ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その25~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第25話。
 やっぱヒーローは助け合いでしょ!

 各界で「これスゲエんじゃね!?」と話題沸騰な映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、チーム登場回後編! 結構思わぬ所で、色々な人が薦めている感じで。この何時も以上の幅の広さは一体……?
 フィン・ファン・フームの猛攻、ロナンの強大な力。どちらも、ヒーロー1人では対処できず、ヒーローチームをも真正面から潰しかねない大敵。ならば、二つのヒーローチームが手を取り合い、一つの正義として立ち向かうべし! いやー直球なお話でした。まるでディスクウォーズとは別に、アニメガーディアンズ・オブ・ギャラクシーがやっていて、そのアニメ同士がコラボSPしたかのような満足感。もしくは鎧武のトッキュウジャー回やキカイダー回のような。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの続きはWEBで!ならぬ劇場で!
 ロナンと戦う→ヒーロー劣勢→再集結→ロナン敗れる。勝利の鍵は場の勢い……ではなく、アベンジャーズとガーディアンズが手を結んだ結果。実際、最初はめまぐるしくロナンに襲いかかってはいたものの、ほぼバラバラの散発的な攻撃でしたからね。再戦では、それぞれが特性をフルに発揮した上での連続コンボ。ヒーローの力が、一つの塊に。ハルクとドラックスのクロスボンバーなんて、並の超人が食らったらマスク狩りならぬ荒業フェイスボンバーになって首もげるわ! このヒーロー同士の繋がりのきっかけになったのは、アキラ。二つのチームだけでなく、この作品のキーキャラクターである少年達がかすがいになったのが肝です。真っ直ぐな作風には、彼らが必要不可欠。直球勝負に、熱血は強い。
 映画のタイイン回+ヒーローコラボSP+今後のストーリーにつながる、良スペシャルな前後編でした!
 今日の紹介は、そんなヒーローチーム相手に大立ち回りを演じた銀河の告発者で!  何が恐ろしいって、このクラスの大敵が宇宙だと飛び抜けてない強豪ぐらいのポジションなことかな……。

 

ロナン

ロナン

 ロナン・ザ・アキューザーもしくは告発者ロナンの名で知られる、銀河三大帝国の一つクリー帝国の最高告発官。なお、残りの二つはシーア(シャイア)帝国とスクラル。シャイアは女帝リサンドラとプロフェッサーXと恋愛関係を筆頭に、サイクロップスの家族であるサマーズ家との厚い因縁や皇太子の学園留学と、X-MENやミュータントとの関係が深い。スクラルは変身能力を持つ種族スクラル人の帝国であり、数年前の種族存亡を賭けた一大侵略作戦シークレット・インベージョンにて、地球のヒーロー&ヴィランの連合軍に敗れた。マブカプ3に出た一人ファンタスティック・フォーことスーパースクラルも当然所属。
 シーアの貴族階級に産まれたロナンは、法組織であるアキューザー・コーズに参加。ロナンはやがて告発から裁判そして執行と法の全てを司るアキューザーの最高位、スプリーム・パブリック・アキューザーへと就任する。順風満帆なロナンであったが、彼にとって初めてとも言える屈辱は、クリー帝国の衛兵ロボを撃破した蛮族を懲罰しようとした時の事である。地球に訪れたロナンは、衛兵ロボを破壊したファンタスティック・フォーを告発後罰しようとするが、敗北。罪人を裁けぬまま、恥辱にまみれ地球から逃げ出すこととなる。

ロナンVSファンタスティック・フォー

 更なる力と、法を司るのではなく従える身分を求めたロナンは、クリーとスクラルの大戦中、皇帝簒奪を目論む。この野望は、地球を初めて訪れた際に地球人へ敬意を抱き、やがて地球の為に戦うようになったクリー人、キャプテン・マーベルに阻止されてしまう。

キャプテン・マーベル(Marvel)

 ロナンとキャプテン・マーベル、同じクリー人であり、地球来訪が変貌のきっかけとなった二人。しかし得た物や性質は、真逆であった。

ダブル マーベル

 野望は頓挫したものの、ロナンは政争や大戦に巻き込まれながらも、クリーの一員としてあり続けた。そして、三大帝国どころか宇宙全てを巻き込む脅威、異次元ネガティブゾーンからの侵略者アニヒラスの大軍の到来“アニヒレーション・ウェーブ”事件が発生する。絶滅艦隊が宇宙を席巻し、スターロードが将来に繋がるチームを結成する中、ロナンは遂にクリー帝国のトップ、皇帝に就く。だがしかし、アニヒレーション・ウェーブの被害に加え、クリーを支配するため産まれた人工生命体スプリーム・インテリジェンスの暴走による人種改良や大虐殺の結果、往来の国力はなくなっていた。
 クリー帝国は、地球より進出してきた超人種族インヒューマンズに接触し同盟を締結。ロナンはインヒューマンズの王であるブラックボルトに皇帝の座を譲り、実質インヒューマンズがクリーを支配することとなった。インヒューマンズの由来、それは太古の昔、地球を訪れたクリー人が自らの奴隷として地球人を改造したことに始まる。その由来を考えると、なんとも皮肉めいた同盟である。
 同盟と言えば、2勢力の繋がりを強くする政略結婚。有力者であるロナンは、ブラックボルトの妹であり四大元素を操る力を持つクリスタルと結婚することになった。

ロナン&クリスタル

 武骨者なロナンではあるが、彼なりにクリスタルを愛そうと花を詰んでプレゼントしようとしたりしたものの、上手く行かず。そもそもクリスタルはバツイチの子供付き。前夫であるクイックシルバーが、シスコンな上に嘘つきで挙句の果てに一族の秘宝を盗み出した男と、クリスタル目線で見たら相当アレな物件だったため結婚や夫に対する壁がそもそも高く、ロナンでなくとも苦戦は必須であった。あの銀色……。

ダメでした

 しばらく後、ブラックボルトは皇帝の座から退き、インヒューマンズも地球へ帰還。ロナンはクリーに残りクリーの一員として、帝国の未来の為、身を粉にして働いている。

 ロナンはクリー人であり、クリー人は身体能力や毒素への抵抗力が地球人よりも優れている。更にロナンは、サイバネティクス手術を受けており、その腕力は10トンの鉄を持ち上げ、どんな環境でも生き延びられる肉体を持っている。訓練と勉学の結果、格闘術や武器の扱いに関しても熟練。当然、クリーの法律に関しての造詣も深く、戦術や軍略にも優れた物がある。最高告発官の称号は、伊達ではない。
 ハンマー状の武器の名は、ユニバーサル・ウェポン。万能武器と呼ばれるだけ有り、ディスクウォーズ作中で見せたエネルギーボルトやフォースフィールドの展開にエネルギーの吸収と枚挙にいとまがない。コスチュームは最高告発官に与えられる伝統的な物だが、ロナンの力を増大させる効果やステルス機能を持っている。装備は全て、認証からしてロナン専用の物。最強のクリー人に最高の装備。帝国の誇りの体現者である。

 映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでは、メインヴィランとして登場。強大な力で、帝国に己の行動を黙殺させ、ザンダー星とノバ帝国を蹂躙し、ガーディアンズの前に立ちはだかる。告発官でありながら無法なまでの強さ、その存在が、銀河最強のチームを作り上げる一端となる――。