だったが、正義超人の友情を目の当たりにし、一人仲間を振り切り出奔して、正義超人入りを果たした。そして正義超人対悪魔超人の最後の戦いが終わり。正義超人軍団は解散、男は魔界に戻り結婚し子をなし、息子を自分と同じ正義超人にしようと鍛え始めた。今、男はどうしていると思う?」
「息子を育てている最中か、それかもう育て終わって息子に正義超人の座を譲ったんじゃないか」
 士郎の希望ある答えを聞き、ネプチューンマンは高笑いし、話を続けた。
「ハハハーッ! 残念! 正解は、男は自分が正義超人であったことを後悔し、己の手で殺した息子を思い懺悔の日々さー!!」
「なんでさっ!?」
「耐えられなかったんだよ、悪魔の血に息子が! 息子は正義超人であることに苦痛を覚え、悪魔への道をこっそりと歩み始め、知って咎めた実の母を惨殺したんだ。そこまできて男はようやく気付いたのさ。悪魔は所詮悪魔、正義超人になどなれるはずが無い。息子が悪魔となってようやく、自分が現役バリバリの正義超人であった時に感じていたザラついた違和感の正体を知った、愚かな話だ! 男は母を殺した罪の清算として、息子を殺し。自分が間違っていたせいで妻と息子は死んだと懺悔の日々を送っている。正義なんてもんに憧れなければ、二人とも死なずにすんだとな。ハーッハッハッハー!!」
 絶望的な物語は終わりを告げ。同時に、この狂った特訓も終わろうとしていた。
「ウォォォォォォォ!」
 士郎はロープを己の力のみで引きちぎり、拘束から離れる。徐々に肌が黒くなっていき、髪も茶色気味の毛から白髪へと変色していく。その姿はまさにアーチャーそのもの。急激な変貌を遂げた士郎を見てネプチューンマンは満足げに叫んだ。
「そう、その正義感を一度全てとっぱらった姿が強者たるお前の姿だ! 衛宮士郎では俺のパートナーになりえない。だが、お前が英霊エミヤならば、俺とお前は戦争に勝利し聖杯を手に入れ、完璧超人界復興を成し遂げられる!」
「そうか、俺は、いや私の到着点はこの姿なのだな」
 口調までそのものとなった士郎、もといエミヤはゆっくりと立ち上がった。そこへ再び群がってくるコウモリ達。瞬時に投影された黒と赤の両刀が、獣と鳥の間に位置する中途半端な生き物をはっきりと一刀両断した。コウモリの死骸が周りに積もる。
「話は聞かせてもらったわ!」
 岩陰から飛び出してきたのは凛だった。この洞窟での特訓をいぶかしみこっそり後をつけて来ていたのだが、既に事態は最悪の方向へと進んでしまっていた。
「いままでよくも騙してくれたわね。完璧超人界の再興? そんなものに聖杯は使わせないわ」
「怒鳴られるとは心外な。君の死んだ相棒に再び会わせてやったのだ。少しは感謝して欲しいものだな」
「……どうやら交渉の余地も無い様ね」
「それはこちらも同じ事。オレの企てを知られてしまった以上、お前を帰すわけにはいかねえ。さあエミヤよ! ゴングが待ちきれんだろう!? これが英霊エミヤとしてのお前の初仕事だぁ―っ!」
 ネプチューンマンの合図を受けたエミヤは一瞬も躊躇せず、ゆっくりと将来の主となるべき女性に、切っ先を向けた。
 そして音が後をついて来るほどの速度で駆け――

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