日々雑談~5650~

 ブラックパンサーで主演を務めたチャドウィック・ボーズマンさんが大腸がんにより死去。既にシビル・ウォー撮影時にはリンパ節への転位が始まる大腸がんのステージ3となっていたこと、やがて他の臓器への転位がはじまり死亡率も高くなるステージ4になってしまったこと、撮影は手術や治療の合間におこなわれていたこと。ブラックパンサー2に、信長に仕えた黒人『弥助』の主演と、今後を予定した以上、まだ何も諦めていなかったのだと思います。

 ブラックパンサー、ティ・チャラ王は頭脳明晰かつ高貴、それでいてブラックパンサーとしての野性味や王としての重責による迷いと、非常に実写化の難易度が高いキャラだと感じていました。チャドウィックさんがティ・チャラを演じきれたかどうか。それは、ブラックパンサーという映画が出した成果で証明されています。難しい課題に際し、期待を超えるのものを成し遂げてみせた。後々まで、語り継ぎたいチャドウィックさんの事実です。

 故人のご冥福をお祈りします。

日々雑談~5827~

 今日のTwitterのトレンドはワニメインのところにブラックパンサーまで入ってきて、ちょっとしたジャパリパーク状態に。動物園抜きで、こうも動物で染まるのは珍しいのでは?

 今日は初の地上波ブラックパンサー、地上波放映に合わせて30分以上削っているものの観ていてそこまで違和感はなかったので、こりゃ編集が上手かったんだろうね。見た目は変わらずとも軽くなるような、上手い痩せ方ってえのはあるもんですよ。

 映画のずっと科学大国としての立場を隠し通していたワカンダよりも、コミックスの武力で不可侵国家としての立場を貫いていたワカンダの方が、作劇的な無理はないんじゃないかと。キャプテン・アメリカを倒したのは、第二次大戦当時にブラックパンサーの座についていた、ティチャラの祖父ですね。当時まだキャップが若かったとはいえ、こりゃワカンダにどんなエージェントやスパイを送っても無理だな!と思える材料ではありますね。

 まあ、映画のワカンダもコミックのワカンダも、最初期のティチャラ一代記に比べりゃ落ち着いてるよ!
 初登場時のブラックパンサー、一代で成り上がった能力に、ちょっと金持ちアピールが多いとことか、なんとなくドクター・ドゥームに似ている感じが。アフリカのドクター・ドゥーム、もしくは正義のドクター・ドゥーム。でも、鉄仮面に魔法と個性がさらに上乗せされてるドゥームに追いつくのは難しいので、アフリカの黒人でしか出来ない方向性に舵を切ったのは、結果的にはよかったのではないでしょうか。

日々雑談~2321~

 今日は時間が出来たので、映画ブラックパンサーを観て来ました。細かい話は今後に回すとして、ひとまず思いついたことをネタバレ抜きでつらつらと。

 政治や黒人文化に関する固めな感想が出回ってたのでちと座席で力が入っていたものの、実際は「わかる人は掘り下げていけばいいし、わからなくても問題ない」となるさじ加減でした。原作要素もだいたいこんな距離感だし、マーベル・シネマティック・ユニバースはここのところ上手いというか、押し付けがましさが無いよね。あんまり押しが強いと疲れるし、おそらく今のヒーロー映画を求める主な層は、ぐいぐいくるのはあまり求めてないんじゃないかな。

 キルモンガーにエムバク(マン・エイプ)にシュリにユリシーズ・クロウにエヴェレット・ロスに……ブラックパンサーに関わるキャラを大挙出演させ、コミックスにおける元の設定やキャラクターの要所を抑えつつ、現在のマーベル・シネマティック・ユニバースや映画にふさわしいアレンジを施す。相変わらず、上手いアレンジだ。シリーズによる経験の貯蓄と確かな技巧による匠の技。シリーズへの愛や敬意のようなふわっとした評価基準が入り込めないぐらいに、システムとして完成しているわ。

 ここ最近のマーベル・シネマティック・ユニバースにおけるネアカな路線とは違うものの、ブラックパンサーの画面自体は色彩鮮やか。アフリカの伝統を護りつつ、現代社会以上に発展した国があるとしたら、こんな風景なのではないか。現実ではアフリカの大半の国が蹂躙されている以上、これは幻想や異世界にカテゴライズされてしまう光景なのでしょう。

 ここ最近のマーベル映画がきらめくネオンの鮮やかさなら、ブラックパンサーの色彩は鮮やかな民族衣装によるもの。主人公は黒豹だけど、作風まで黒一色とはいかないわな。また、心に響くリズムを持つBGMもいいんだわ。

 ブラックパンサーの持つ、黒人や王やアフリカ生まれという個性をどう発揮するのか。この点をしっかり考え抜いた結果が、大ヒットに繋がったのでは。そう思わせてくれる、一作でした。ヒーロー映画が年に何本も出ている以上、そのヒーローならではの何かを追求しなければならない。そんな課題も、重く残った気がします。
 

日々雑談~2317~

 ここ数日、更新できずすみませんでした。忙しさと体調不良と、ついでにネット不調のあわせ技です。
 こんな大三元、いらないから……。

 

 噂通りキアラさんのピックアップだったので、このまえ書いた記事を紹介。せっかくのピックアップなら引いてほしいし、せっかく来たのなら上手く使ってほしい。お互いちょっとひねた形で老成しているものの、二人揃うと女子小学生&男子中学生レベルにまでヒューンと落ちていく、キアラ&アンデルセンのコンビがなんだかんだで好きです。

 

 ついに映画ブラックパンサーが上映開始! 今回は内容に関する情報をほぼ遮断しているので、わくわくもんですよ。そして3月1日公開! だいたいの劇場で映画が安くなるファーストデイにやってくれたのもありがたい。安いってのは、それだけで間口が広くなるもんよ。いやはや、ありがたいことです。

 わくわくで、いくらありがたくても、行けなきゃあしょうがないんですがね! 観に行けるとしたら、おそらく週末かなあ。しかし、アメリカでのブラックパンサーの人気、半端ないねえ。2週間ちょいで、4億2千万ドル突破で、歴代ヒーロー映画5位でしょ? もう上にいるの、アベンジャーズ(第一作&ウルトロン)とダークナイトとダークナイト・ライジングだけだよ。この勢いなら、同じ4億ドル台のウルトロンとダークナイト・ライジングも抜けそうなので、今後次第では歴代3位、5億のダークナイトと6億のアベンジャーズも狙える位置か……? 世界各地でも好評なので、今後どこまで伸びるのかも楽しみです。日本だけでなく、当たると軽く1億ドルを稼ぐ中国も残っているからなあ。あそこが順当にプラスされたら、全世界の興行収入もえらいことになるぜ。

 しかし、ブラックパンサーか。本国でも日本でも、ここに至るまでアメコミ界隈で猛プッシュされたかというと、ここまでの成果とは比例していないというのが正直な感想。つーか、成果が極大過ぎる。映画やコミックや原書や邦訳などなど、薄々感じていたファン層の隔離が、ブラックパンサーのヒットにより誰にでも分かる形でついにハッキリした気がするね……。ぶっちゃけ、映画の売れ行きとコミックスの売れ行きが色んな意味で合ってないし。時代が変わり始めている以上、その変わり方を見極めないとアカンね。

日々雑談~2313~

 ブラックパンサーの波が来ている? ということで、以前書いたレビューを推敲して、ツイッターで再度紹介。あとフューチャー・アベンジャーズや映画の話も若干付け加えました。コミックスにおけるブラックパンサーとワカンダについては、この本を読めばだいたい掴めます。まあ、他にブラックパンサーメインの邦訳が無いというのもあるのですが、それを差っ引いてもおもしろ情報満載なイイ話です。わりと俺の中で、全アメコミに範囲を広げても、かなりの上位ランカーなのよね。そりゃ、紹介するさ。