日々雑談~5596~

 行けるとこの映画館で今日までじゃん!と思って急いで行ってきたんだけど、そもそも上映時間も早くて朝、遅くて昼過ぎぐらいでねー……。映画館は再開したものの、今もレイトショーはやらずに早仕舞いなので。様々な業種に影響を及ぼしているのがコロナだけど、映画産業はおそらくトップクラスの被害を受けた業種の一つだわ。

 本当に滑り込みでハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYを観てきました。もうソフト化も配信もされてるんだけど、映画館でどうしても観ておきたかったんでね。

 映画スーサイド・スクワッド後、ジョーカーと破局したハーレイ・クインの物語。ジョーカーの恋人でしかなかった女が、ジョーカーの元から離れて、どうやって生きていくのか? どう生きていくのかというのは生活苦や比喩ではなく、アイツの背後にはジョーカーがいるからな……と今までハーレイに迷惑をかけられても我慢してきた連中が殺しにかかってくるというガチな意味です。そしてハーレイと言えば、歩く迷惑拡散装置、某アイドルに倣って言うなら、歌って踊れる本能寺。映画が始まってからほぼずっと、犬も歩けば棒に当たる勢いで襲われます。たぶん、近年における市民の嫌われ度合いナンバーワン主人公。

 一応主人公サイドのメンツとしては上記の通りになるんだけど、どいつもこいつも基本的に自分目線最優先というか……そもそも関係があっても顔見知り程度なので、しゃあないといえばしゃあないんですが。クロスボウ・キラーことハントレスなんか、物語の深いところに関わった上できっかけにもなっているものの、ほぼ全員の登場人物が誰? ってなるポジションだしな。
 でもその分、全員が危機を迎えたその時、ハマるわけがなかった凸凹がかっちりハマっていくのが楽しい。バラバラのメンバーが一致団結し危機を乗り越えていく、王道ではあるものの、ここまで王道らしくないのに王道をまっとうした作品は珍しいんじゃないかな?

 ハーレイ・クインが前に出た映画といえば、映画スーサイド・スクワッドなわけですが……世界観の背伸びをせず、個性豊かな不揃いな連中のチームアップをしっかり成立させると、華麗なる覚醒はスーサイド・スクワッドでやりたかったことと出来なかった理由を煮詰めて作った感じがするね。スーサイド・スクワッドがホームラン狙いの大振りなら、華麗なる覚醒はコンパクトなスイング。正直スーサイド・スクワッドは、メンバーの書き分けと話の規模のバランスが上手く行ってなかったからなあ……。華麗なる覚醒のメンバーは、居なくてもどうにかならないように見えて、じつは居ないと回らないと、バランス良かったよ。

 しかしまあ、もうデジタル配信されてるから、家での2周目に即雪崩込めるんだよな。コロナの影響で、劇場と配信の関係も変わっちまったわ。