仮面ライダーOOO(オーズ) 4話 感想

アンク「ハハハ、人気者だなカザリ!」

カザリ「人間がそんな道具を使うようになっていただなんて……」

アンク「お前ら、もうネットでは広く知れ渡ってるぞ。警官相手に大暴れしたんだって?」

カザリ「そんな事まで。ちょっとアンク、そのネットとか言う物を見せてよ」

アンク「え? いや、それは辞めとけ。正直、お前らが直接見たら、ショックで自殺するかもしれん。直接関係ない俺でさえ、見ているうちに不憫になってくるレベルだ」

カザリ「キミにそこまで言わせるネットって。そして、どんだけヒドイことが書かれてるんだい」

 ネットを使いこなす俺スゲエwと思っていたら、そのネットに追い詰められて結果自滅したコーカサスビートルアンデッドってキングがいてだな。携帯電話にカメラが付き始めた頃に、こういう話を作ったブレイドのスタッフの先見の明は中々だな。まあ、先見の明だけで人気が取れるなら、電脳世界での戦いをいち早く書いたグリッドマンは今頃国民的名作だろうけど。名作ではあるんだけど、知名度はどうしてもねえ。

 オーズの肝は、メダル争奪戦か! コアメダルはオーズにとって大事な変身アイテムで、グリードにとっても大事で希少なアイテム。奪いあうことになるのは必然か。メダルの推移により、オーズの強さや敵の強さも変わるので、起伏ある戦闘を常時楽しめるわけだな。そういや、ガメルやメズールのコアメダルみたいに、世間に放流されてるであろうメダルもあるのか。大変だ。
 各グリードのやり方といい、メダル争奪戦といい、オーズはバリエーションの多岐を目指しているのかね。

「俺を信じろ!」←根拠が無い。
 こんな無為な言い切りをする主人公を、今まで何度見てきたことか。初めて合った人間をどう信じろと? この辺りをスルーした作品が、大抵凡作となるのは気のせいだろうか。
 そんな中、根拠の無さに真正面から突っ込んだオーズはいいなあと。元々、比奈から見れば、一番信用できそうな映司さえ、普通どう考えても信用しねえよってぐらいの怪しさですからね。
 そういや、アンクも鴻上ファウンデーションも映司さえも、隙あらば相手からメダルor刑事さんの身体を奪取しようとしているな。今回の終わり方といい、オーズは欲望を頭ごなしに否定する作品にはならなそうだ。全員、原動力はある種欲望だぜ?
 欲望という言葉の多様性や多面性は、恐ろしいぐらいだ。

日々雑談~600~

 今日はツイッターで色々呟いたけど、殆ど完全版アーカム・アサイラムのことしか呟いてねえな。何とか今日、届きました。しかし邦訳版バットマンは、どの本もクセがあるな。一番読みやすいのが、キリングジョークかイヤーワンって。両方とも、ガロレベルで濃いぞ。

 今、リアルイタイムで新番組スパロボOG見てます。EDがエロいな、うん。スパロボ参戦作品が料理だとしたら、オリジナルは調味料。果たして、調味料だけで料理という名のシリーズは成り立つのか!? 結局何とかなっているんだから、世の中分からんものだ。
 そうかースパロボLが出るのか。どうもKのせいで、即買いする気が起きない。Kの残したものが根深すぎる。Wのような名作の記憶もあるのに。
 WにDは良作で、Jはちょっとイマイチ。えーと、後は。世間だとイマイチ扱いなんだけど、管理者も俺も、Rは何故か好き。あの荒唐無稽さがツボにはまっているのかしら。

東方不敗「ゲッター線がワビを入れたのよ!」

日々雑談~599~

 この間のSSを、「漫画版『真月譚 月姫』新刊発売記念!」と言う度胸は、流石の俺にもない。

 ハッ!? 今日はアレの発売日じゃないか! デッドライジング2と見せかけて、同じく本日発売のコイツをば。

バットマン:アーカム・アサイラム 完全版

 アーカム復活! アーカム復活ッ! 一応、10年前に一度邦訳版が発行されてるんですけどね。なにせ、えらくプレミアがついていて、おいそれと読めるものではなかった。困った時の国会図書館でさえ、現物が読めないレベル。そんなアーカムが遂に完全版として再販ですよ。こりゃありがてえ。
 ヒース・レジャーがジョーカーの参考にしたのがアーカムのジョーカーで、360やPS3で発売された“ゲームのアーカム・アサイラム”のモデルとなったのも、このアーカム。名作の影にアーカム有り。というか、バットマンとヴィランの間柄が狂気という言葉を使って語られるようになったのは、アーカム発売後という説も有り。現在におけるバットマンの路線を確立したとも言える、歴代屈指の名エピソードなのですよ。
 シナリオだけでなく、相乗効果を催す幻想的なイラストも特筆もの。いや、ホント、アメコミへの固定観念が全てぶち壊されますよ。

 ここまで言って買わないとかありえないんで、俺も当然予約注文したんだけどさ。
 現在手元に無し。ついでに発送連絡も無し。これが噂の、konozamaって奴かよ……。

日々雑談~598~

 昨日、デッドプールチームアップ! 月姫 後編をアップしました。相変わらずデッドプールさんは問題発言を繰り返す。俺は全然そんなこと思ってないのになー(棒読み)

 10月24日のサンシャインクリエイション49に参加します。配置はBホールのサ05b。ジャンルは東方Project。
 最初はイラスト付きのオフセット本を出す予定でしたが、企画を煮詰めてみたところ、いきなりオフセットにするには博打すぎる企画だなと。なので、今回はコピー本で。会場で感触を確かめて、いけるようなら企画続行。ダメなら、そのままお蔵入り。行きあたりばったりな当サークルにしては、珍しく計画的な展開。ちなみに、コピー本は全年齢対象です。持ってく既刊がR18なので、配置は成人向けの場所ですけど。R18に紛れる、ネタ企画か……。

 企画の詳細? えーと、主人公は霊夢ですよ!(含みのある笑みでサムズアップ)

デッドプール チームアップ! 月姫 後編

 遠野家の庭は邸宅に負けず立派である。だだっ広く、使用人も少ないのに、それなりに整えられた庭。そして防犯設備も並以上である庭を、白い影が闊歩していた。人間基準の防犯装置なぞ、彼女にとっては、遊び道具にもならない飾りでしか無い。夜空を思うがままに跳び回る。
 吸血姫は、飛び乗った枝をしならせ、一気に跳躍する。弾丸の如き勢いで狙うのは、屋敷の窓。志貴がいるであろう、彼の自室の窓だ。
「しーきー!」
 満月のせいか、妙にハイテンションなアルクェイド。窓に飛び込んだアルクェイドは、窓に縦横無尽に張られていたゴムに引っ掛かった。アルクェイドの勢いを包み、そのまま反射しようとする幾重もの強化ゴム。
「うわ、なにコレ!?」
 アルクェイドは驚きながらも、窓枠を掴んで何とか踏みとどまった。ぎちぎちと、ゴムは張り続けている。どんだけ頑丈なゴムなのか。
「スゲエ。ゴムをしならせ、なおかつ反射に耐えてるぜ! これ、SHIELDから頂戴した、ハルクやジャガーノート用のゴムなのに! まさにワンダーパワーなガール! 略してワンダーガー……ダメだダメだ、こいつは余所の会社のヒロインだ。おいそれと口には出来ない。ワンダーガールだなんて口に出来ないよ!」
 アルクェイドの眼前に現れたのはデッドプール。手で、おおきな鳥の羽を弄んでいる。
「それ、こしょこしょー」
 デッドプールは羽で、耐え続けるアルクェイドの鼻をくすぐった。
「ぷふぁ! あはははー……うわっ!」
 笑って力が抜けたアルクェイドは、ゴムに弾き飛ばされた。ぴゅーんと、やけに遠くに飛んでいく音がした。
「なるほど。アイツが、ご当主の言っていた邪魔者ってヤツだな。よしメガネ、オマエは勉強を頑張れ。オレは再び、オマエのベッドでトランポリン競技を極める作業に戻るから」
「できるかー!」
 机に座り、宿題と格闘中の志貴が叫んだ。
「落ち着け落ち着け。落ち着けメガネ。オレのお仕事は、オマエの監視なんだ。オマエの勉強を邪魔するヤツを追い払って、メガネが逃げないように監視してくれって言われてるんだよ」
 リアリィ?と、外人らしい聞き方と仕草をするデッドプール。遠野家に雇われた彼の任務は、志貴の監視だった。
「それは分かるけど、分かるけどさ。どう考えても、ベッドでトランポリンをしている人間も邪魔なんだけど。あと、メガネ呼ばわりは止めてくれ」
 自分の素行に問題があるのは分かるけど、こんなのをお守りに付けられるまでのことをしてきたのだろうか? 「してきた」と言う声と「してない」という声。志貴は後悔と理不尽さに苛まれていた。
「オレだって不満さ! この部屋、なんもねえ! TVもねえ! ラジオもねえ! ついでに車も走ってねえ! コハクさんの部屋に今すぐ駆けこんで、ゲームでもしたいって気持ちを必死に抑えてるんだぜ。トランポリンぐらいが何だって言うんだ。オマエの部屋から、もしかしたらトランポリン競技の金メダリストが生まれるかもしれないんだぜ。分かったか、ボンクラ? じゃあ、そういうことで」
 立て板に暴れ水、追求不可のガトリングガントーク。さんざんまくしたてて、デッドプールは再びトランポリン競技に戻った。
「もういい、好きにしてくれ。あと、ボンクラよりは、メガネの方がいい」
 それだけ言って、諦める志貴。少しだけノートに物を書き込んだ所で、言い忘れていたことに気がつく。
「ああ、あと。そろそろアルクェイドが戻ってくるから気をつけろよ」
「え? さっきのブロンド? 無理、無理。あんだけの勢いでぶっ飛ばされたらね、普通帰ってこれないって。どんだけチートなんだよ、オマエの彼女。まあ確かに、ブロンドの例に習って、頭だけは軽そ」
 ブチブチと強化ゴムが千切れ、ついでにデッドプールの言葉も千切れた。一陣の白い風が、未来の金メダリストを掻っ攫って行った。急に静かになる志貴の部屋。ちょっとの後、庭から銃声や爆音が聞こえてきた。肉の裂ける音や叫び声も聞こえる。
「悪いな。たぶんアルクェイドは、そのチートってヤツだ」
 とりあえず勉強に没頭する志貴。これぐらいのやかましさなら、耐えられないレベルではなかった。

「なるほど、このメガネをデートに誘いに来たのか。いいねいいね、ビバリーヒルズだ。ビバリーヒルズ・コップだ。違った、青春白書だ。邪魔しちゃまずかったな」
「でしょ? でしょ? 志貴、この人、良い人だね。なんてったって、話せば分かる」
 静寂を保てたのは短かった。和解して、志貴の部屋に戻ってきたデッドプールとアルクェイドは和気藹々としていた。デッドプールは血まみれで、アルクェイドも服や髪が焦げているのだが。あと出来る事なら、その状態で他人のベッドに腰掛けないで欲しい。
「……悪いけど、アルクェイド。今日は俺、宿題をやらないと色々マズイんだ」
 志貴が申し訳なさそうに言うものの、
「えー! そんなのいいじゃない、遊ぼうよ」
 そんなアルクェイドは、話して分からない悪い人だった。
「ああ、そうだ。最近、グールやリビングデッドがやけに増えてるのよ。デートのついでに、怪しいところを覗いてこない?」
 それは果たして、ついでで済ませていい話なのだろうか。それでも、一応は気になる話だ。
「まさか、アイツが残したヤツか?」
「ううん、多分違う。一応気になる所を見つけてきたから、ちょっと顔を出してみようかと」
 なんか新しい店が出来てたから、ちょっと寄ってみよう。それぐらいの口調だ。まあ最も、アルクェイドの実力ならば、それくらいの気安さでも平気なのだが。傲慢でも何でもない、しっかりと実力に裏打ちされた余裕だ。
「それなら、ほっとけないか……」
 勉強より、迫り来る危機。志貴の心が勉強から徐々に離れていく。
「そうでしょ? だから行こう、ね?」
「いいんじゃないか? どう考えても、放っておくの選択肢はバッドエンドへのフラグだぜ? 一緒に行くを選ばないと、あの地味眼鏡と二人っきりのハチミツ授業コースだろ。しっかりしろよ、主人公!」
 よく分からないことが混ざっているが、デッドプールもアルクエイドを援護する。地味眼鏡とは、先程帰ったシエルのことなのだろうか。「ドキドキ授業は、シエルじゃなくて知得留先生ですよー」という声が何処かから聞こえてきたが、あえて黙殺しておく。
 それにしてもデッドプールは一応監視役なのに、志貴を堂々と見逃してもいいのか。
「大丈夫、大丈夫。オレも行くから」
 いそいそと準備を始めるデッドプール。そういう心づもりだったのか。ある意味、納得のいく展開である。
「いや、それはダメだろ」
 でもしかし、あまりに適当すぎて、思わず志貴がツッコんでしまった。
「ダメ? いやまあ、監視下にいりゃあいいんじゃないかなって。こういう、臨機応変さがオレのウリだし。邪魔者はちゃんと一回追っ払ったし」
「うんうん」
 追っ払われて、また戻ってきた邪魔者が同意していた。
「絶対秋葉が怒るから。俺はどうにかなるけど、俺のせいで人がクビになるっていうのは流石にちょっと」
 あまりの自由さに、志貴の気が引けてきた。普段なら、言い訳しつつ、勉強をほっぽり出して出かけてしまうのに。なんだかんだで、自然と監視役として働いているデッドプール。反面教師の道を、ひたすらに走る男の説得力だ。
「クビ!? 馘首!? You’re Fired!? あーそりゃマズいな。クビは良くない、外出と勉強を両立させなきゃいけないのが難しいところだな。考えろ、デッドプール。考えろ、考えろ……感じるなよー考えろ! よし、いいこと思いついた! コレで行こう!」

「で、これはどういう事なんでしょうか?」
 志貴の様子を見に来た秋葉。怒り半分、困惑半分。なんでこんなことになっているのか。当事者でない秋葉には、分からないことであった。
「いやー。わたしもなんでこんなことになったんだろうって、考えてたんだけど、わかんないのよ」
 当事者もよく分かっていなかった。
 志貴の部屋に、志貴とデッドプールはおらず、何故かアルクェイドが席について志貴の宿題をやっている。秋葉の困惑は当然だった。と言うより、アルクェイドも困惑している。
「ところで妹。日米修好通商条約って1850年締結で合ってるよね?」
「知りません! 合ってますけど、知りません!」

「どうしてこうなった」
「頼むから、お前が言わないでくれ。頼むから……」
 一方その頃、デッドプールと志貴は、アルクェイドが怪しいと目をつけていた場所に居た。二人きりで。

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