日々雑談~3513~

 実のところ、今日も突発的なトラブルが起こりほぼ一日掛けて対応してましたが、それもなんとかなりましたので、ついに新刊紹介でごぜえます。ディーシッシッシ!(笑い声)

 当サークルにおけるアメコミ×TYPE-MOONの本としてはアメコミカタツキシリーズがありましたが、今回はもうちょっと肩の力を抜いて楽しめる別路線で。二つの世界が手を組むのではなく、二つの世界が混じり合っております。味方の組織はSHIELDカルデアで、頼れる仲間はアイアン・バベッジ。値段などまだ詰めていない部分もあるので、もうちょっと詳しい予告は後日改めてさせていただければ。

 今回、いつもよりかなり早く仕上がったんだけど、なんだか思いもよらないトラブルが頻発してるのよねー……普段慣れてないことをすると、トラブルが起こりやすいということで、やはり締め切りギリギリの入稿のほうがいいのかもしれんね(ダメです

日々雑談~2300~

 衝動的なものかと思ってたら、なんかもう根深い陰謀論でどうしようかと。今回槍玉に上がったロッテン・トマトにおけるDC映画は単に批評家の評価が低いだけでなく、観に行った観客の支持率はそれなりという条件が加わることで、この話の土壌になったんだろうけど、なんだかなあ。良さだけでなく悪さも分析しなければならない職業としての映画批評はだいたい減点方式になるものの、この方式だと尖り気味なDC映画はちと不利ですしな。俺もDC映画は嫌いどころか好きだけど、ファン視点でなく仕事として公正な目線で評価するとなったら、少し厳しい評価になるかと。その厳しさを補うような良さのアピールは、しっかり付け足しますけどね。

 まあぶっちゃけ、ワンダーウーマンが批評家&観客共に高評価な時点で、工作なんてのはないと思いますがね。本当に工作があるとしたら、好評な映画こそ足を引っ張ってナンボなので。あとマーベル・シネマティック・ユニバースの作品は基本的に高評価なものの、やはり幾つかの作品は低評価だったりするんだよな。ドラマに関しては、たぶんDCの方が調子いい。

 そして大前提として、もし何か不正があってそれを正そうとしているとしても、映画を観ないで低評価をつけようとしている時点でアウトですね。自分で正しいと思ったからって、正すために何をやってもいいわけがなく。ここ最近のヒーロー映画が、映画というジャンルの中で重要なウェイトを示すようになった弊害ですね。そりゃ、人気があればどうしてもトラブルは起こってしまうさ……。

Escape play of a wolverine

 極寒の雪原を、少女が歩いていた。吹きすさぶ風も冷気もものともせず、ただひたすらに、一直線に歩いて行く。寒い、冷たいを通り越した、痛い吹雪。それでも黒髪の少女は、構わず前へ前へと進んでいく。
 ふと、少女は足を止める。彼女の周りを、白い獣が取り囲んでいた。狼の群れが牙を剥き出しにして、わざわざこちらにやって来た獲物を待ち構えていた。
 狼の存在に気づいた少女は歩みを止め、逆にその鋭い瞳で狼を睨みつけた。狼以上に獣らしい目に見据えられ、群れの若い狼が自然と退いて行く。だが、ボスを始めとした歴戦の狼は耐え切り、包囲が瓦解するまでにはいかなかった。
 突如、空気が切り裂かれる。切り裂いたのは、爪。少女の手から出現した二本の鉄の爪が、狼を逆に威嚇していた。
「……やるかい?」
 脅しではなく、本気。彼女は獲物ではなく、同じ獣として狼達に立ち向かおうとしている。少女の強烈な殺気に当てられた瞬間、包囲は崩れ、狼は三々五々に散らばっていった。
「ふん。つまらない」
 勝者となった少女が、逃げる狼を追うことはなかった。
「てっきり、このまま追っていくのかと思った。あの人なら、そうしてるだろうしね」
 少女の後ろから出てきた、これまた別の少女。ピンク色の大きなゴーグルを上げ下げしながら、気安く語りかける。
「私は、そこまで獣じゃないから」
「確かにね。ローラは、臭くないから。オッサンでもなく動物でもなく、女の子の匂いがするもの」
「アンタと比べて、付き合いが長くないからね。逆に付き合いが長いだけあって……そっちは時折臭うよ、ジュビリー。ニオイが、移ってるんじゃない?」
「嘘!」
 クンクンと自分の身体を嗅ぎ始めるジュビリーを見て、ローラ、別名X-23が苦笑する。同じ東洋人の少女であり、超人種ミュータントである二人。X-MENにも名を連ねる二人は、きちんとした目的と行き着く手段を持って、この雪原を歩いていた。
「行こう。もうそろそろ、目的地だ」
 ローラが鼻をひくひくとさせ、雪原に残る僅かな臭いを嗅ぎ当てる。獣性だけでなく、獣以上の優れた嗅覚と直感を持つローラこそ、目的の物を探し当てる手段だった。
 しばらく歩く二人、やがて先行するローラの足が止まった。
「ここだね。アイツは、この先に居る」
「なるほどね」
 二人の目の前にある、白い壁。うず高く積もった雪が、行き先を覆い隠していた。ローラは爪で雪を削るものの、その壁はいかんせん厚かった。
 カリカリとネコの爪とぎのように雪を削るローラを、ジュビリーがどける。
「よかった。ここまでローラにおんぶにだっこだったからさ」
 ジュビリーの開いた両手の間で、火花が散る。虹色のカラフルな火花は、吹雪に負けずずっとスパークし続けていた。
「最後ぐらい、私の見せ場があってもいいよね!」
 弾ける火花が、熱気となり目の前一帯の雪を溶かす。ジュビリーの能力である、爆発性の火花の放出。威力ならば目眩ましから爆発まで、範囲ならば一人から集団まで、ジュビリーの火花には華麗な見た目以上の器用さがあった。
 雪が溶けた先に、ぽっかり空いた黒い穴。二人は警戒しつつ、目の前の洞窟に足を踏み入れる。灯り代わりの火花を出そうとするジュビリーを、ローラが止める。無言の抗議をするジュビリーに対し、ローラもまた無言で洞窟の先にある灯りを指し示した。
 音を立てず、灯りに向かって歩く二人。やがて、灯りの正体も明らかになる。
 煌々と燃えさかる焚き火。切り分けられ、串刺しとなった鳥肉が焼かれ、良い匂いを醸し出している。ちょうど良く焼けた一本を、焚き火の前に陣取る小柄で毛むくじゃらな男が、むしゃむしゃと食べていた。
「お前ら、来たのか」
 二人に背を向けているのに、男は誰が来たのか察していた。彼の鼻は、ローラ以上だ。
「ようやく見つけたよ、ローガン」
 ジュビリーが男の名を呼ぶ。
 ローガン。コードネームをウルヴァリン。X-MENの重鎮でありながら、アベンジャーズにも所属している、不老のミュータント。アダマンチウム製の爪に獣性、不死身の再生能力ヒーリングファクター。その闘志で、強力な相手や苛烈な戦場に挑み続けてきた、歴戦の勇士だ。
 ジュビリーは長い間、ウルヴァリンと共にあり、ローラはウルヴァリンの遺伝子を継いだ者。この二人の少女は、ウルヴァリンと縁深い二人でもあった。
「X-MENのみんなが、アンタを探している」
 ローラはウルヴァリンが逃げぬよう牽制しつつ、ウルヴァリンが追われていることを告げる。
「そうだろうな」
 仲間である筈の、ヒーローたちに追われている。そんな裏切りとしか思えない状況でも、ウルヴァリンは平然としていた。平然と、過酷に見える現状を受け入れている。
「でも、わたしたちが一番最初に見つけて、良かったよ」
 優しい笑みを浮かべるジュビリー。ローラとジュビリーも、大多数のX-MENと同じ、ウルヴァリンの追跡者だった。
「ああ。お前たちでよかったよ」
 ウルヴァリンは苦笑し、抵抗すること無く、二人が求めるものを捧げた――

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日々雑談~1717~

 ローソンでFate/stay nightキャンペーンか……。からあげクンをガッツリ買い込んでる衛宮さんちはいいとして、からあげクンはどちらかと言うと黒セイバー的食い物なんじゃなかろうか。でも、黒セイバーの好む雑さは、店が自らアピールしちゃまずい要素な気がしますしのう。とりあえず肉なんで、セイバーさん的にはオールOKなのでしょう。
 セイバー&士郎、凛&アーチャー。きっとこれはアンリミテッド・ブレイドワークス推しの宣伝、だから、ライダー&桜が居なくてもしょうがないんだ。しょうがないんだ……。ヘブンズフィール推しの際、全国ローソンの店頭を黒セイバー(もっきゅもっきゅ)&黒桜(全裸)が埋めるの、待ってます!

>フィン ファン フー”ム” の方が、正しい読み方なのですね。今まで見てきた和訳の名前だと~フー”ン”ばっかだったので。

 いえ、今回はバチ魂やアニメでの表記がフィン・ファン・フームだったので、それに倣っただけで、フィン・ファン・フーンの方も間違いではありません。ヴィレッジブックスの邦訳だとフーンですし、自分も実際アメコミカタツキ4に出した時はフーンと書いてました。どちらかと言うと、成否ではなく選択、今回はフームを採用といった感じですね。
 実際、アメリカのキャラ名を日本語に訳すときは、結構違いが出たりします。パニッシャーとパニシャー、ドーマムゥとドルマムウ、ベノムとヴェノム等がよく聞く例かと。実際ここにはあまり間違いといったものはなく、訳者の好みや主義、使う側の感覚が入るので、結構まぜこぜになりますね。自分の場合は、基本メジャーな物、通じやすい物を採用していく感じですが。
 そういえば、Marvelの読み方は、公式サイトの名称やプレス等を見るに、ひとまず現状公式的にはマーベルで決着したようです。マーブルとかマーヴェルとか、昔は結構ばらついてましたからね。
 でも、MarvelVSCAPCOMことマブカプはおそらくマベカプにはならないので、マーブルはマブカプ呼びの中でちゃんと生きていきそうです。