ザ・サムライ-VS金ぴか

 静かな教会の私室で言峰が一人ワインをすする。
 酒の肴はチーズにクラッカー、彼とて毎日マーボー豆腐を貪り食っている訳ではない、それなりに常識的な嗜好があるのだ。
 ちなみにチーズの袋にマーボー味とでかでかと書かれている事には触れないのが乙女の嗜み。
 それはともかく彼はここ最近では珍しいほどにくつろいでいた、着ているバスローブがムカつくほどにジェントルメンだ。
「平穏だ……」
 平穏を崩す側の人間のクセに妙に満ち足りた顔でほざきやがる悪役、ともかく彼は珍しくトチ狂ったセリフを吐くほどにくつろいでいた。
「言峰ー!! 」
 そのくつろぎを一瞬でぶち壊す大声、その主は扉を蹴り破りそのままの勢いで言峰の胸倉を掴み揺する、揺する度にバスローブがはだけ鍛えられた胸筋がチラ チラ見えるのが精神的に物凄く痛い。
「落ち着け……ギルガメッシュ、久々に顔を見せたと思えばいきなり……」
「セイバー! セイバー! セイバー! 」
「……せめて人間に解る言語で喋ってくれ」
 興奮し原始人並の会話能力を発揮する僕らの英雄王、多分エンキドゥ辺りが冥土で泣いている。
「ええい我がマスターならフィーリングで理解しろ! 言峰! セイバーが再び姿を現したそうだな! 」
「ああ、その事か」
 確かにセイバーは出現した、しかしアレだ、明らかに前回の聖杯戦争は別人だ。
 エクスカリバーを振るい戦場を華奢な体で駆けた王の名を冠し少女。
 かたやセイバーのくせに剣を持たずに己の肉体ひとつで聖杯戦争で暴れまわるジャンプ出身の筋肉オヤジ。
 だがどうもこのリアクションを見ていると勘違いしている、どんな情報を掴んだのかは知らないがギルガメッシュは今回のセイバーも己が愛したセイバーが再 召喚されたと思っている。
「ランサーから聞いたぞ、なんでも今回のセイバーは前回と同じくアルトリアとな」
 間違いない、この金ぴかは青タイツにからかわれたのだ。
「ええい! こうしてはおれん。我はセイバーを迎えに行って来る、手伝いは期待しないが邪魔はするなよ! 」
 妙な純粋さの性で信じてしまっているのが悲劇的展開。
 そのまま勝手な事を言い放ち既にバスローブをはがされ撃ち殺したいほどの色気を放つの言峰を置いてイカレ具合MAXで光の速さですっ飛んでいくギルガ メッシュ。
 もうその目に映っている物は一つ、それは永い間恋焦がれていた凛々しき少女の姿だけ。

 我が家の食卓は今日もにぎやかだなあホント。
「もぐもぐ……士郎、なんか味噌汁の味濃くない? 」
 小姑のような顔で偉そうに言い放つツインテールの居候。
「しょうがないですよ先輩は疲れてるんですから、疲れていると自然に味覚がショッパめになっちゃうって言いますし。遠坂先輩やネプなんとかさんが先輩をし ごかなければ美味しい味噌汁が毎日飲めるんですけどね」
 なんか妙に嫌味が入ったセリフを放つ可愛い後輩。
「人の特訓している暇があったら自らを鍛えたらどうですか? 豊胸体操とか」
 ははは、最近疲れているせいか幻聴が聞こえる。
 幾ら小声でも桜がそんなセリフ吐く訳無いよな、彼女は癒し系で日常の象徴なんだ。
 きっと俺だけに聞こえた幻聴、そして遠坂が手に持っていたお椀をグシャリと握りつぶしたのも俺だけに見えた幻覚。
「やるな大河! 流石はタイガーと虎の名を冠せし名を持つ女よ! 」
「虎言うんじゃねーーー!! 」
 料理が所狭しと並べられた食卓で互角のフードファイトを繰り広げている我が従者と我が恩師。
 ああ、本当に平和だ本当に、なんか無性に旅に出たくなったんですが俺。
「ぬう! 」
「甘い! 」
 最後のひとかけらとなったオカズをネプチューンマンより早く箸を動かし奪い取る藤ねえ、いやバーサーカー並みの身体能力を誇るネプチューンマンになんで  勝ってるんですかこの虎。 
「ああ、至福……外人さんに箸使いで負けてしまってはヤマトナデシコの名折れだからねー」
 幸せそうな顔で肉をほおばる藤ねえ、とりあえず全国のヤマトナデシコに謝れアンタ。
「く、くそう。ここまで完璧な敗北は富士のトーナメント以来だ」
 血の涙を流しかねないほど悲しみを叫ぶネプチューンマン、とりあえず契約打ち切っていいか?
 ん? 空からなんか飛んでくるのが窓から見える、鳥か? 飛行機か? いやアレは……
「ゲゲ――!? あれは? 」
「ほえ? 」
 それがなんなのか確認する前に飛来物は縁側に到達、縁側と窓と窓際でフードファイトを繰り広げていた餓鬼二匹を吹き飛ばした。
 ギャー! 庭が縁側が窓が! 最近主に食費関係で出費が激しいって言うのに!!
 誰だか知らないがとてつもなく(経済的に)痛い襲撃しやがって!!
「なんと言う威力の攻撃だ! ベルレフォーンにも劣らぬぞ! 」
 瓦礫から平然と這い上がってる時点でそのセリフには説得力が無いぞ。
 あ、そういえば藤ねえ大丈夫か?
 ……うわー黒こげでアフロだよ、これなら確実に命に影響は無いな、アフロだし。
 とりあえずヤマトナデシコからアフロナデシコへ爆誕した藤ねえを脇にどかす。
「ふふふ、迎えに来たぞセイバー」
 爆発で巻き起こった噴煙が晴れ、趣味の悪いゴールドクロスを着た男が姿を現す。
 何座だか知らんがあんな変な格好した奴はサーヴァントしかいないよなあって、桜忘れてたよ!!
 桜がアレを視認してしまったらヤバイ、下手したら一般人なのに聖杯戦争に巻き込まれる事に……
「大丈夫よ、桜はさっきの衝撃で気絶したみたいだから」
 俺の心を読んだのかあっさりと問題を解決してくれる遠坂。
 えーと、気絶したはずの桜が何故に頭から血を流しているのか? 遠坂が後ろ手に隠している血まみれのブラックジャックの意味は? なんか一つ問題が解  決した代わりに疑問が大量に増えたんだが。
「幻覚よ」
 さいですか。
 あっさりと納得する俺。
 すまない桜、世の中には探ってはいけない事が多々有るんだ。
「ぬ? おかしい……ランサーからここがセイバーの住処だと聞いていたのだが不在か雑種? 」
 雑種って俺か? なんでこの野郎は人の家を派手にぶっ壊しておいて偉そうなんでしょうか。
 しかもセイバーことネプチューンマンは目の前にいるじゃないか、目が悪いとかそういうベタなオチですか?
「貴様一体俺に何の用だ! 」
 当然ながらネプチューンマンが叫ぶ。
「バーサーカーには用は無い、貴様が何故セイバーの住処にいるのかは知らないが死にたくなければ其処をどけ」
 ……もしかしてアイツは重大な勘違いをしていないか?
「ねえそこの謎サーヴァント」
「なんだ女。セイバーを出す気になったか? 」
「あのね、みんな勘違いするんだけど、悲しい事にセイバーはそこの大男よ」
 ピキ――
 遠坂の極限まで残酷でコンパクトな一言は確実に金ぴかを周囲の空間ごと凍結させた。
「なぜ悲しいことなのだ遠坂よ」
 文句を言っているネプチューンマンはともかく放って置く。
『気持ちは解るぞ、英雄王……』
 遠坂に霊体化して憑いてる赤いヤツもなんか言っている、てーかお前まだ居たのか? 出てこないんでてっきり成仏したのかと。
「は、ははは、だまされんぞ女。こちらはセイバーの確実な情報を掴んでいるのだ」
 声がどもっている時点で情報に全く説得力が無さそうだが。
「まず今回のセイバーはイギリス出身だ」
「確かにそのとおりだ、俺はイギリス出身、若い頃は超人オリンピックのイギリス予選にも出ていたぞ」
 なんだその怪しい名前の五輪は。
「ア、アホ毛が頭に一本生えているそうだ」
「ああ、なぜか毛が一本だけ跳ねてしまうのだ。どんな強力なヘアスプレーも効かん」
 本当になんで萌えキャラ必須のアホ毛が対極に居るような筋肉オヤジに生えてるんだろうな。
「き、貴様が本当にセイバーなのか? 第一剣を持っていないではないか」
「俺には伝家の宝刀がある、この一本でライダーにバーサーカーと数多のサーヴァントを退けて来た」
 もう何回も突っ込んだんだが幾ら強力でもラリアットを刀扱いするのは無理があるんじゃないか?
「そ、そんな馬鹿な……」
 真っ白になり膝を付く金ピカ、いきなり乱入して一人で騒いで一人で落ち込んで、ワケわからんサーヴァントだな。
「ふ、ふふふふ。ハーッハーッハー!! 」
 うわ、いきなり笑い出しやがったコイツ。
「遠坂、黄色い救急車ってどう呼ぶんだ? 」
「さあ? とりあえず119でいいんじゃない」
「騒ぐな雑種共! 我は気が違ってなどおらん! 」
「うるさいわねーキチ○イはみんな自分はキ○ガイじゃないっていうのよ」
 ヤバイ極論を言い放ち受話器を手に取る遠坂。
「止めろと言うに! 」
 パチンと金ぴかが指を鳴らすと同時に電話の回りに無数の短剣が現れ電話機本体を粉々に砕いた。
「な――? 」
 思わず遠坂の動きが止まるが俺も同じ事、なんだあの攻撃は――?
「セイバーがおらぬならこの様な掘っ立て小屋に様は無い、だが我を小馬鹿にしたツケぐらいは払ってもらおうか」
 同時に金ぴかの背後の空間から続々と湧き出る武器……違う、あの槍はゲイボルグ!? ランサーの武器である筈の物が何故ココに?
 注意深く見てみると湧き出てる武器全てが素晴らしい業物だ、まさかコレ全部宝具か!?
 そしてとてつもなく威厳あふれる物言い、これは単なる自意識過剰からではなく強さに裏打ちされていたのか。
 コイツ今までのサーヴァントとは別物――
「ハ! ガキが偉そうに何をホザいてやがる。俺達完璧超人はそんな奴が一番大っ嫌いなんだよ! 」
 ネプチューンマンの中指を突き立てんばかりの勢いで金ぴかと退治する姿は頼もしいものがあるが、アレに素手で立ち向かうなんて流石に……
 金ぴかはネプチューンマンの怒気等どこ吹く風で嘲笑を浮かべ再び指を鳴らした。
 それを合図に何本かの大振りの武器が弾丸のごとき速度でネプチューンマン向けて襲い掛かる、正に回避絶対不能の無数の凶刃。
「マグネットパワーマイナス! 」
 だがネプチューンマンの体から出たオーラはあっさりと全ての武器を跳ね返した。
 あれ? もしかして……
「馬鹿な! 」
 ぱちんと金ぴかの指が鳴り再び多数の宝具がネプチューンマンに襲い掛かるが、
「マグネットパワーマイナス! 」
 再びあっさりと全ての武器がはじき返される。
「まだまだあ! 」
 パチン
「マグネットパワーマイナス! 」
 弾き返される武器。
「いつまで持ちこたえられるかな? 」
 パチン
「マグネットパワーマイナス! 」
 再び弾き返される武器。
「ふふふ、我を本気にさせたな」
 パチン
「マグネットパワーマイナス! 」
 またまた弾き返される武器。
 ……間違いない、アイツの宝具数はあるけども全部ネプチューンマンに効かないって言うか届かない。
 なんだったんだ今までの盛り上がりはコンチクショウ。
「いくら避けようとも我の宝具は無限……」
 再び指を鳴らそうとする金ぴかだが、ネプチューンマンはその隙に一気に金ぴかの懐に駆け寄った。
 そして金ぴかの頭をでかい手のひらで挟み込み自らの頭を振りかぶる。
 ゴン
 すごい痛そうな頭突きの音が遠くからでも聞こえる、よく見ると金ぴかのデコには大きなコブができていた。
 キン
 今度は何か金属っぽい物が砕ける音が聞こえてきた、いつの間にかネプチューンマンがマンハッタンドロップで金ぴかの股間に強烈な一撃を加えていた。
 エグイなオイ、見てるこっちまで思わず痛くなってくる。
「うわ〜残酷」
 遠坂の人事の様な呟きが聞こえてくる、まあ確かに人事なんだけどさ、だがやはり女では分からない痛みなんだな。
 その間になんとか金ぴかは強引にクラッチを外しなんとかネプチューンマンから距離をとっていた。
「ははは、人の言葉を聞かぬ間に仕掛けてくるとは貴様の器も知れたものよ、勝敗は既に見えたわ」
 左手でデコのコブを右手で股間を押さえてガクガクの奴にそんな事言われても敗北宣言にしか聞こえないんだが。
「手加減してやっているのにまだやる気か? 今度はこれくらい体を鍛えてから来い、いつでも相手をしてやる」
 自分の体を指差して勝ち誇るネプチューンマン、いやそこまで鍛えるには多分千年単位の月日がかかると思う。
「どこまでも愚かな男だな貴様は。そんな物を封じただけで我に勝った気でいるとはな」
 どこまでも偉そうな金ぴかだがそこまで胸を張れる実力が奴には有る様だ、このままでは終わらないのか――?
 嫌な予感は当たる物、直後、鉄の太い鎖が無数に姿を現しネプチューンマンの体を一瞬で拘束する。
「ぬう!? 」
「自慢のマグネットパワーとやらもそうなってしまっては使用できまい、その鎖こそ天の鎖、たとえ狂戦士とて引き千切る事はできぬわ」
 そして金ピカは身近な空間から不思議なドリル状の剣を取り出し大仰に構える、剣の周りを渦巻く魔力がその危険さを嫌がおうに感じさせる。
「疑のセイバーよ、我にここまでさせたのは真なるセイバーに引き続き二人目だ。その功績を称え痛みを感じさせる間も無く一瞬で――
「うおおおおおおお!! 」
 ブチブチブチ!
「へ? 」
 あっさりと鎖を引き千切るネプチューンマンを見て金ぴかの口から間抜けな呟きが漏れる。
 バーサーカーでも千切れないというのいうのがウリの鎖じゃなかったのかアレ?
「遠坂? 」
「いや私に聞かれても知らないわよ」
 むう、Fateの解説屋の異名をとる遠坂でも解らないとなると説明の仕様が無いな。
『あの鎖の本来の意味は神を律する事、確かに神性が高い狂戦士なら通じるだろうが神性が低ければただの丈夫な鎖に過ぎん、どうみても神性が高く見えないネ プチューンマンにとっては意味の無い品だ』
 ありがとう赤い英霊よ、次から弓兵ではなく解説屋として頑張って下さい。
「だがもはや遅い! 貴様のマスターごと吹き飛ばしてくれるわ! 」
 やばいもう金ぴかの持ってる剣の魔力が凄まじいことになってる、屋敷の結界ぐらいじゃ盾にさえって一人で先に逃げるな遠坂!
「こうなったからには本気で行くぞ! マグネットパワーMAX」
 ゴゴゴゴゴ……
 地鳴りが聞こえネプチューンマンを中心に強大な竜巻が巻き起こる。
 まさかアレってマグネットパワーか!? 証拠に今まで叩き落した宝具がどんどんと竜巻に飲み込まれてる。
 あれ、金ぴかは?
「ぐわーーーーー! 」
 竜巻に巻き込まれてました。
 鎧のせいか持っている剣のせいかは知らないがエライ事になってる、既に剣を渦巻いていた魔力なんかきれいに消え去っているのがやけに悲しい。
「とお! 」
 竜巻から投げ出され頭からまっさかさまに落下する金ぴかを追いかける様にネプチューンマンが空へと跳ぶ。
 そして上空高くから金ぴかと同じ頭からの直下降の体勢で金ぴかを追従する。
 やがてほぼ同位置になる両者、あのままじゃ二人共地面に頭から落下して……一体何を狙っているんだネプチューンマン。
「貴様の落下速度が私より早い理由はその身に纏う黄金の鎧があるからだー!! 」
 言うや否や金ぴかの上半身の鎧を無理やり剥ぎ取り自分の両手に抱える。
「これで鎧の重みはこちらに移った訳だ!! 」
 おお、ネプチューンマンの落下速度が目に見えて速くなったって……あれ? 何か大事なことを忘れているような気がする、中学物理とか。
 そんな俺の混乱などお構いなしにネプチューンマンは金ぴかの体を完全に追い越し、その両足を金ぴかの首に軽く四の字に引っ掛ける。
「まさか我が手も足も出ずにやられる等――
「武器に完全に頼り己を鍛えなかったことがお前の敗因だ、くらえ掟破りのロビンスペシャル――!! 」
 両手から着地するネプチューンマン、その衝撃で金ぴかに引っ掛けていた足が一気に締まる。
「ゲホ……」
 凄まじい力で一気に首を絞められ、泡を吹き倒れ伏せる金ぴか。
 痙攣して白目を剥いてる辺り完全にヤバイ、素人目で見ても再起不能だろう。
「終わったみたいね」
 いつの間に帰ってきやがったレッドデビル。
「ああ。なあ遠坂聞きたいことがあるんだが」
 表面上は何事も無かったかのように話す俺、ずいぶんと大人になった気がする。
「何よ」
「アイツ、クラスなんだったんだろうな? 」
「……今のところ残っているクラスはアサシンかキャスターだけど」
「じゃあアサシンか? 」
「あんな派手な暗殺者居るわけ無いじゃない」
「ならキャスター? 」
「魔法一切使ってなかったじゃない、アレ」
「……じゃあなんなんだよ」
「知らない」
 どこまでもむなしい遠坂の一言。
 まあとりあえず謎の金ぴかは片付いたワケで。
 当面の問題は壊れた縁側の修理と、アフロナデシコ藤ねえと赤い液体を限界まで流して痙攣してる桜の処置だな。

――スイマセン、どこも手のつけようが無さそうなんですがコレ。

あとがき

 ストーリー構成に当たって実は一番邪魔なのは金ぴかだったりしました。
 出すにしても妙に出しにくいポジション、最後の最後までどこに出すか決まらないという混迷さ。
 なのでもう開き直ってギャグテイストで独立した話に出てもらいました、この話読まなくてもザ・サムライ自体のストーリーは繋がるようになってます。
 あと磁力は鉄しか吸い付けないとか重いものは早く落ちないとかそういう突っ込みは無しで、俺ではなくてゆでたまご先生に直接お願いします(笑)

NOVEL