日々雑談~712~

 いや、流石に三日連続でのSS更新は無理ですよ? というわけで、今日は久々の通常営業です。

 デッドプールさんやオリジナルにかまけている間に、始まったものといえばゴーカイジャー。初っ端のハッタリは流石の一言なので、あとは今後どう転がるか。いやホント、曽我町子さんがご存命ならば、敵のボスはあの方しかいなかっただろうに……。
 個人的に面白かったのは、本編はもちろん、掲示板のやり取りかな。知ってる世代と知らない世代のやり取りというか

例:「ゴレンジャーハリケーンって、いくらなんでもあの再現の仕方はふざけ過ぎだろ……ごみ収集車とか……」

「いやー、元々のゴレンジャーハリケーンはもっとヒドいよ?」

「マジで!?」

 こういうやり取りは、いいなあ。あとはサファリに関してのやり取りとかね。これからどうなるかは分かりませんが、今のところ、余程の事にならない限りは期待できそうな作品です。
 ……同じコンセプトで、余程の事になっちゃったのがディ(ry

バレンタインの貯古齢糖

 仕事から帰ってきた姉さんは、三種のチョコレートをコタツの上に投げ出すと、僕が一人でヌクヌクとしていたコタツに冷たい足を遠慮無く突っ込んできた。
「チョコレート三銃士を連れてきたよ」
「チョコレート三銃士!?」
 その上、平然とワケの分からんネタを振って来る、我が姉。
「まずは最もポピュラーなチョコレート、ミルクチョコ」
『うっす、よろしく』
「大人の味がウリのチョコレート、ビターチョコ」
『頑張ります、よろしく』
「甘甘な風味と白さが特徴的なチョコレート、ホワイトチョコ」
『よっす、どうも』
 今日は2月14日、バレンタインデー。男性に女性がチョコを送り、愛を確かめ……まあ、有り体に言えば、チョコを介し、男と女の間に色々ある日に、いったいこの女性は何をやっているのだろうか。裏声まで使って、アテレコして。業務用のチョコがどっさり入った袋を、三つも持ってきて。
「姉さん。普通、ラーメン三銃士なんて、誰も分からないよ」
「うん、分かった。あんたは分かるから、チョコが貰えてないんだ」
 この人。一度、本気で痛い目にあわないものか。
「……ホワイト、貰っていいかな」
「わたしはビターで。肩身の狭い者どうし、仲良くやろう」
 コタツに当たりながら、親族二人でチョコを楽しむ夕暮れ。肩身の狭い者どうしならば相応しい、バレンタインデーの光景だった。

 ポリポリと、冷えたチョコを齧る。飾り気のないチョコではあったものの、どれも美味かった。最近は業務用も侮れない。
「どの店もバレンタインにかこつけて、大量に仕入れるから。仕入れる数が多ければ、相対的に値段も下がるし質も上がる。商売の基本だよ」
「明日になると、もっと安いよね」
「クリスマスの次の日における、クリスマスケーキのようにな」
 翌日のケーキは、クリームが固いのが珠に傷。なんだかんだで、日本人は甘味が大好きだ。古くからある和菓子に、途中参入してきた洋菓子。和洋が混じり合って新たな菓子が生まれ。日本は甘味大国と化した。
「そういえば、来たてのチョコレートは牛の血を固めて使ってると言われて、みんなに不気味がられていたんだっけ。もったいない」
「ああ、貯古齢糖の話か。牛の血を混ぜたチョコは、本当にあったんだぞ」
「え? ……ええっ?」
 姉はまた、唐突に変なことを言い出した。
「リトアニアのヘマトゲナス社が作ったチョコには、牛の血が入っていると記載されている。なんでも、モトは鉄分補給用の薬剤品として売っていたとか。確かに、牛の血には鉄分が多く含まれてそうではある」
「へえ」
 そういえば、コーラも昔は薬として薬剤店で扱われていたと聞いたことがある。薬物と食物、同じ口に入れる物として、類似性は近い。最近の薬には、食べ物同然の味がする物もあるわけで。
「そしてこれは別口の話。明治時代の日本には、本当に牛の血入のチョコレートが出回っていたんだよ」
 話は、いつも通りの怪しい方向へ向かおうとしていた。

more

デッドプール チームアップ! 魔法使いの夜?編

 デッドプールは悩んでいた。
「親愛なる隣人、インクレディブル、世界一の名探偵、鋼鉄の男、クズリのチビ野郎……日本デビューを間近に控えた現状、親しみやすいキャッチフレーズがないのは、スゲエ問題なんじゃなかろうか!?」
 すげえ、どうでもいいことで。
「まいったなあ。今のうちにイメージを確立しておかないと、一人称がワガハイで、語尾が~である口調の、珍妙なキャラにされちゃうぜ! 俺ちゃん大ピンチ!」
「……あのお」
「そうだ! 親愛なるクズリなんてどうだろう! 世界一の隣人なんていうのもいいな! なんというか、言葉の意味はわからんが、とにかくスゴい響きだぜ!」
「もしもし?」
「よし、こうなったら銀河美少年デッドプールで行こう! センチネルにでも乗って、颯爽と登場すれば何も問題ないだろ!」
「てい」
 ボゴっと、骨が凹むような痛い音。デッドプールの頭に、重量感ある物体が叩き落とされた。
「うぉぉぉぉぉ!? 痛い、痛いけど平気! こうやってキャラ付けしないと、色々誤解をまねくからね。不死身も重要なファクターさ。なんてったって、ヒーリングファクターと言うぐらいだし」
「なんだかよく分からないけど、そこら辺はもう有名なんじゃない?」
 デッドプールを殴った女性は、ボストンバッグを持ち直すと辺りを見回した。
「ヘンねー、ここは草原、そして月夜。なのになんで、志貴じゃなくて赤い人が?」
「ああ。ボンクラメガネなら、チミチャンガの食い過ぎでリタイアしたぜ。あと、なんか対戦相手とか自称するうらぶれたピアニストがいたから、こっちで処理しておいたぜ、青い人」
 青い人、通りすがりの魔法使いは自体をだいたい理解した。ふらりと現れ、適当に事態を引っ掻き回すか傍観している謎の実力者。要は自分と同じポジションの人間が、主人公の代わりにやってきたのだ。あと、某番外の代わりに。
 蒼崎青子は、瞬時に理解した。そして、別のことも理解した。
「ひょっとして、私もスゲエ迷惑なポジションにいるのかしら。他人のフリを見て、新たに分かる新事実」
「あー分かるわ、ソレ」
「同意された!?」
「気にしないほうがいいぜ。実は今の状況が、月姫最終シナリオ月蝕の一枚絵まんまというのも、気にしないほうがいい。作者に絵心があれば再現できるんだろうけどなあ。でも、どうせ誰も知らないよね。リメイク版が出ない限りは」
 ベラベラと訳の分からないことを喋りまくる、デッドプール。あまり言及すると、色々な人を敵に回しそうな内容だ。
「よし、黙れ♪ で、結局、なんでここに居るのよ?」
「なんでここに居るのかというのを、よりによって放浪者に聞かれました。実は、蒼崎青子という女性に大事な用があるんだ。だからこそ、ボンクラメガネに、青トウガラシ入のチミチャンガをしこたま食わせてきたわけで」
 デッドプールは真正面から青子を見つめると、一枚の白い紙を取り出した。その紙を青子に突きつけ、大事なことを口にする。
「魔法使いの夜の殺人鬼枠は、空いてるのか――?」
「いや、空いてないから。そんな枠、無いから」
 大事なことは、即座に断られた。
「えー! タイプムーンって、各作品に殺人鬼枠があるんじゃないのかよ!? ほら! そういうのいなさそうなFateにだって、朽ち果てた殺人鬼が出てたじゃん! ――大丈夫だ、問題ない。こんな感じで、会話文に“――”も使うようにしますから!」 
「知らない人が聞いたら、色々誤解しそうな話ねー。ま。合ってるけど」
「認めちゃったよ、このミス・ブルー。というわけで、オレが出ても全く問題ないと思うんだよね。オレだって一応、Fate/EXTRAに英霊として、参戦してたし」
「なんでこう、否定しにくいとこばっかついてくるのかしら」
 ちなみに、FATE/EXTRAのサーヴァントは確認未確認合わせて128体いるので、デッドプールがしれっと参加していてもおかしくない。いや、やはりそれはおかしい。
「あー、うん、えーと」
 悩む青子。勢い任せにぶっ飛ばしても、即座に復活して同じこととなりそうだ。火力と再生力の勝負も面白いかとは思ったが、まさかこの草原を焼け野原にするわけにはいくまい。色々大事な場所なワケで。
「そうだ。いいこと考えた」
 青子の思いつき、それは、
「ニックネームに悩んでたわよね。私がいいのを考えてあげるわ!」
 話を思いっきり逸らすことだった。
「え!? マジ!? やったー!」
 そしてそれは成功した。
「出来れば、『銀河』や『美』や『少年』が入っているニックネームがいいです! 流行り的に!」
 出来上がるニックネームが一つしかねえじゃねえかという、デッドプールさんのワガママな提案。
「はい、却下。そうねー、何かいいモチーフがあればいいんだけど」
 あっさり却下される提案。実際、それなりのベースがなければ、いくらカッコいい名前を付けても、定着しない。しばし考えてから、青子は指を鳴らした。
「よし、ピンと来た。貴方のいいニックネームを思いついたわ。身体的特徴やイメージカラーにもピッタリなやつが」
「おおっ! 流石は、“マジックガンナー”“アオアオ”“ミス・ブルー”“今冬発売って、もう2月なんですけど!”と様々な異名を持つお方!」
「いやーはっはっは。最後の異名を考えたヤツ、あとで連れて来い」

「おおっ……超カッコいい異名じゃん。なんというか、厨二のにおいもして、そっちの層にも受けそうな名前だ。ありがとう、ミス・ブルー! 本当にありがとう!」
 コイツはカッコいいやと、青子が付けてくれたキャッチフレーズに感動するデッドプール。感謝感激雨あられ、青子の手を両手でうやうやしく握り、激しく上下に振る。さんざん激しく握手をした後、空めがけ複数のクラッカーを鳴らした。一体何処に、こんなパーティーグッズを隠していたのだろうか。
「いえいえ、どういたしましてー」
 青子も笑顔だった。善い行いをした。そんな気持ちが、顔から溢れている。本人も与えた人間も大満足、これほど良い状況に転ぶとは、誰も思っていなかったに違いない。
「じゃあ早速、この異名を広める為に頑張るよ、オレ! グッバイ! 今冬発売はちょっちキツい人!」
 ゲーム間違えたんじゃないかと思うくらいの弾幕が、手を振るデッドプールを焼き尽くした。モクモクと煙が上がり、草原が焼け、巨大なクレーターが出来ている。標的である赤タイツは、久々のテレポートで脱出していた。
「逃がしたか……。いやいや、まだ更に延期って情報が出たわけじゃないしね! でるわよ、うん。きっとこれ以上延期せずに、出る筈! 私は信じてるわよ!」
 青子は夜空の星、遠い世界にいるであろう誰かに向けて、真摯に祈った。

more

日々雑談~711~

「飲み会に行っても、サイトの更新できるのか?」

「ハッハッハ。心配ないさ。ウチには管理人がいるからね。そういう時は、彼に更新してもらえばいいのさ。二人体勢の強みだね」

「……俺の記憶が正しければ、俺は確か肉雑炊の管理人だったはずなんだが」

「お前、なんで飲み会に来てるんだよ。空気よめねーな」

「なんてひどい言い草!」

 というわけで、通常通りの更新です。と言っても、作業があるのでこのへんで。明日中にはちょっとした物をアップ出来るかと思います。本当に、ちょっとした物ですが。

日々雑談~710~

F「……」

S「……」

F「……我輩」

S「……である」

F「……タスクマスター、どうしよう」

S「……どうすんだ、タスキー」

 自分の目で確かめてきた結果がこれだよ!

 というわけで、マブカプ3の体験台に行ってきました。体験というより……置いてあるの、製品版だろ。普通にプレイできるどころか、プレイごとのポイントも順調に貯められるので豪鬼&タスキーも解禁。ラスボスどころかEDまで見れますよ!? 何処のどいつだ! リュウのEDをそのまま放置して去ったバカは! ここで一欠片足りとも語れるレベルじゃねえ!
 口調はともかくとして、タスクマスターの動きは素晴らしいの一言。モーションの使い回しとかじゃなくて、他人の動きをオリジナルに昇華させたモーション。LV3のカウンターや弓術に関しては、ブラックナイトやホークアイは参戦してないから、モーション使いまわせないしねえ。
 他のキャラも良く動いてましたよ。コマンド自体は簡単なので、ある程度使い方が分かれば、思うようにキャラを動かせる筈。とりあえず、俺は発売日に買うと思います。ゲームパッドをどうにかしておきたいところ。

 デッドプールさん? パワーゲージで殴打→もぎ取ったライフバーでホームランしたり、勝利ポーズで画面ににじり寄ってきたりと完璧にデッドプールでした。おしまい。
「デッドプール様のスゴさをみんな思い知れ! 画面の前のバカ面! そう、お前もだよ!」