日々雑談~1963~

 ゾンビ系作品を紹介する「ぞんびぐらしな日々」は、本日お休みをいただきます。申し訳ありません。
 ゾンビ物を大別すると数や社会の破壊を主とした「災害としてのゾンビ」(例:がっこうぐらし!やデッドライジング)と、ゾンビ自体の強さを追求する「怪物としてのゾンビ」(例:バイオハザードやレフト・フォー・デッド)、この2パターンがあると思うのですが、アメコミヒーロー派生な作品だとマーベルゾンビーズやVSマーベルユニバースと、前者に近いの形の物が多いのはなんでだろうなと。ゾンビ化するのが、元より強い超人というのはありますが……ああそうか。ゾンビの強さの追求や怪物化に重点を置いてしまうと、元の環境のせいでゾンビっぽいヒーローやヴィランの枠に収まってしまうのか。そりゃあゾンビものとしては、本末転倒だな……。

 徳光康之先生の、最狂 超プロレスファン烈伝が電子書籍化と聞いて、眠っていたプロレス魂がムクムクとね! 読む前の段階、聞いただけでガソリンぶっかけられた気分になるんだから、この本やっぱすげえよ。失礼ながら、10人読んだら10人分からないくらいにディープなプロレスネタばかりの漫画なのですが、100人読んだら1人は即死寸前クリティカルヒットな人が居るだろうなと。まさに最狂な作品。こうして好きを全力で追求する本は、やはり愛おしいですよ。

ぞんびぐらしな作品紹介~その5~

 めぐねえを悼みつつ、勢いでなんとか更新。ゾンビとは災害であり現象であり、無限の可能性! 今日紹介するのは、デッドライジングに引き続きまたもゲーム。次回辺りは漫画か映画か!?

 Left 4 Dead(ゲーム)

 PCとX-BOX360、最近ではアーケード版も展開されているゾンビFPS。四人の生存者は一丸となり、チャプターごとに区切られた各ステージからの脱出を目指す。この作品のゾンビは感染者。音に機敏に反応し、一度狙いを定めたら猛ダッシュで殺到してきます。停めてある車のアラームを鳴らしてしまうと、同人イベント開始時のダッシュもかくやの勢いであちこちから走ってきますが、これを逆手に取り音を発しつつ爆発を起こすサブウェポンのパイプ爆弾という物があったり。
 感染者は脅威ではあるものの、しっかりと四人で連携を取り、壁を背にするなどの防護策を取ればなんとかなります。問題となるのは、特殊感染者。嘔吐と死亡時の爆発で感染者をおびき寄せるブーマー。跳躍力で飛びかかってくるハンター。舌でこちらを遠距離から締め付けてくるスモーカー。異常なタフネスと突進力を誇るタンク。近寄らなければ無害なものの、一度刺激してしまうと最凶の敵となるウィッチ。彼らという強敵をどうさばくかが、生きてゴールへたどり着くための肝です。
 このゲームで重要なのは連携。例えば、ハンターの跳びかかりと、スモーカーの締め付け。一度決まると、他のプレイヤーにどうにかしてもらう以外の選択肢がありません。なので、どんなに阿修羅のように強いプレイヤーでも、単独でのクリアは困難。感染者に囲まれてる時にでもハンターが跳んできたら、回避の仕様がないですしねえ。
 もう一つのウリは、AI Director。プレイヤーの残り体力や残弾数により、アイテムや敵の配置を毎回調整するシステム。これにより、どんなに慣れたステージでも新鮮さが。どんなにアカン状況でも一筋の光が! この難易度調整機能のお陰で、飽きやマンネリは、結構打破しやすいです。どんな状況でも引きこもることで安全を確保できるポイントもあったのですが、これは続編で一気に改善されました。開けたステージじゃ、引きこもれめえよ。
 シングルプレイにも対応していますが、やはり盛り上がるのはマルチプレイ! AIによるアトランダムな舞台と人の思惑、そこに生まれるのはドラマ! そして、恐るべきは対戦モード。四人一組でチームとなり、生存者役と特殊感染者役を交互にプレイ。上手く生き抜いて殺し尽くしたチームが勝者に。いやねえ、当然生存者側も連携は大事なんですが、感染者側が上手く連携取ると、えらく怖ろしいことに。具体的に言うなら、スタート地点であるセーフハウスの扉を開けて全滅。
 まずブーマーがドアの影に陣取り、自爆! 押し寄せる感染者! 慌てふためく生存者に飛びかかるハンター! 仲間を助けずに逃げ出した生存者もあえなく死亡! 結果全滅の地獄絵図に。なお自分は、スモーカーとして最後尾の生存者を上から吊るして殺害。お化け屋敷の脅かし役の楽しさが理解できた瞬間でした。
 ダッシュするだけでもアレなのに、人の知恵と策謀がついたゾンビ怖いわー(他人事)。