日々雑談~1833~

 そろそろ、春のイベントへの動きや作業に告知を初めないとな……。あ。直近のコミケットスペシャルは、最終回間近なディスクウォーズ:アベンジャーズ本で行きますので。 

>タイバニとアメコミの話面白かったです。確かにタイバニの世界はどっちかというとDCよりですね。超能力者への差別はあるけど、いい奴は ちゃんと認められますからねえ。marvel世界……つかx-men世界は少し極端過ぎて見てみてオイオイと。挙句どっちがヴィランかわからないことをしてしまう人間たち……その点僕らのJJJはちゃんと信念と超えちゃいけない線を守ってスパイディdisを行ってるので嫌いになれませんね。

 タイバニの話となると、この話の事ですね。この話は現在の自分のスタンスにも関わっている気がします。いろいろ考えてみるというタイトルが、文字通り色々な事に思いを馳せるきっかけとなったのかなと。あれから数年、タイバニとは別の場所から、アメリカンコミックスの風味と優れた少年漫画的手法の融合作な「僕のヒーローアカデミア」が誕生。知識や視点も変わってますし、今同じやり方(ビール片手)でやってみたら、またこれ何か見いだせるかもしれませんね。
 しかしJJJ、スコーピオンの生誕やスパイダースレイヤーの制作はわりとアウトなのに、なんでこう憎めないのか。ピーター自身が、うまい具合にあしらったり、からかうのを楽しんでいる面もあるからかしら……。

>格ゲープレイヤーに丸太アシストキャラって知名度だったのがいまや映画スターですからね。ゲームに出た当時はマーベルの推しメンか何かぐらいにしか思ってなかったですよ。

 マブカプ3の「丸太を持ったかあ!」なロケットラクーン参戦は、誰も予想できないというか何事!?と叫ばざるを得ない事態でしたからね……。数百人のキャラが記載されたマーベル・キャラクター大辞典にも載っていないというマイナーさ。同じく載っていないスターロードもグルートも、大活躍した現状。激動ですよ、ホントに。
 なお、マーベル・キャラクター大辞典にビッグヒーロー6は載ってますが、ワサビ・ノージンジャーとフレッドについては未記載。代わりに、シルバー・サムライ&サンファイア離脱とワサビ&フレッド加入の間に居た、サンファイアの妹サンパイアと謎の存在エボシ・サムライについて言及されています。この二人のこと、忘れてたぜ。

日々雑談~1832~

 今年の映画大祭第87回アカデミー賞が発表された様子。四部門受賞な、今年4月に日本で公開されるバードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)も気になりますが、すでに観た映画かつキター!となったのは、やはり長編アニメーション賞、ベイマックス! 原案と原作の境目ぐらいなポジションとはいえ、決してメジャーではないヒーローチーム、ビッグヒーロー6がアカデミー賞までのし上がるとは、一体誰が予測できたというのか!

ビッグヒーロー6

 原典と映画の違いに関しましては、以前感想でも触れましたが、映画と同じメンバーな時期のビッグヒーロー6(サンファイア&シルバー・サムライ離脱後)のコミックスは、率直に言って普通のティーンエージャー物でした。もう少し、突き抜けた物、個性がほしい作品。90年代のかおりがするアートは実に好みだったので、よけいに惜しく。
 確かにワサビやハニーレモンは濃いけど、この若手ヒーローチームという分野、X-MENやティーン・タイタンズを筆頭にコミック業界に強者が溢れている状態な以上、日本のヒーローチームという個性だけでは足りず。映画化に際してディズニーが行ったのは、このひと押しを足すことだったのでは!と。素材やキャラクターは決して悪くないので、ホント、ひと押しだったんですよ……。そしてひと押ししたら、あらまあアカデミー賞!?な事に。
 ビッグヒーロー6にガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、大物やメジャークラスとは言い難いヒーローチームを使って大ヒット作に仕上げるんだから、今のマーベルはなにか持ってるよなあ。というか、アメコミ映画界隈で起こっている波乱や計画推進の震源地は、この二作品な気が。メジャーなヒーローを抱えている所は気が気じゃないし、どんなヒーローもやりようによってはヒット狙える!という証明は、色々な物の後押しになりますしねえ。

ベイマックス感想

 デケえエビフライを筆頭に、魅力的なおかずが沢山入っているハンバーグ弁当。でもここでは、ハンバーグよりエビフライの方が受けるんじゃ……?と考え、内容そのままでエビフライ弁当に名前を変えてみたら、何故か売る前から「ハンバーグ馬鹿にしてるのか」「エビフライじゃ売れねえよ」みたいな話になっている。そんなベイマックス。名前変える変えないより、メシが不味くなるような無粋をずっと耳にする方が、食欲にダメージ。不満を言うなというわけではなく、食べる前に食欲を削ぐようなしつこさや過激さは、ノーサンキュー。
 まあつまり、美味くて内容据え置きなら、名前が違ってもメイン推しな料理が変わっても自分はかまわんです。こだわりも、行き過ぎれば毒ッス(エビフライとハンバーグをもしゃもしゃしつつ

 喜怒哀楽、豪華四段弁当ことベイマックス。最愛の兄を失った天才少年ヒロと、兄が残したケアロボット“ベイマックス”の物語。どうしていいのか分からない少年と、少年を癒やす本当の手段を知らないロボット。停滞しかけていた一人と一体の前に現れる陰謀、兄の死に関わる漠然たる不安を目の当たりにしたヒロは、陰謀に立ち向かうことを決意する。兄の友達たる四人の科学オタク、そしてベイマックス。立ち向かう者は、合わせて六(五人+一体)。ビッグヒーロー6、ここに見参!
 こうやってあらすじを書いてみると、前半部はハートフルな気配、後半部はスーパーヒーロー路線になってますね。別に自分が暴走したわけではなく、忠実に冷静に書いてみてもマジこんな感じです。様々な物を内包した、ディズニーの既存路線から外れぬ作品。めいいっぱい泣いて、めいいっぱい楽しめるのが、ベイマックス。実際のところ、前半部で四人の科学オタクはヒロが立ち直れるよう精一杯頑張っていましたし、ヒーロー路線の後半部でもベイマックスの優しさが爽快感を維持するための原動力になっている。ハートフルとヒーローが相反しているのではなく、むしろ不可分。これらが細かに組み合わさって、ベイマックスという一つの作品を作り上げています。

 あとやっぱ、ベイマックスの丸っこさと可愛らしい笑い。これこそ話の潤滑油ですね。常に暖かい客席。客の好みは千差万別、熱い展開が好きな人がいれば、それが苦手な人間もいる。多彩な要素が詰め込まれた映画、様々な好みを持つ客の観る気を維持し続けるための繋ぎが、ベイマックスのボケ。こういう笑いは、多くの人を和らげやすく。そしてそんな笑いと丸っこさを維持しつつの、後半のヒーロー要素。すっげえ動くんですよ、装甲を追加してもまだまだな、あの丸っこさで! 飛ぶし、カラテだし! KARATEだし!(二回目) 単純に、CGアニメとしてハイクオリティな観るべき作品と言ってしまっても、いいんじゃないですかね。生活感のあるジャポネスクな世界観に、いざとなれば、ぐわんぐわん動くキャラクター。見応え、待ったなし!

 自分は、原作となっているコミックスのBig Hero6を読んでいるわけですが、率直に言って二作の関係性はあまり無いです。原作というより原案、喩えるならアイドルマスターとアイドルマスターゼノグラシアぐらいに……ゴメン、これは言いすぎた。とにかく色々変わっております。しかしながら、若者たちが集い、道を切り開いていくという構図は、両作共に変わっていないとも思っております。創設メンバーでもあり大人でもあるサンファイアやシルバー・サムライが抜け、残った若いメンバーと同年代、ワサビやフレッドが加入したBig Hero6。映画のメンバーと変わらぬ時期のBig Hero6と映画のビッグヒーロー6、表面上の物は違っても、根っこは同じ。ディズニー映画ではなく、アイアンマンやスパイダーマンに連なるマーベル映画として観ても、これまた良し。まあ、ある一点のせいで「これマーベル映画だ! まごうことなきマーベル映画だ!」ということにもなっているのですが! それが無かったとしても、源流に十分気を使った上で創りあげた、全く新しい映画よね。

 兎にも角にも、高めな期待値を容易く飛び越えてくれる、ベイマックスはそんな映画でした。今年最後に劇場で観る映画が、ベイマックスであったことは、きっと幸福なこと。優しさは、世界を救う!
 ……また、二回目行ってこようかな。

※以下ネタバレなので、一度本文隠して離しておきます。

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