日々雑談~5763~

 よく格闘マンガにレスラーが出ると、パワーにタフさに技を受け止める精神性などが強調されるけど、これだとまだ不足してると思うんですよ。実際にプロレスを見ていると、回避した瞬間や切り返し技が炸裂した瞬間も盛り上がりの一つ。他の格闘技のように、技自体から逃げることはほぼ無いものの、無策で頑固に技を受けるわけじゃない。
 UWFの時の佐山サトル(初代タイガーマスク)は、ドロップキックを避けることや、ロープに飛ばされても跳ね返らないことで、歴史のターニングポイントとなる盛り上がりを作りましたしね。

 じゃあプロレスラーの真髄とはなんなのかというと、それは目の前の相手だけでなく、観客の目と戦っていることであり、リングだけでなく会場全体を自分の色に染めてみせることだと思うのですよ。要は、場を構築する能力。一度、自分の色に会場を染め上げてしまえば、もはやそこにあるのは勝敗を通り越した主演劇場。勝敗より何より、染め上げた人間のことしか覚えてない。お前の色には染めさせないと、互いがぶつかり合った結果の極彩色こそリングの華です。

 グラップラー刃牙の刃牙対猪狩は、刃牙が猪狩から観客をも奪い取ったことで決着へと繋がった。ケンガンアシュラの関林の試合は、まず鬼王山戦では自分の信念で打ち勝ち、次のムテバ戦では負けたものの、試合自体は関林が引っ張っていき、勝者であるムテバも関林とプロレスに感服することとなった。
 格闘マンガにおけるプロレスラー絡みの名試合には、必ず場の空気と言っていいものが存在し、勝敗を越えた何かがある。今回のフルメタルジャケッツVSオメガ・グロリアスの試合も、このような場を意識できる試合でした。

 片方がすべてを飲み込んだ試合としては、グレート・ムタ対小川直也も挙げたいよね。デビューしたばかりの小川直也が、ムタに黒帯で首を絞められ、毒霧をくらい、プロレスの魔界に飲み込まれていく試合だったから。あの試合を思い出そうとしても、ムタが攻めてるシーンしか思い出せない。自分の色に染め上げることにかけて、天才なのが武藤敬司であってムタ。武藤の名試合は数え切れないけど、武藤の色と混ざり合う域にまで達しているレスラーは少数。いい試合だったのに、武藤のことしか覚えてねえ。こんなことが出来てしまうのが、極光たる武藤敬司ですよ。

 今回のアタル兄さんも、自分の色で染め上げる点においては武藤敬司の域でした。もうすでに道を間違ってしまったと自覚していたアリステラからしてみれば、スグルよりアタルの方が良かったのでは。漫画としての勝敗、プロレスとしての色の争い、どちらも並行しておこなっているんだから、今のキン肉マンはスゲエよ……。この感覚が、染められたってことなんだろうな。

日々雑談~6756~

 今回は今年のキン肉マンにおけるベスト回候補だな……。フルメタルジャケッツの新ツープラトン。マリキータマンの散華。アリステラとソルジャーの火事場同士の対決。これが1話にまとまってるって、業火すぎ、もとい、豪華過ぎやしませんかね!?

 もともと殺人級の大技だったナパームストレッチに更に威力を上乗せしたんだから、そりゃあ強いのは当たり前だよ!
 そして、フェニックスチームがもしブロッケンJrを脱落させてなかったら、たぶんフェニックス死んでたな……。マンモスマンがナパームストレッチを防いだ、切り取ったキャンバスを団扇代わりにして風を起こすという手段も、ナパームコンビネゾンの勢いが突破できる可能性は高い。そもそもナパームコンビネゾンは、巨体で技を仕掛けるのが難しい+ソルジャーチーム結成の段階で唯一正体が判明していたマンモスマン相手に考案したのでは?って気もするんだよな。

 能力の多彩さと驚異のタフネスで場を引っ掻き回していたマリキータマンが、ついに撃沈。よほど説得力のある技でないと倒せないというのは、イコールでとんでもない説得力の技をぶつけられるということですよ。今までさんざん相手の心をかき乱してきたロールシャッハ・ドットを映し出していた胸を完全に砕かれて敗けるというのは、ある種の因果応報。しかしこれでもまだ生きてるんじゃないかというのが、マリキータマンにはどうしてもあるな。

 でもまだ、今年の更新分は残ってると言うか、来週も更新されるんだよな……。今回のタッグマッチの決着と終了後のビジョンは、今年中にハッキリしそうね。

日々雑談~6738~

 慈悲の心を持っているかどうかで判断すると、シルバーマンはまずアウトと思われる。もっとも、始祖たるシルバーマンが慈悲の心の価値を認め、手が届かぬとわかっていながらも追い求め続けてきたことが、キン肉族の今と完成形たるスグルに繋がっているので、あのワンカットにデカデカと出てくるのは問題ないはず。むしろいなかったら問題。ピックアップされた中で複雑な経歴となると、一度火事場のクソ力とキン肉族を見限ったものの、正義超人との戦いで再び真髄に目覚めたネメシス(サダハル)よねえ。

 火事場のクソ力の最エキスパートはスグルだけど、火事場のクソ力を理論として理解できているのはアタルだよなあ。そりゃ、Ⅱ世の火事場のクソ力チャレンジの進行役になるわけだわ。完成形の弟と、弟がなぜ完成形であるか説明できる兄。いいバランスだ。そして一戦で理解したパイレートマンの頭の良さもまた凄い。バッファローマンもそうだけど、キン肉マンの大型超人はパワーもあって頭の良いタイプも多い。肉体を正しくデカく維持するには、頭の良さが必要不可欠だからのう。

日々雑談~6734~

 更に言うと、プロレスは悪役が動かすとの言葉通り、主人公としては受動的なのが善玉のスグル。ただケンカを売られる形になっても、仲間だけでなく相手の救済をも願う無私の心は、間違いなく祈り。一方、オメガの民の希望にならねばならないと目的から始まっているのがアリステラ。目的を叶えるために自分たち以外を敵とする姿勢は、先行きなき呪い。この問題は、おそらく来週以降、更に深く語られるのでしょう。ためてためて、ここぞという場面でドカン! いやー。面白いわ、キン肉マン!

日々雑談~6629~

 更新がある週の深夜には毎回言ってる気がするけど、今週もキン肉マンおもしれえなあ!
 休載も含め、二週間ほど暖めてきたキン肉マン&ソルジャーのリアルマッスルブラザーズのフラグを思いっきり折った上で、今シリーズの出番が危ぶまれていた封印済みの超人から、ソルジャー直々に一人タッグパートナーを選ぶという予想外のワクワク感を重ねてくる。今日この日から、パートナーが判明する来週の更新まで、ネット上の肉トークはジャンプ発売直後の教室だぜ?

 ブロッケンJr、一人でウォー!と騒いだ後に自分以外が選ばれても、ヘッ! アイツならしょうがねえなあみたいなリアクション取れるので強い。とりあえず、超人血盟軍縛りで考えた場合、本命はアシュラマンで、次点はブロッケンJr。その次は、消去法でザ・ニンジャかなあ。バッファローマンは、前シリーズで悪魔将軍直々に期待の新星扱いされた以上、このタイミングで超人血盟軍としての自分を出すのは、ちょっとむずかしいと思う。

 完璧超人陣営も、ディクシアと因縁があって前シリーズで試合に出てないネプチューンマン。クソ力持ちでアタルと親戚でもあるネメシス。キン肉マンの48の殺人技を完コピしているピークア・ブーと、アタルが誰を選んでも面白いよね……うむ、話せば話すほど期待が膨らんでいく、面白さの大風船だぜ!