日々雑談~6738~

 慈悲の心を持っているかどうかで判断すると、シルバーマンはまずアウトと思われる。もっとも、始祖たるシルバーマンが慈悲の心の価値を認め、手が届かぬとわかっていながらも追い求め続けてきたことが、キン肉族の今と完成形たるスグルに繋がっているので、あのワンカットにデカデカと出てくるのは問題ないはず。むしろいなかったら問題。ピックアップされた中で複雑な経歴となると、一度火事場のクソ力とキン肉族を見限ったものの、正義超人との戦いで再び真髄に目覚めたネメシス(サダハル)よねえ。

 火事場のクソ力の最エキスパートはスグルだけど、火事場のクソ力を理論として理解できているのはアタルだよなあ。そりゃ、Ⅱ世の火事場のクソ力チャレンジの進行役になるわけだわ。完成形の弟と、弟がなぜ完成形であるか説明できる兄。いいバランスだ。そして一戦で理解したパイレートマンの頭の良さもまた凄い。バッファローマンもそうだけど、キン肉マンの大型超人はパワーもあって頭の良いタイプも多い。肉体を正しくデカく維持するには、頭の良さが必要不可欠だからのう。

日々雑談~3514~

 キン肉マンVSパイレートマンの戦いが決着……。ああ、ひたすらに美しい終わり方だし、当時は存在的にも物語的にも路傍の石として蹴散らされたオメガマン(ディクシア)の消滅にも意味が生じてよかった。当時は「仲間であるフェニックスに消滅させられる無念」という解釈だでしたが、新シリーズにおけるオメガマンの立ち位置を考えると、それでは力不足。強大な超人パワーをを持つ自身が瞬殺されることが、まさしく希望であったというのは、目から鱗が落ちる解釈。

 もっとも、2世における火事場のクソ力は、ケビンマスクが自身を限界に追い込んで発動する大渦パワーに開眼して万太郎の火事場のクソ力を破ったことで、限界の先にある力となってしまったのですが。超人オリンピックでのケビンマスクは、クロエとの熱い絆はあったけど、他人を慈しむ気持ちはなかったよなー。でも、超人オリンピック決勝戦の万太郎の火事場のクソ力は不完全(友情をないがしろにした結果、ランプの炎も消えた)だったので、不完全同士がぶつかりあった結果……という解釈もできないわけじゃない。時間超人戦では、状況的にも展開的にも、両者ともに完全な火事場&大渦だったとは思う。

 しかし、来週、おそらく今年最後のキン肉マンの更新はどうなるんだろうか。今週が見事だったぶん、物凄くハードルが上がっているんだけど……おそらく、あっさり超えるんだろうなあ!